発勁が強大な拳法について 9
しかし、かなり以前に中国拳法雑誌で八極
拳の特集が組まれ、
公開された秘伝の六大開拳の内容を目にし、
以後は八極拳に深い関心を抱く様になり
ます。
その六大開拳は高名な李書文晩年の貴重な
技法の数々だったのですが、
当時、形意拳や太極拳の研究で壁にブチ当
たっていた私にとって、
まさに衝撃的!ともいえる実戦技の数々
で構成されていました。
そんな李書文晩年の八極六大開拳ですが、
僅か六本の技法に八極拳の精華を遍満なく
まとめ上げているだけでなく、
他派の八極拳や中国拳法では見る事のな
かった「絶技」が含有されていました。
その絶技とは初撃から半歩踏み込んで繰り
出される寸勁の連打でありますが、
拳から拳、掌から拳、拳から肘と立て続け
に片手で寸勁の連打を叩き込む、
その驚異的な発勁の戦闘スタイルに大きな
感銘を受けた記憶が甦ります。