オーストラリアサッカーの選手待遇
僕はJリーグ、JFL、ポルトガル、オーストラリアでサッカー選手としてプレーしてきました。
現在はオーストラリア・メルボルンを拠点とする、FutOneとMELSAKAに
所属し、代理人をしています。
オーストラリアには日本人選手ほど能力が高くなくとも、
サッカーでしっかりとした給与をもらいながら、天然芝でプレーできる環境があります。
近年、国際舞台では日本サッカーの方が結果を残している印象がありますが、
僕の印象では、下部リーグを含め、国全体で見ると
給与面、環境面ではオーストラリアの方がまさっている印象です。
オーストラリアサッカーのリーグ構成
オーストラリアのサッカーリーグ構成は、頂点にAリーグが存在し、2部リーグとして各州毎にThe National Premier Leagues(NPL)が存在しております。NPLの下部に各州の州リーグ(State League)が存在しております。現在、オーストラリアにおけるプロリーグはAリーグのみとなっており、NPL以下のリーグはセミプロリーグとなっております。
私たちが拠点を置くメルボルンが属するVIC州のリーグ構成は
上からNPL 1、NPL 2、NPL 3、State 1〜と続いていきます。
州内のトップリーグであるNPL 1が
実質オーストラリア国内における2部リーグにあたるリーグになります。
セミプロリーグといえど、近年レベルは上がってきており、
その中でもメルボルンのレベルは高く、
実際に22シーズンにオーストラリアカップ(天皇杯のようなもの)
でメルボルンのNPL 1のクラブが、Aリーグクラブを撃破しています。
選手待遇
NPLとStateリーグの給与の基本形態は、試合ごとに給料が支払われる、
試合給になります。
どのカテゴリーも大体、2月〜9月ごろがシーズンで、シーズン中は基本毎週試合があります。
活躍や実力次第で、プロ契約になることもあります。
その他、チームによっては、実力や活躍次第で、住居や車、航空券などを提供される場合もあります。
MELSAKA契約選手の平均は1試合$400~$800(約4万〜8万)
多い選手で$1000(約10万)
リーグのトップまで行くと$1500(約15万)くらいになります。
State 1(5部相当)以上の選手は1試合$400以上受け取っています。
セミプロのメリット
NPL、State共に練習は基本的に平日2~4回、18:30以降開始、週末試合
という流れなので、日中に仕事をしたり、学校に通ったりすることもできます。
オーストラリアは賃金が高いことで有名です。最低時給が2000円を超えており、
日本人もたくさんいるため、英語力がなくとも、3000円近い時給の仕事につくこともできます。
仕事をすれば、英語力を身につけながら、サッカーの給与に+20~40万を上乗せすることも可能です。
物価が高いと言われますが、その分給与水準も高いので、オーストラリアで稼ぎ出すと、僕はそこまで物価の高さは感じませんでした。
日本と大きく違う点の一つとして給与の支払いが週払いなことです。
ほとんどのところが給与を1~2週間毎に支払ってくれます。
大きな可能性
MELSAKA選手からはまだ実現していませんが、NPLからAリーグへの移籍は実際にあります。近年NPLのレベルも上がってきており、今後そういったケースもどんどん増えていくのではないかと個人的に思っていますし、私たちMELSAKAも
Aリーグクラブとのつながりを日々強めています。
MELSAKA選手の日永田 恵和選手は豪3部での大活躍により
Aリーグのメルボルンシティへの練習参加が実現しています。
Aリーグから世界最高峰・イングランドプレミアリーグへ移籍する選手もいます。彼もNPLでプレーしていた選手の一人です。
今後、オーストラリアサッカーはさらに伸びていく可能性を感じています。
サッカー選手としての高みを目指せれる可能性もありますし、海外生活で
セカンドキャリアに行かせる価値観や、英語力を身につけれる可能性もあります。
日本には能力があるにもかかわらず、燻っている選手がたくさんいるように個人的には感じています。
多くの選手にとって、オーストラリアは魅力のある国の一つだと思っています。
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