TPOを理解すればデザインも理解できる! どちらも思いやりから生まれる?
こんにちは!デザイナーのmacoです。2回目の執筆となる今回は、デザインとTPO(時と所と場合)の共通性について考えていきたいと思います!
難しいことはありません!簡単に言ってしまうと、「デザインってTPOと考え方似てるよね?TPOという言葉は、仕事でも使われる場面が多く、2つが似てるなら、クライアントなどの非デザイナーにもデザインについて伝えやすくなるのでは!?」
というお話しです。
きっかけ
「現場の意見を全く取り入れないという姿勢ではないが、どうしても噛み合わない時がある」なんてことありませんか?
例えば、デザインの発注先から、「ここを赤にして欲しい」と修正依頼が来た際の理由が、「目立つから」のみだった場合。専門知識に基づかない要望の一つとして、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
では、なぜこんなことが起きてしまうのか。それは、デザインという行為に対する認識の違いとデザインの知識の差にあると思っています。
しかし、デザインの考え方を身近な事例で説明し、提案したいアイデアを効果的に伝える方法があれば、嬉しいですよね!
じゃあ、どう説明したら良いか。この記事では、TPOの概念をベースに、デザインを身近に感じ、デザイナーが色や形をどのように考えているのかを理解しやすく説明します。現場での説明材料の一つとしてこの記事をお考え頂ければ幸いです。
デザインは難しいことではない
デザインって「奇抜さ」や「アイデア」を強調する小難しいものだと思っていませんか?しかし、実際はそんなことはほとんどないです。
きっと皆さんもデザインに近いことを日々行なっています。
というのも、デザインとは思いやる心とその行動のことだからです!
例えば、日常生活で「TPO」を考えることはありませんか? TPOとは、時(Time)、場所(Place)、場合(Occasion)を意味します。これらを考慮することは、デザインの考え方の出発点と言えます。
今回はTPOをもとに、デザインをもっと身近に、デザイナーがどうやって色や形を考えているのか、少しでも理解が広まることを願っています。
そもそもデザインとは?
そもそも、デザインの語源はラテン語《designare》と言われており、 " 設計 "や " 計画を記号に表す " という意味を持ちます。
つまり、物の機能を使い方がわかるように見た目を工夫したり、情報を文字と図を使って表したりすることだと、私たちデザイナーは捉えています。
しかし、一般的に認知されているデザインという言葉は、美的要素や、模様など視覚的要素のことだと認識している方が多いと思います。 確かに、見た目が美しいと使いやすく感じたり、情報がスムーズに入るような気持ちよさがあります。そのため、デザイナーと聞くと、一般的には視覚的なアプローチを強調されることが多いでしょう。
ですが、デザインは単に美的な要素だけでなく、使いやすさや効果的なコミュニケーションを通じて問題を解決するプロセス(設計)のことを指すことという前提でお話ししていきます。
色を考えるとき、TPOに置き換えて考えてみよう!
例えば結婚式に呼ばれた時の服装を考えてみましょう。
その条件を踏まえて、どのような印象にしたいかを考えます。
この場合は、新郎新婦が楽しめる雰囲気、主役として際立って欲しい。という気持ちが大きいのではないでしょうか。
もっと具体的に考えてみよう!
上記の条件のように、結婚式では、「新郎新婦に目を向けてほしい。華やかに楽しい雰囲気であったほしい。」そういった思いやりから自然とお呼ばれのドレスの色を考えていませんか?
結婚式で目立つからという理由で白いドレスを着る人はまずいないでしょう。これはマナーとして広く認識されていることかもしれませんが、そもそも、マナーというのは思いやりで生まれたルールです。
結婚式での主役は新郎新婦であることを誰もが認識していて、主役が映えるのは喜ばしいことです。この「思いやり」から招待客は自身の服装の色を選ぶ際に主役が際立つよう配慮するのです。
デザインでも同じように主役となる要素が決まっています。それを目立たせるために他の色を押さえたり、大きさの強弱をつけているます。そう考えると、理解しやすいと思いませんか?
さあ、これでだいぶ理解していただけたのではないでしょうか?
では、さらにもう一歩!デザインの楽しさをお伝えしたいです!
それは、目立たせたり、色を抑えればいいというだけの問題でもないのがデザインの複雑さでもあり、工夫のしどころであり、楽しさです!
状況や対象によって変わるデザインの色
使用される環境や対象が異なると、最適なデザインも変わります。
例として、赤ちゃん向けのおもちゃをあげてみます。この場合のおもちゃのTPOを考えてみましょう。
赤ちゃんの興味や好奇心を高め、楽しそうなものであることが伝わる必要があります。
赤ちゃん向けの商品はカラフルですが、これが白になったらどうでしょう。白やグレーでは、目新しさを感じず、楽しさや興味を引くことにはつながらないでしょう。
このように、様々な条件によって最適な色を選んでいくこともデザインです。
まとめ
デザイナーも人間であり、意見をもらえることでそれまで気が付かなかった価値観や観点に出会え、取り入れることも多々あります。
ただし、TPOなどの要素を無視し、目的だけを追求することは、適切なデザインに辿り着かない可能性があります。
クライアントに提案する際や他の意見を受け入れる際に、社会においてTPOを考慮するように、対象や目的に沿ったデザイン要素を提案することが重要です。
デザインは思いやりの心から生まれ、相手にどのような印象を与えたいかを想像して設計されるものです。デザインとTPOの関連性を理解することで、スムーズなコミュニケーションの実現を願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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