今こそ外貨で稼ごう!海外クラウドソーシング完全ガイド
フリーランスでビジネスサポートや広報の支援活動をしている福島いなかです。
日本の古き良き大企業で広報を数年間経験した後、中小企業診断士として独立しました。
基本的には上記の経営支援や広報支援が本業なのですが、フリーランスは収入の安定が大切なので副業的にUpwork とFiverrという海外のスキルマーケットで仕事を受注しています。
その辺の経緯はこちらの記事にまとめていますのでよろしければご覧ください。
さて、今回は、いつも紹介しているUpworkやFiverr以外の海外クラウドソーシングサイトを紹介してみます。
海外クラウドソーシングサイトの種類は多岐にわたっていて、実は得意なスキルによっては特定のプラットフォームを使用したほうが有利な場合があります。
自分に合ったプラットフォームを見つけてみてください。
なぜ海外クラウドソーシングが人気なのか?
まず、なぜ筆者が海外クラウドソーシングについての情報発信をしているかということにも通じますが、今、海外クラウドソーシングの人気が高まっています。
その主な理由は以下のふたつです。
時間単価が高い
ご存知のとおり、今は世界的に労働賃金の高騰状況が続いておりますが、日本よりも海外の方がさらに高い状況です。
そのため、相対的に海外から賃金を得る方がより高額な報酬を得やすくなっています。
また、円安状況もあるため、外貨で賃金を得る方が日本円で得るよりも換金した時の価値が高くなります。
このような背景から日本国内のクラウドソーシングを使うよりも労働時間単価を上げることができるのです。
海外とのビジネス経験
もうひとつは、海外とのビジネス経験を積めるからです。
海外クラウドソーシングにおいてビジネスの相手は日本人以外であるのが大多数です。
言語はもちろん、ビジネスの文化や進め方なども大きく異なります。
そのような経験は日本国内だけの仕事ではとても得られないものです。
このような海外とのビジネス経験を積みたいという会社員やフリーランスが海外のクラウドソーシングサイトの利用を始めています。
もちろん、英語が必要にはなるので一定の語学スキルは求められますが、さまざま翻訳サービスやAIを使用できる現在ではそれほど気にする必要はなくなっています。
このような言語という参入障壁が低くなっているのも人気が高まっている理由だと筆者は考えています。
海外クラウドソーシングサイトで求められる英語力
海外クラウドソーシングでは当然、外国人のクライアントと英語でやり取りをすることになります。
ざっと具体例を挙げると以下のような場面で英語が必要になります。
プロフィールの整備(ライティング)
案件についての情報を読む(リーディング)
カバーレターなどを書いて案件に応募する(ライティング)
クライアントとのやり取り(リーディング・ライティング)
クライアントとの面接(リスニング・スピーキング)
ただし、どのくらいの英語力が必要かというと、筆者の経験上では高校卒業レベルの英語力があれば何とかなると思っています。
TOEICでいうと500点から600点くらいでよい気がしています。
なぜなら今は精度の高い翻訳サイトを無料で利用することができるからです。
筆者は今もクライアントとのやりとりにGoogle翻訳を必ず使っています。
さらに今はchat GPTなどの生成AIも普通に使うことが出来ます。
ですので、海外のクラウドソーシングサイトに登録したいけど英語力が不安だという人は、この際、腹をくくって飛び込んでみる方が良いと思います。
ただし、Toptalのような英語スキルの査定があり、一定の英語力がないと登録すらできないプラットフォームもありますので、英語力があるに越したことはないというのは間違いないです。
海外プラットフォームの安全性
海外クラウドソーシングサイトを使用する上で最も気になるのが、安全性対策についてという方は多いと思います。
筆者も数年前に登録するときはかなり緊張しました。
しかし、数年使ってわかったことは大手のクラウドソーシングサイトであれば、セキュリティ対策はかなり厳重に組まれており、普通に使っていれば個人情報が漏洩したりするリスクはそれほど大きくないということです。日本のクラウドソーシングサイトを使うのとほとんど変わらないです。
一方で、こちらをうまく利用してやろうという悪いヤツはいますので、クライアントの見極めは必要ですね。
海外クラウドソーシングサイトの安全性対策については、こちらの記事にまとめていますので詳しく知りたい方は是非読んでみてください。
【スキル別】おすすめ海外クラウドソーシングサイト
それでは筆者がおすすめする海外クラウドソーシングサイトについてご紹介していきます。
海外クラウドソーシングといってもその種類は本当にさまざまです。
ですから、しっかり稼ぐためには自分にあったプラットフォームを選び、しっかりと時間をかけてアカウントを育てていくことが重要です。
そこでここでは、みなさんが持っているスキルごとに分けて、人気の海外クラウドソーシングサイトをご紹介していきます。
1.語学スキルを活かす
まず、海外クラウドソーシングサイトで最も仕事が多いのが翻訳絡みの仕事です。製品パンフやレター、シナリオなどさまざまな文章の日本語訳や、粗く日本語訳された文章の構成、なかには日本への旅行者のアテンドなどさまざまな仕事が溢れています。
そのような英語力を活かせる方におすすめなサイトをご紹介します。
Upwork(アップワーク)
世界最大のクラウドソーシングサイト。翻訳、記事作成、カスタマーサポートなど、語学スキルを活かせる案件が豊富です。クライアントが募集する案件にフリーランス側が応募する、日本でいうランサーズのような形式のプラットフォームです。
Fiverr(ファイバー)
ギグエコノミーの代表的なサイト。翻訳、校正、音声ナレーションなど、低単価・短時間で完結できる案件が多いです。こちらはフリーランス側がサービスを出品してクライアント側が購入する、日本でいうココナラ形式のプラットフォームです。
Freelancer(フリーランサー)
Upworkに次ぐ規模のクラウドソーシングサイト。翻訳、記事作成、プログラミングなど、幅広い案件があります。こちらもUpworkと同じ形式のプラットフォームです。日本語サイトがあるのが嬉しいところ。
2. デザインスキルを活かす
イラストやロゴなど、デザインスキルを持っている人は翻訳などと比べて、仕事を得やすい傾向にあります。なぜならスキルを実例で示しやすいからです。1.で挙げた3つのサイトでもデザインの仕事は得られますが、より専門的なサイトを使うことで、自分に合った仕事が得られるはずです。
99designs(99デザイン)
デザインコンテスト形式で、クライアントから募集されたデザイン案件に応募するというユニークなプラットフォームなのでゲーム感覚で楽しめるという声をよく聞きます。ロゴデザイン、ウェブサイトデザインなど、クリエイティブなスキルが活かせます。
DesignCrowd(デザインクラウド)
99designsと同様に、デザインコンテスト形式のサイトです。Tシャツデザイン、ポスターデザインなど、様々なジャンルのデザイン案件があります。
Dribbble(ドリブル)
これはクラウドソーシングサイトというよりも、ポートフォリオの展示サイトとして有名なサイトです。自分のポートフォリオを展示しておけば関心を持ったクライアントから仕事依頼を受けることが可能です。UIデザイン、イラストレーションなど、他の2つよりもさらに高度なデザインスキルが求められる印象です。
3. ITスキルを活かす
プログラミングやWebサイトの構築など、ITスキルも需要の高い分野です。ただし、競争相手が海外のフリーランスになるため、普通にコードが書けるとか、WEBサイトをただ作れるだけだと、仕事を得るのが難しいでしょう。ポイントになるのは「日本人であること」をどう活かせるかです。日本にカスタマイズしたサービスを求めるクライアントは多いです。こうした領域を狙っていきましょう。
ということで主なIT関連のプラットフォームをご紹介します。
Toptal(トプタル)
登録審査に合格できるのは3%だけという究極の海外プラットフォームで、その分、かなり高額な報酬が得られます。Toptalに登録できるスキルとしてプログラミング、ソフトウェア開発、データサイエンスなどがありますので、高度なITスキルを持ち、かつ、英語に自信のある方は是非チャレンジしてみてください。
Topcoder(トップコーダー)Topcoderはコンテスト形式でプロジェクトが開催され、最も早く・的確なコードを書いた優勝者など上位者にのみ賞金が与えられるという唯一無二のクラウドソーシングサイトです。優秀な成績を収めているプログラマーは「レッドコーダー」と呼ばれ、世界中のプログラマーのあこがれになっています。プログラミングスキルに自信がある方はトライしてみるのも面白いと思います。
Stack Overflow(スタック・オーバーフロー)
Stack Overflowは、プログラミングに関する質問と回答を共有する世界最大のコミュニティとして知られており、その機能の一つとしてJobsという求人プラットフォームが提供されています。厳密に言うと一般的なクラウドソーシングサイトとは少し異なりますが、プログラミングに関しての質の高い仕事が得られます。こちらも英語ができて、プログラミングスキルがある方にはおすすめなサイトです。
初心者におすすめのクラウドソーシングサイト
ここまで、さまざまな種類のクラウドソーシングサイトを紹介してきました。
これから海外クラウドソーシングサイトを始めたいという方にとっては、選択肢が多すぎて選べないという悩みがあると思います。
そんな方にはまずは【Upwork】か【Fiverr】に登録することをおすすめしたいです。
UpworkとFiverrをおすすめする理由
もちろん、この2つのサイトは筆者が使いたおしてきた経験があるためおすすめしやすい、ということはありますが、それ以外にも大きな理由があります。
①利用者数が多い
この2つは世界で最も利用者数が多いプラットフォームです。利用者が多いということは仕事が獲得しやすいという最大のメリットが得られます。さらにはプラットフォームが大きいということはセキュリティへの設備投資も頻繁に行われているという安全性への安心感もあります。
②専門性がなくてもなんとかなる
UpworkとFiverrは本当にさまざまなジャンルの仕事があります。そのため、プログラミングやデザインスキルなどの専門性がない方でも仕事を得ることが可能です。特にFiverrはニッチな顧客を対象にしたサービスを自分で作れますので、工夫することで競争を避けることも可能です。
③情報が得やすい
海外クラウドソーシングサイトを使ううえで大きなハードルは、何か困ったときに情報を得にくいということです。UpworkとFiverrは利用者が多いため、たいていのことは検索すれば解決策が見つけられます。日本人の利用者も他のサイトに比べれば多いため、日本語の情報にもアクセスしやすいというメリットも得られます。
UpworkとFiverrのどちらを選ぶべきか
筆者は海外クラウドソーシングサイトで成功するためのひとつの条件は「ひとつのサイトに集中してアカウントを育てること」だと考えています。
そのため、UpworkかFiverrのどちらか自分に合ったプラットフォームを選ぶことが大切です。
UpworkとFiverrは同じ海外プラットフォームですが、その中身はビジネスモデルから報酬の支払い方法まで全く異なったものです。
しっかり両者の特長を把握して取り組むようにしてください。
UpworkとFiverrの違いはこちらの記事で詳しく解説していますので参考にしてみてください。
まとめ
以上、海外クラウドソーシングサイトについてまとめてきました。
海外クラウドソーシングは、あなたのスキルを活かして外貨を稼ぐことができるというのが収入の面でのメリットに加えて、世界中の人々と仕事をすることができるのも大きな魅力だと感じています。
もしもあなたが海外クラウドソーシングを利用しようと考えているのであれば、まずはサイト内をブラウジングしてみるとよいでしょう。どんな人がどんな仕事をしているのかわかりますし、それぞれのプラットフォームの特徴も見えてきます。
今後もUpworkやFiverrを中心に、海外クラウドソーシングサイトについての情報を発信していきますのでよろしければフォローをお願いします。