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保木間・松乃湯さんの湯上がりにいただいたチプカシを大復活させて思うこと

このお客さんの自転車の多さときたら、でも厳かに湯に浸かれるのです

わが町足立区の北、保木間でひっそりと湯を沸かしてくれている松乃湯さん。

電気系の異常でスチームサウナは中止となり、風呂場の明かりを灯せられないときがあったり、今ではシャワーが出ない、まさに満身創痍ともいえる松乃湯さんですが、肝心要のお湯はしっかりと熱いです。とてもありがたいことです。

シャワーが出ないということで、風呂場に響き渡る音はというとカランからの湯水の音と湯船のジェット、もっぱら女湯から聞こえてくる常連さんたちの話し声だけ。シーンと静まり返る瞬間が幾度となくあるのです。

また、必然的にキチガイがシャワーを出しっぱなしにする光景を目にすることもなく、ストレスフリー。心穏やかに入浴することができて、お気に入りなのです。

遠目に見れば、まあまあ美品に見えますが…

そんな松乃湯さんの湯上がりに、私の住む築50年高層アパートの住民の方からまたいただいてしまったのがこのチプカシ。止まってしまって不要になったとのこと。

止まってしまったのはおおかた電池切れだろうと推測。しかしそれにしても汚かった。まさに手垢まみれで、それでベルトの溝が埋まっているほど。とうてい写真に収めて、広く公開するのが憚れるレベルでした。

文字盤アクリルガラスのキズと裏蓋まわりの手垢がスゴイ

時計本体とベルトのだいたいの汚れを拭い落として、裏蓋をこじって開けてみたら…オエーッ!

ほんとうに中国人は掃除というか、清潔に保つことを知らないというか、そもそもそういう概念がないのだなと、そうあらためて確信した瞬間でした。

ダイソーでは品切れ、CanDoをはしごして買いました

インターネッツで調べたとおり、SR626なる電池が入っていたことを目視で確認して、新しいSR626をCanDoで買ってきました。

そしてこの新しい電池を入れてみたら、チッチッチッと針が軽快に動いてくれました。やったね!

それを確認してから、手垢を台所用洗剤と無水アルコールで落としきってやりました。途中、あまりの汚さっぷりとしぶとい落ちなさで、ベルトなどアマゾンなりアリエクで代替品を探すとの雑念にも見舞われましたが、電池代110円以外コストをかけたくない思いで最後までやり遂げました。

いちおうケースを避けてコンパウンドをモリモリして擦りました

これに気を良くして、翌朝、ハロワに失業保険金を恵んでもらうのにこのチプカシをして行きました。その道すがらにふと太陽光の下で見ると、文字盤アクリルガラスのキズが影になり、時計なのに時間が確認しずらい始末。

帰宅するなり、ものは試しとばかりに手持ちのホルツのコンパウンド細目でアクリルガラスを磨いてみました。

ピカピカですわ!

思いのほか、めぼしいキズを一掃できました。残るは3時と9時の位置にある深いキズくらい。危惧していたくすみはなし。大復活といえるでしょう。

チプカシはかねがね1本ほしいと思っていました。このたび期せずして手に入れたわけですが、軽さが手の動きの支障とならず、良いですね。手持ちの腕時計がデカ厚クソ重ばかりだから、この軽さがたいそう新鮮です。

それでいて、文字盤が白色にして数字が黒色のゴシック体ですから、まちがいなく視認性良好でしょう。ひょっとしたら、まさかのジョギングやロングライドでもってこいの時計かと。薄っぺらいがゆえにアームカバーやジャケットの袖に干渉しないだろうし。