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☕️Vol.03 300円のコーヒーに500円払う人の話|🌏地球の縁側でおはようコーヒーを淹れてる件

毎週火曜日の朝、神奈川県藤沢市藤が岡にある『地球の縁側パタカラカフェ』でモーニングコーヒーを淹れています。

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300円のコーヒーに500円払う人のお話

パタカラカフェで淹れている『おはようコーヒー』は1杯300円です。それなのに500円置いていく方がおひとりいます。最初は戸惑いましたが、最近は遠慮なく受け取れるようになりました。なぜでしょうか?

9時の開店から少し経ったころに、その方はふらっとやってきます。いつもの席に、いつもの姿勢で座ると、ガチャガチャと鍵と財布をテーブルに並べてタバコを探しはじめます。そして、一本加えて外の喫煙所へ出て行ってしまいます。はじめの頃は状況が掴めなかったので、お席についたタイミングで「ホットドッグとセットでどうですか?」と声かけていました。モーニングセット500円。しかし、お金だけ置いて、食べることなく帰ってしまうことが続きました。午後にふたたびやってくることが多いので、そんなときはコーヒーを1杯サービスするようになりました。

こうしたことがあって、わたしもホットドッグを薦めることはなくなり、その方もコーヒーだけ飲んで500円置いていくようになりました。朝1杯、午後にもう1杯ですから、普通に考えれば100円お得というわけです。

ただ、わたしにはその方が意図的にそうしたようには思えません。たぶん、その方にとってホットドッグはあってもなくても良かったのだと思います。ではなぜ、断らずに注文してくれたのか? そんなふうに考えていくと、きっと、さまざまな人間関係のなかで揉まれて生きてきた結果、自然と身につけた”生きる知恵”なのかもしれません。1杯のコーヒーのやりとりから、多くを学んだような気がします。いくつになっても、先人から学ぶことは尽きません。

いつかに続く…☕️

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