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【業界比較】ギャップの先に発見したデザインアプローチとは?

皆さま 初めまして!
新たにBACKSTAGEへ飛び込んで参りました、デザイナーのちゃきと申します。どうぞよろしくお願いいたします。

年の瀬となり「こんなこともあったなあ…」と振り返りながらも師走の勢いに忙殺される毎日。
皆さんは今年新たに挑戦したことはありましたか?
私はまさにこのBACKSTAGEへの参画が一番のビッグチャレンジとなりました。

本記事は、そんな私が「業界によってデザインのやり方って変わるの?」という疑問から、日々のワークフローに取り組む中での発見と所感を交え、業界別のデザインアプローチを比較していきます。
比較の先に見えたBACKSTAGEならではの「クライアントニーズに寄り添ったデザイン提供とコンテンツ制作」とは一体どういったものなのかを紐解いていきます。

目次


はじめに|新たな業界への挑戦

今まで触れて来なかった業界への転職や新規事業への挑戦は覚えることも多く、勇気と気力が必要になりますよね。
私は「エンタメ系」と呼ばれるファン層をターゲットとしたクリエイティブ経験がなく、これまでは教育機関や県町村・行政など、いわゆる「お堅い業界」での経験しかありませんでした。
それは遥かに“色が異なる世界”に飛び込んできたような感覚でした。
現在の主な業務は、各コンテンツのキャンペーンバナーやリサーチ・紙媒体グッズの作成などなど。一定のクオリティを上げていくために、とにかく「体感して慣れる!」を実践する毎日です。
そんな中、BACKSTAGEでの制作数を重ねていきながら、自身の三つの課題が見えてきました。

  1. ニーズを的確に捉え、クオリティを担保しつつ素早く提供すること

  2. 自分のデザイン特徴を社内外に知ってもらい、次へ繋げる制作をすること

  3. 今までのアプローチとは違う方法でデザインを作ること

上記二点については、どの業界でもクライアントワークをこなすクリエイターであれば常に抱える問題でもあります。ですが、今までの行政案件とBACKSTAGEで求められるデザインの傾向には大きな違いがあることに気付きました。
そこで、ギャップある2つの業界でのデザインアプローチを改めて見直してみることにしました。

比較①|アプローチの考え方

私が一番初めに当社で担当させていただいたのは、あるコンテンツのキャンペーンバナーでした。「いかにファンの心を掴むデザインにできるか?」「キャンペーン内容をより魅力的に届けられるか?」という視点でのデザインを考えていくことは行政案件では無かったので、まずは各業界でのアプローチの傾向を比較していきたいとおもいます。
二つの案件で制作を進めていく上で私が意識した点をざっくりとまとめてみます。

行政案件

・エビデンスある情報体が主役(ビジュアルはあくまで補足資料)
・複雑、膨大な情報量を正しく伝えるための構成力
・高齢者や色弱などの「ソフト面」を最大に考慮した設計にすること

BACKSTAGE

・メインビジュアルを的確に用いてファンの心を掴むキャッチーさを重視
・SNSでの広報を見込んだ、数の勝負も画策
・ビジュアル力とライティング力で訴求効果の向上を図る

過去手掛けていた行政のデザインは【装飾は必要最低限に・極力シンプルに】というのがセオリーとして求められていました。それは「膨大な情報量・手順を簡潔に見せ、より確実に届けるための手厚い親切設計」が必要だったからです。かわってエンタメ業界では【各ブランドの個性勝負・それに負けないデザイン】が求められるように感じます。
エンタメ業界では「ブランドカラーを最大の武器に、さらなるファンたちの獲得とその世界を“より好き”になってもらう工夫」がデザインを作る上で重要であることをバナー制作を通して学ぶことができました。

比較②|PR手法もエンタメ業界ならでは?

一つ目でも出てきた「訴求力」という言葉。視覚的にも魅力のある広告はつい目をひかれ、購入意欲を刺激しますよね。そういった人々の関心や興味を引き起こすものが「訴求効果が高いデザイン」といえますが、この考え方もエンタメ業界ならではだと感じました。

行政案件では遵守すべきセオリーと情報発信の枠が固定されていたので、「訴求性・拡散性」は副次的な要素として認識していました。ですので、プロジェクトによってPR手法がガラリと変わることもBACKSTAGEの大きな特徴だとおもいます。

とあるプロジェクトで大型サイネージ広告制作にアシスタントとして担当させていただいた時も、こんな大々的にデザインを打ち出す機会が得られるのか…!と心躍りました。現在はキャンペーンバナー制作が担当として多いので、各ランディングページやSNS等で実装されることも毎回ドキドキしながら「どういう構図だと人の目に留まるだろう?伝わるかな?」と思考をフル回転させています。
そういった面で【世間の反応が即時に得られること】は自分のクリエイティブ力を向上させていく上でとても良い刺激になっています。

比較③|進行速度のギャップ

続いては、私が体感した業界での進行速度のギャップについてです。

行政

発信するコンテンツの信頼性と確実性が高く求められるのが行政案件。そのため、一つのデザインを作るにしても【長期決戦型】となることがほとんどでした。
リサーチや要件整理だけで半年以上必要になることも…!チーム内でのトライアンドエラーはもちろんありますが、一つのデザインを世に出すまでに“じっくり・しっかり・ずっしり”作り込んでいきます。

BACKSTAGE

時には世情を加味したコンテンツの施策も必要となるので、即時効果を上げていくための【短期決戦型】のクリエイティブが求められています。
多面的なアプローチを画策して、SNS等を利用して複数のキャンペーンを同時進行していきます。そのため副次的なデザイン物も急遽必要になることも。いろんな技をどんどん繰り出していくイメージですね。

私は当初、時間的猶予がたっぷりと与えられる行政案件に慣れていたので、このスピード感に慣れるまでは結構ハードに感じていました!(笑)
これは『はじめに』でご紹介した下記の課題にも繋がることです。

《ニーズを的確に捉え、クオリティを担保しつつ素早く提供すること》

この目下最大の課題に、共に働くプロダクトチームが教えてくれましたことがあります。

  • 依頼の意図を正しく汲み取り、掛けるべき工数を明確にすること

  • 時には訴求をデザイナーで深めてビジュアルに反映すること

何より、この二つのアクションを実現するためにはチーム・クライアントとの綿密なコミュニメーションが必要不可欠なのだとこの一ヶ月を通して改めて痛感しました。即時即決・即対応をこなすデザインチームの力量にいつも脱帽すると共に、私も課題を克服できるように上記を実践しています。

まとめ

異なる業界への新たなチャレンジ。二つの業界を改めて比較しながら、BACKSTAGEでのデザイン制作を通じてこんな発見がありました。

・エンタメ業界は個性勝負の世界。ブランドカラーを最大の武器に「さらなるファンたちの獲得とその世界を“より好き”になってもらう工夫」がデザインを作る上で重要。
・思いがけない発見や刺激がクリエイティブ力向上の鍵になる。
・スピード+クオリティ両方を担保するには、的確な情報把握とマネジメント力・チームでの綿密なコニュニケーションが欠かせない!

ギャップありすぎな二つの世界に戸惑い、当初は右も左もわからず、何がわかってないのかさえも理解が及んでいませんでした。ですがそんな不安も喜びもチームメンバーと日々共有し、サポートし合うことで、不安定だった自分のフィールドが着実にできあがっていくのを感じています。

一つ一つに真摯に向き合い繰り返していけば、最初は不明瞭で手探りだったものも、自ずと自身の糧になるのだとおもいます。
皆さんは来年、新たに挑戦したいことはありますか?

私はまさにこのBACKSTAGEで、このチームと共に、日々を精一杯邁進していこうとおもいます!

最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。


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