オンラインイベントー“受けてよかったこの講座!”「NPO広報担当者にオススメな講座のシェア」/NPO広報友の会-「シェアするBar」を開催しました
NPO広報友の会では、「NPO広報仲間にシェアしたい!」というトピックで話し合うオンラインイベントを年4回ほど開催しています。
2023年8月26日(土)に開催した「シェアするBar」のテーマは“受けてよかったこの講座!”「NPO広報担当者にオススメな講座のシェア」でした。
今回は、福岡県にある中間支援団体のスタッフさんが初参加!(わーい) また、合宿でカメラマンをしてくれた、フリーのWebディレクター・ジェイさんも顔を出してくれました。
地域活動をする人にオススメ!地域のデータ分析お助けツール研修
トップバッターからのオススメ講座紹介は、2023年6月16日に開催された、「大阪ええまちプロジェクト」が主催の「市町村向け地域づくり研修」(講師 川北秀人さん)でした。
地域の課題を解決~と言っても、細かい地区ごとに分けると、高齢化率も違えば、独居率なども異なり、課題の種類も異なります。それを一緒くたに話そうとするのではなく、地区データをもとに、数年後の予測を立てるなどして、現状・予測データからやるべきことを考えよう、という講座だそう。
国勢調査の小地域集計の数字を貼り付けていくとあら不思議!グラフもできて、話の前提を揃えやすくなるデータ分析お助けツールのお話しもあったようです。
https://blog.canpan.info/dede/
「地域活動の経験が長くて“分かってる”って人には実はデータはいらないかもしれませんが、まだ地域課題を知らないけど地域のために行動したい人と対話する時のツールとして使えそう」とのことでした。
▼セミナーのレポートはこちら
寄付の文化を根付かせよう!ファンドレイジング協会のカードゲーム「from Me」体験会
明日、これを受けてきまーす、という参加者の方も。
次回のオンラインランチ会などで、感想をシェアしてもらえることを期待・・・!
立ち止まって考える重要性ー「ミッション・ビジョンを再定義する合宿」
また、研修ではありませんが、あるNPOの「ミッション・ビジョンを再定義する合宿」に参加したのがとても良い経験になった、という方もいました。
みんなでミッション・ビジョンを再定義するために、現場スタッフで言語化したものを理事にシェアする機会に立ち会わせてもらったそうで、みんなで一つのアイデンティティについて話し合い、言語化していくプロセスを共有することで腹落ちするし、メッセージを発信しやすくなると感じたそう。
この団体はWebリニューアルを控えているそうなのですが、リニューアル企画の大切な基盤となりそうとのことでした!
「広報する時間がない…」を言い訳にしがちなNPOにオススメ!Googleが検索結果の上位に出す基準=E-E-A-Tを抑えずして、信頼は得られない
世話人からは、2023年7月に行われた、第44回リクリセミナー「2023年のE-E-A-T攻略 〜商人が持つ「経験・専門性・権威性・信頼性」をお客さまとGoogleに伝える」(SEOコンサルタントの住太陽さんが講師)をオススメ講座として紹介しました。
この講座は中小企業向けだったのですが、NPOにも、とーっても役に立つ内容だと感じました。
Googleは「信頼できる、役に立つ情報をユーザー届ける」という目的のために、検索の上位に表示するページとしてふさわしいかどうかを常に評価しています。
つまりGoogleは、人間が「信頼する」という状態になるには、どういう要素が必要なのかを研究し続けているわけです。
NPOは、これから知ってもらう人に信頼されないことと寄付もボランティアも利用者も増えないわけで、そういう意味ではGoogleに信頼される状態にないNPOは、人間にも信頼されにくいのではと感じました。
ーというのが前フリなんですが、Googleがウェブサイトを評価する際に重要視しているのは講座タイトルにある「E-E-A-T」です。
Experience =経験
ーその話題についての直接的な経験を十分に持っていることを写真や動画などで自ら表現している。Expertise =専門性
ーその話題についての専門的な知識や技能や判断力が社会的に認められている。Authoritativeness =権威性
ー他の人の行動を変えさせる影響力がある。また、発信した内容は典拠として各所で引用される。
で、それが
Trustworthiness =信頼性
十分な経験と専門性と権威性を備えており、人々の期待や要求に公正に応えると信用されている
という状態の成立条件であるーというお話なんですが、これ、丸ごとNPOが信頼されるために必要なことばかりですよね。
Experience =経験
ーNPOなら…
活動の様子、活動で得た知見を、写真や動画を交え、自分たちで表現している。日々の活動報告(ブログやWebに限らず、SNSや動画でもOK)やイベントレポート、政策提案、アニュアルレポート等を公開しているなど。Expertise =専門性
ーNPOなら…
行政から認証や委託を受けている、ちゃんとした団体から助成対象として選ばれている、信頼できる企業から寄付を受けている、などの実績があり、それを公開している。Authoritativeness =権威性
ーNPOなら…
新聞やテレビ、信頼できるメディアのサイトや・SNSなどで実績や意見が取り上げられている。その問題に詳しい人のブログやSNSで多数取り上げられている。
と言うことが大事で、それがあってはじめて、これから団体や活動を知ってくれる人に
Trustworthiness =信頼性
「十分な経験と専門性と権威性を備えており、人々の期待や要求に公正に応えると信用されている」
があると思ってもらえて、寄付やボランティア、利用者が集まるのだと思います。なので、日々の活動報告、イベントレポート、政策提案、アニュアルレポート等の公開や、それらをSNSやブログでシェアしてくれそうな人へのご案内という活動は、おろそかにしてはいけないーということを改めて感じたのでした。
ほかにも「へえ!」と言うことの連続だったのですが、住さんは全国各地で講座をされているので、NPOのWeb担当、SNS担当の方は実際に受講してみてください!
▼住さんのX(Twitter)
https://twitter.com/motoharusumi
同じ目線で話し合う基礎として大切「準認定ファンドレイザー講座」
ファンドレイジング協会による「準認定ファンドレイザー講座」もオススメ講座として紹介されました。
ファンドレイジングについて、先人たちが苦労してきたことが網羅されているというありがたさ…!
組織のメンバーみんなで受講することで、共通言語とするのもよさそう、という意見もありました。
NPOにもマーケティングを!Udemyで学ぶ「はじめての実践マーケティング講座」
最後に、オンライン講座プラットフォームのUdemyで展開されている「あらゆるビジネスに役立つ!はじめての実践マーケティング講座」(講師:谷本理恵子さん)も紹介されました。
NPOの活動は非営利ではあるものの、マーケティングの知識を持っておくことで、営利企業におけるお客さん = 非営利団体におけるファン・寄付者と接点を持ったり、関係を深めたりしていけるので、NPOの人たちもみんなマーケティングの勉強をするとよいのではー!と提案をいただきました。
https://www.udemy.com/course/ok-marketing/
・・・というわけで、皆さんのオススメ講座だけでなく、その他お役立ち情報がモリモリの「シェアするBar」でした。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました~!
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NPO広報友の会とは?
NPOの広報力を高めたい人・NPO広報に関わる人たちのサードプレイス。ゆるやかなつながりと切磋琢磨の場をつくり、ありたい未来に近づける力をチャージする集まりを目指しています。会のご紹介はこちら
毎月木曜日のお昼時に、NPO広報にかかわる方で、ゆるゆると「オンラインランチ会」を開催しています。ご興味ある方は世話人のSNSまでご連絡くださいませ!
世話人について
林田全弘(株式会社ガハハ デザイナー):Twitter
槇野吉晃(認定NPO法人サービスグラント関西事務局/はしのまち映画会 代表):Facebook
マキノスミヨ(ビッグイシュー・オンライン 共同編集長):Twitter
世話人のイベント登壇予定
*林田全弘
月2回実施している、Youtubeライブ。
有料レベルの「三つ折りパンフ連続講座」と「寄付チラシ連続講座」を公開中です。
https://www.youtube.com/design4npo
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