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再雇用前に会社を辞めました! -187-

<シニア新入社員奮闘記>
こんにちは、ケロヨンです。
 先回は国内で技術専門サイトにT社の情報を載せた事で大型受注に繋がった事を書いたけど、NO.182で紹介するはずだった「何故シニアの就活は早く開始した方が良いのか?」に就いて書く事を忘れていた。
 ただ、それは次回に回させて頂き、今回は昨日帰国したT国への出張結果を書こうかな。大きな課題が残った出張だったんだよね。
今回の出張目的は新しくT国に我々T社とT国地場のE社が一緒に設立する会社に日本の自動車部品メーカーC社がE社に出資を認めてもらう為にE社のS社長にプレゼンする事だった。
これが主な議題だったので俺は会議の議事進行をしただけだった。
 C社のプレゼンを担当した経営企画本部海外統括部のM次長はその上司であるI本部長から出張前に
「兎に角カッコ付けずにC社は今回の合弁事業に会社の命運を掛けている、と言っても過言では無いので是非参加させて下さい。何でもしますので、とE社に頭を下げて熱意を伝えるようにしろ。」と言われていたのにも関わらずカッコ付けてプレゼンしてしまったんだよね。
 M次長はまるで
「我が社は自動車大手のT自動車に部品を納入している素晴らしい会社なんだから、出資するだけでもありがたく思え。」
と言わんばかりの上から目線のプレゼンをしてしまった。
 T国出張前にC社と事前会議した時にI本部長はM次長が準備したプレゼン資料(パワーポイントで作成されており全部で14ページもあった)を見て、
「会社紹介をだらだら載せているだけで、何をしたいのか?全く伝わらない。だいたい、14ページは長すぎる。」との指摘もされていた。
 その後資料は修正されたのだが、I本部長の意図が全く伝わっておらず、相変わらずページ数が多かったので俺は更にダメ出し、せめて6ページ以内にして欲しい旨依頼したが、結局中身を分かりやすく簡単に纏めた訳では無く4枚のスライドを小さくして1枚のスライドに無理やり詰め込んだだけの安易な物だった。
これではE社のS社長に伝わらないだろうなあ、と思いつつこちらも自社ではなく他社の事なのでこれ以上強く言うのも違うな、と思ったので何も言わずにプレゼンの本番を迎えてしまった。
 案の定S社長はC社の合弁事業での役割が余り理解出来なかったようで、C社の出資はギリギリ認めてくれたものの、出資比率についてはC社の希望に対して承諾しなかったんだよね。
 T国が発展途上国で有る事からC社のM次長はどこか下に見るような雰囲気が感じられ、賢いS社長はそれを如実に感じ取っていたんじゃないかな。
ところが我々T社がC社を是非出資させてくれ、と言うもんだからS社長はT社の顔を立てて出資を承諾してくれただけだと思うんだよね。
それも理解せずにC社のM次長は相変わらず上から目線で接するもんだから最後にしっぺ返しを受けた訳だ。
プレゼンする順番に就いても、俺が一番E社とコミュニケーションを取っているにも拘らず、俺がアドバイスした順番を「こっちの方が良いから。」と自分の順番に固執し無視した事も影響したんだと思う。
 上から目線で接してくる相手とは重要な合弁事業のパートナーとしてふさわしくないという思いが俺の中にもT社のJ社長にも芽生えて来ており、これは今後の交渉次第ではC社は出資出来なくなる、又は出資比率が認められずC社が出資を辞める事も有り得る状況になって来たんだよね。
 まあ、当初はC社が出資する事は想定されていなかったのでE社とT社の2社で合弁会社設立した方が上手く行く気がして来たんだよね。
 この続きはまた書こうと思うよ。

合弁会社設立は大変な事が沢山あるよね!



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