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発勁が強大な拳法について 3
掌打に関し当時の私は、かつて総合格闘技
の走りともいえるUWFの試合で、
発勁の如く威力が浸透する骨法の掌打を
使用した船木選手が、
当時のトップクラスの高田選手から呆気な
くダウンを奪った光景を目にし、
その実用性と破壊力の凄まじさを確信しま
した。
実際に当時の試合では10カウント状態であ
ったにもかかわらず、
余りに早過ぎる試合の終了を躊躇したレフ
リーが、
途中でカウントを止め物議を呼んだ試合内
容となっています。
そんな異常事態の試合ではありましたが、
一説には プロレス的とも称されていたUWF
のファイトで、
レスリングやブリッジで鍛え上げた太い首
を有し、
ボクシングやキックの打撃歴も豊富な高田
選手を、
あれほど簡単に掌打攻撃でダウンを奪い、
レフリーが対応に苦慮するレベルのダメー
ジを負わせていた経緯から、
「掌打攻撃の実戦性と破壊力」を窺い知る
には、
十分過ぎる展開であったという記憶が甦り
ますね。