【参加レポート】『イノベーションの罠』を広報のみんなで読んでみた
こんにちは、Rejouiの見並です。
毎月開催されているママさん広報のランチタイム交流会(#広報ママ会 )ですが、初回からずっと続けている取り組みがあるので、今日はそちらをご紹介します。
それは、『みんなで同じ本(同じ章)を読み、お互いに感じたことや仕事へのフィードバックをシェアする』ということです。この取り組みは、なかなか学びや情報収集の時間が取れないワーキングマザーにとって学びの時間を確保する意味もありますが、最も大きな目的は 本を立体的に読む という行為から得られる価値です。
本を立体的に読むとは・・・?なんとなくわかるような、でも言語化が難しいこの表現ですので少し私の解釈で補足をします。
どのような情報も受け取り手によって解釈が異なるものです。事実を書いた記事でさえ、人の感情フィルターを通すと全く違う解釈になりやすいものです。私がお気に入りの哲学者の言葉を紹介します。
真実などない。あるのは解釈だけだ ― フリードリッヒ・ニーチェ
言葉や情報には正解がなく、受け手の解釈によってポジティブにもネガティブにも変化します。この現象はネガティブな感情による戦いを生み出しやすくもありますが、ポジティブに動かすこともできます。それがまさにこの会でやっている「立体的な読書」であると私は思います。
同じ情報を複数人で受け取ったときに、お互いがどのように感じたのかを共有することで、自分が見えていた面とは別の面から情報の価値を知ることができます。これを私たちは”立体的”と呼んでいます。
『イノベーションの罠』から思うこと。
今回読み合わせしたのは「ハーバードビジネスレビューBEST10論文」より、第7章「イノベーションの罠」について。
「革新性」という意味を持つイノベーションという言葉は、ビジネスの領域にいれば多くの人が耳にする言葉です。企業名などの組織名にも最近ではよく使われていますし、ビジネス用語の中でも割と身近なキーワードではないでしょうか。内容についてはぜひ皆さん書籍を読んでいただくとして、この本を通じて私が感じたこと、そして今後のアクションにつなげられると感じたことをご紹介します。
「イノベーションの罠」で私が感じたこと
・イノベーションはベンチャーだけのものではない
・イノベーションを阻害するのは組織のパワーバランスであり、それは逆に小規模組織でも起こり得る
・「実行」と継続」が成功の鍵
ベンチャーに15年いる私としては、いろんな経験を振り返りながら心に染み入る論文でした。上記の私が感じたこと中で、最も私自身が本質的であり時間があるのは一番下の「実行と継続」についてです。イノベーションというと「目新しい、誰も思いつかないような斬新なアイデア」を想起されることが多いと思いますが、実は新しいアイデアとはそこまで突出したものではないのです。世の中にはないものが山ほどあります。ただ、世の中にないものを誰よりも早く生み出すことがイノベーションにつながります。そして、新しいアイデアを世の中に出すことができるのは最初に実行した組織だけであるということ。
アイデアには、類似したもの・あるいはもう存在するものも多く含みます。そして多くの事業家のアイデアは、実行されないままお蔵入りをしてしまっています。これには身に覚えがありまくりです。
「これはいい!」とノートに書き留めたアイデアがそのまま誰に共有することもなくしまわれてしまったことが何度もありました。
勉強をするにしても事業推進をするにしても、アクションは最も大切です。生み出したものをどのように活用して人の役に立つものにしていくかは、その先で考えなければならないことです。
このような反省を繰り返さないためにも、思い付きを形にするスピードを意識して仕事に取り組みたいと思いました。
ママさん広報のためのランチタイム交流会は月1回、オンラインで開催をしています。次回開催が決まりましたらこのnoteでお知らせしてまいります。
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