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NPOとプロボノ(スキルを活かしたボランティア)のすれ違いあれこれ&ミッション・ビジョンの言語化と発信の重要性/オンライン会議ツール「ZEP」を使ってランチ会(2024年1月)

毎月1回、お昼にNPOの広報関係者がゆるやかに集うオンラインランチ会。2024年1月からは最終水曜に開催しています。

今回は、NPOの強力な助っ人であるはずの“プロボノ”(スキルを活かしたボランティア)についてすれ違い事例のシェアと、ミッション・ビジョンの言語化と発信について話をしました

NPOとプロボノ(スキルを活かしたボランティア)のすれ違いあれこれ

お金、スキル、時間が不足しがちなNPOにとって、プロボノはありがたい存在ですが、プロボノにジョインしてもらったからといって、必ずうまくいくとは限りません。

事例1:プロボノが期待する意思決定スピードと団体の実際のギャップ

ある団体は、ミッション・ビジョンに感銘を受けたプロボノ初心者を受け入れ、Webサイト構築に着手しました。
現地取材までは順調に進んだのですが、プロボノが提案する原稿やTO DO リストが団体側の予想を超えており、スケジュール通り消化しきれず、窓口担当者がコミュニケーション停止する事態になってしまったそう…
双方、初めてお付き合いするために、相互理解が不足していたため起こってしまった事例です。

事例2:プロのデザイナーとプログラマーが提案するも…

またある団体は、プロのデザイナーとプログラマーに制作物の提案をしてもらいましたが、残念ながらお蔵入りになってしまったとのこと。
その理由は「もっと素人くさいのがよかった」とのこと…。
「こんなきれいな広報物作る余裕があるなら、ワシの寄付なんかいらんな」と寄付者から思われてしまうのがその理由だったようで、着手前に綿密なイメージのすり合わせが必要だったのかもしれません。

事例3:団体側の役務を強いられた

クラウドファンディングの案内を送る知り合いのリストの提供を団体からプロボノ側に求めると言った「それは団体の中の人の仕事やがな」という役務を当然のように強いるような事例もあったそうです。


じゃあ、すれ違いを防ぐために何が必要か、をプロボノをしたい人も、受け入れるNPOも知っておく必要があります。

NPOに必要な支援の見立てと、プロボノのNPO理解

多忙なNPOは「イベントやるから、チラシがほしい!」「寄付ほしいから、クラウドファンディング手伝ってほしい!」「サイトが古くなったから、リニューアルしたい!」などとなってしまいがちですが、現時点で何に取り組むことが団体の目指す社会にとってよいことなのか、についての見立てが必要です。

NPOの中間支援団体や、プロボノのコーディネートをしてくれる団体であれば、そのあたりのヒアリングをして「こういう支援を受けたらよいのでは」とアセスメントしてくれることもあるので、相談してみるのも一つの手です。

また、プロボノ側も、一般企業とNPOの意思決定や仕事の進め方の違いについて知っておくことで、すれ違いを減らせると思います。プロボノのコーディネート団体であれば、先輩プロボノや事務局に知見が溜まっているかもしれませんね。

プロボノコーディネート団体の例
サービスグラント
2枚目の名刺
・各地域の市民活動サポートセンターなど

ミッション・ビジョンの言語化と発信

NPO側が「誰でもいいから手伝って」というスタンスだと、「なんとなく…ちょっとうちの団体には合わなさそう…?」というボランティアさんが来てしまうこともあります。それを避けるためには「ミッション・ビジョンの言語化と発信」がとても大切だと思います。

参考)2023年の休眠預金等を活用した助成事業のなかにも、「ミッション・ビジョンの言語化」の支援について触れられてます。お金の助成も大事ですが、「ミッション・ビジョンの言語化」がされてないことには迷走してしまうということの表れかもしれません。

https://www.janpia.or.jp/koubo_info/support/outline/download/2023_support_koubo_outline.pdf

NPO広報友の会主催「ミッション・ビジョンの言語化」について学ぶ・体験する合宿、開催決定!

…という話になったところで、NPO広報友の会主催で行う「ミッション・ビジョンの言語化」について学ぶ・体験する合宿のご案内です。

今年はさまざまなステークホルダーが主体的にかかわるようになるミッション・ビジョンの策定ワークショップで定評のあるNPO法人「シミンズシーズ」さんから講師をお招きして、「ミッション・ビジョンの言語化」の重要性を理解しその体験をしてみるというイベントです。


日時:2024年5月11日(土)~12日(日)
場所:神戸三田アウトドアビレッジTEMIL
(〒669-1412 兵庫県三田市木器字南下山1266-10)


こんな人におススメ

  • 多様な価値観を持つステークホルダーとの目線合わせのコツを知りたい

  • 関わる人が主体性を持つための働きかけについて知りたい

  • ビジョン・ミッションの見直しや再構築の手法を学びたい

  • NPO広報にかかわる人脈を広げたい・深めたい

  • NPO広報について気軽に情報交換・相談できる仲間が欲しい

プログラムの詳細・ご予約はこちらからご覧ください!

このイベントに先んじて2月22日には世話人・林田の主催する「NPOためのデザイン」でYouTubeライブを開催。
シミンズシーズさんのファシリテーションで「ミッション・ビジョンの言語化」に取り組んだ、和歌山県橋本市の「つくるがっこうイホルラ舎」さんをお招きして、「ミッション・ビジョンの言語化」のbefore/afterなどをお伺いたいと思います。



と、こんな感じでいつもNPOにとってのぷちお役立ちな情報交換をしています。(noteに残せないような秘密の話もしていますので、リアルタイム参加がおすすめです!)

初めて参加したいという方は、メルマガでURLとパスワードをお知らせするので、こちらのメルマガ登録フォームにご入力ください。
(登録後、認証メールが届きますので「メールアドレスの認証」をお願いします。認証メールが届かない場合は、入力アドレスのご確認・迷惑メールフォルダのご確認をお願いいたします)

2024年のイベント・オンラインランチ日程

2024年のイベントは下記の日程で行う予定です。

2024年2月22日(木) YouTubeライブ「理念の見直しどうやった?」
2024年2月28日(水) オンラインランチ
2024年3月27日(水) オンラインランチ
2024年4月24日(水) オンラインランチ
2024年5月11日・12日 シェアするBar@三田に行っTEMIL2024
2024年5月29日(水) オンラインランチ
2024年6月26日(水) オンラインランチ
2024年7月31日(水) オンラインランチ
2024年8月28日(水) オンラインランチ
2024年9月25日(水) オンラインランチ
2024年10月30日(水) オンラインランチ
2024年11月27日(水) オンラインランチ
2024年12月25日(水) オンラインランチ

ご予定に入れておいていただけると嬉しいです!

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NPO広報友の会とは?
NPOの広報力を高めたい人・NPO広報に関わる人たちのサードプレイス。ゆるやかなつながりと切磋琢磨の場をつくり、ありたい未来に近づける力をチャージする集まりを目指しています。会のご紹介はこちら

世話人について
林田全弘(株式会社ガハハ デザイナー):Twitter
槇野吉晃(認定NPO法人サービスグラント関西事務局/はしのまち映画会 代表):Facebook
マキノスミヨ(ビッグイシュー・オンライン 共同編集長):Twitter

世話人のイベント登壇予定
*林田全弘
・月2回実施している、Youtubeライブ。
最近は、Canvaのデザインフィードバックをライブしています。
https://www.youtube.com/design4npo

・3月9日 ファンドレイジング日本に「キフフ」ブース出展
お気軽に遊びに来てください!
https://jfra.jp/frj/index.html




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