梅雨の水
先日兵庫県の日本海側、竹野という町に滞在しました。
美しい海と、情緒ある町並みと、城崎温泉という歴史的に由緒ある温泉街からほど近い、日本らしい景色が色濃く残る豊かな場所でした。
大陸から飛来してくる蝶々の群れが海岸をヒラヒラ舞う景色が目の前にあって、車で案内してもらう道の途中では、私が勝手に日本にはもう数える程しかいなくなったかと思っていたコウノトリが、実は200羽以上も繁殖しているらしくて、日常的に巣を作り、子供を育てる光景が見られる里の水田は、ちょうど田植えが終わった頃で、真っ青な空が水鏡のように映り込み、それはそれは美しく、静かに感動しました。
私が写真を撮ったりしていると、宿の美人女将が「え?!そこ?」と驚くのが可笑しかったけれど、暮らしている方にはきっと見慣れた光景でも、湘南育ちの私には新鮮な光景がそこかしこにあったのです。
日本は水が豊かです。
梅雨に入った今は毎日のように空から水が降りてくる。
水は命。
地球は水の惑星とも言われます。
水があるから生命が育まれるのだと。
だけど、「水毒」という言葉があります。
中国医学、漢方医学の考え方で、気、血、水の三要素が体を巡る際、
水分が多すぎてバランスを崩してしまう状態、むくんだり、冷えたり、疲れやすかったり、消化力が落ちて内臓が弱ってしまうような症状が現れます。
ヨガティーチャーとしては、この水毒が本当に日本人女性に多いなと感じます。
特に梅雨は多かれ少なかれ、筋肉がつきにくく、骨格が薄めのアジア人女性は皆悩まされるのかもしれません。
食事や、体を温める入浴で汗をかくのも日々の対策として大事ですが、
一番の改善法は筋肉量を増やすことに他なりません。
それも、きちんと伸縮性のある、伸びたり縮んだりすることで骨格の動きを支え、その動きによってきちんと水分を代謝し、熱を生みだせる柔らかい筋肉が必要なのです。
硬い筋肉、特に深層筋の硬さは、関節の動きを制限し、体を動かす時に力んだり、息が止まったりする原因となるので、しなやかな体づくりが老若男女、本当に大事だなと思っています。
竹野に行っている時、
ヨガやカヌーなどのアクティビティを連日行わなくてはならないのに、
着いた早々生理になりました。
必要になるなら現地調達と思っていたけれど、最寄りのコンビニまで歩いて30分くらいかかるので、そこがやっぱり地方の不便さ。
日頃ヨガクラスの中でお伝えしている骨盤底筋をしっかり使う経血コントロールの実践サバイバルだ!と思い、アクティブに予定をこなしながらいつも以上にそこを頑張らざるを得なく...
結果なんの問題もなかった。
食事も良かったのかもしれません。
発酵食品はじわじわ来るものかと思っていましたが、実は即効性に優れています。
連日連夜、今や世界でご活躍の発酵醸せ料理人の伏木愓顕先生の完全菜食料理を頂いて、それがまた先生お知り合いの地元の和尚さんが漬けた、乳酸菌たっぷりのすっぱ美味しいたくあんだとか、地元の食材を使った健康にとことん近い生きてる感じのする食事の数々で、本当に思い返せば今まで生きてきた中で一番の贅沢だったかもしれません。
そして毎日発酵食の貴重なレクチャーを伺いながら、少量で満足な、体温も上がるような食事を体験させて頂きました。
アクティブに動いているときは骨盤底筋もしっかり使い、そういう時には子宮内膜もむやみに剥がれて来ません。
足湯に浸かって体を温めると骨盤内も緩むので、そこで一気に排血されます。
結果3日で生理はサクッと終わり、痛みもだるさも何もなくスッキリ。
生理が1週間も続くなんておかしいと、昔中国雑技団に所属していたという子から聞いたことがあります。
日本人女性はちょっと病気っぽいかもと言われて「へえ」と思っていたけど、本当でした。
長くても5日が目安です。
水毒は生理に一番影響を与えます。
今時の女子なら、日々生姜を摂ったり腹巻したり、足暖めたり、何らかの対策をしているものですよね。週一でヨガしたりね。
日本人は水毒が多いからホットヨガがこんなにも流行るのだろうなと思いますが、体質的に合わない人も実は多いのです。
長年(15年くらい)見ていて、水毒で女性ホルモンのバランスが乱れたり、全体の流れが悪くなっている人の体の使い方には特徴があります。
そこを改善して一年来なかった生理が来るようになり、3ヶ月後に妊娠した方もいらっしゃいますから、気、血、水が流れやすくなるような道筋を整えて行ければ良いのです。
70を過ぎたヨガのクライアントさんが、
私の温かい手足を羨ましがって、
「その体だったらいくらでも幸せになれるわよ」と仰って下さった。
いろんな経験をしてきた女性としての大先輩に言われると、
そうなのかと嬉しくなりました。
人生は長いのか短いのかよくわからないけれど、
女性としての人生は自分次第だと思っています。
「女性らしさ」ということ含めて、他人の基準に合わせてはダメ。
男性が外側から幸せになろうとするのと反対に、
女性は内側を豊かに、巡るものはどんどん巡らせていくのが健康であるし、
幸せの源であるし、美しさや若さ(瑞々しさ)であるのは間違いのないこと。
女性の体や健康について、現役ベテランヨガティーチャー(笑)としての私なりの発信はこのnoteに書き綴っていこうと思っています。
今日の結論は、雨の日ほど積極的に体を動かした方が良い、です。
ブログはブログで、https://ameblo.jp/pranicyoga 使い分け。
こちらは思考のデトックス、アクセスバーズなどの記事が多いかもです。
6/29と、7/20は浅草橋にて資格認定1日講座を開催します。
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