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vol.1 いかに生き、いかに働くか
[NOSAIぐんま 2003 EARLY SUMMER vol.72(6・7月号) 掲載]
それぞれに大事や雑事に追われる毎日、時には立ち止まって、自分を見つめる時間を持ちたいものです。ふり返えれば、私たちの後ろには道があり、私たちの前にも道があります。生まれてから今日までの長くて曲がりくねった道のりには、ところどころに涙をおいてきたり、小さな花を咲かせたり・・・。今日から未来へと続く道のりには、どんな涙があり、どんな花が咲くのでしょう。
キャリアの語源は「わだち」です。ひとりひとりの人生のわだち、キャリアとは私たちのこれまでの軌跡であり、これからの軌跡といえます。広辞苑では、キャリアを①経歴、②専門的技能を要する職業、②国家公務員上級試験を合格し本庁に勤務する者と解説しているものの、最近ではもっと幅広く、仕事を中心とした人生=キャリアと考えるようになっています。
私は研修やキャリアカウンセリングをとおして、働く人々の「キャリアデザイン」をお手伝いしておりますが、キャリアデザインとは「職業を中心として、自分らしい人生を設計すること」であり、キャリアデザインの目的は「自分らしい職業人生ひいては自分らしい人生を創り上げること」だと考えています。
大切なのは、いかに自分らしく生きたいか、そのためにいかに働きたいかであり、社会的な成功や組織での昇進昇格を企てることだけがキャリアデザインのゴールではありません。いかに生き、いかに働くかを考えるキャリアデザイン。そのゴールにあるものは、自分が何者であるかという、とても重く深い問いではないかと感じる今日この頃です。
ともあれ、過去のわだちを糧に未来のわだちを刻むには、過去と未来の分水嶺である今現在にしっかりと足をふんばらなければなりません。ふんばるための応援歌を日々、自らに捧げながら歩いていきましょう。今月から6回、応援歌を自らに捧げる人たちへの応援歌を綴ってまいります。