発勁が強大な拳法について 10
本来の連打であればボクシングやキック、
空手等の打撃系格闘技や武術に代表される
様に、
左右の拳を使用するワンツーパンチが常識
でした。
しかし、発勁強大として有名な李書文晩年
の六大開拳では、
「半歩踏み込みながら片手で寸勁の連打を
繰り出す」
という驚異の戦術となっています。
換言しますと腰を大きく捻り体勢を崩すこ
ともなく、
最小のモーションで打ち込むスタイルとな
っていますので、
非常に避け難い危険な招法となっていま
した。
それは強大な発勁の連打を寸勁という至近
距離から繰り出す実戦的な打法であり、
高度な段階まで発勁と丹田を開発しておか
なければ、
使いこなす結末は厳しい技法ともいえるで
しょう。
だからこそ李氏・八極門の精華ともいえる
貴重な技法でありながら、
書籍で見た程度では到底体得する結末が不
可能な高級戦術であるが故に、
紙上で公開したものと推測されますね。
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