複数人で冊子を作るときの工夫あれこれ/バーチャル空間「oVice」(オヴィス)を使ってランチ会(2022年4月)
毎月最終水曜日のお昼にNPOの広報関係者がゆるやかに集うオンラインランチ会。
4月27日(水)もバーチャル空間「oVice」(オヴィス)の「広報友の会」スペースで開催でした。
今回は認定NPO法人 アジア車いす交流センター(WAFCA)で広報やファンドレイジングの担当3年目の近藤 みなみさんにゲストで来ていただき、「冊子編集」のあれこれについて楽しくお話ししました。
後工程で掲載したいネタが追加で出てしまうのを防ぐ工夫
冊子の制作において、「掲載するネタは○○で行きましょう」と企画段階で合意が取れていても、いざ制作が進んでいくと「あ、これも出したい」と追加で掲載したいネタが出てきてしまいがちです。
それを避けるために、Webで言うところのワイヤーフレームのように、「このページはこのネタで行きます」「見出しと本文はこのくらいの文字量」です、と構成要素とレイアウトを確認し、必要なネタについても合意したうえで制作を進めていく方法が紹介されました。
構成要素とレイアウトを確認する時点で、想定読者の年齢などに適したフォントサイズを当てはめると、載せられる原稿の文字数が算出されるので、その文字数で原稿執筆や写真などの素材提供を依頼します。(縦書き・横書きもこの時点で決まっているとスムーズです)
※Webでのワイヤーと同様、この時点では文章や色、デザインなどは
入れず、構成要素とレイアウトに絞って確認するのがコツなんだそう。
45歳以上は縦書きのほうが頭に入りやすい?
「シニア向けなら縦書きレイアウトがいい」という説があるそうで、調べてみたらこんな研究結果がありました。
45歳以上とそれ以下に何か違いがあるんでしょうね(;^_^A
後工程でのちゃぶ台返しを防ぐ工夫
前述のような構成要素とレイアウトを関係者にチェック出しするときは、スケジュールや会議で決まったことのメモ(目的・配布先・想定読者・編集方針など)をドキュメントの最初に記載するようにしているという工夫も紹介されました。
構成要素とレイアウト、カンプだけのファイルを送ると、それまでの決定プロセスに参加しなかった人にもファイルが転送されることがあり、背景やスケジュールを考慮しないフィードバックが来てしまいがちだからそう。
小さいけれど効果が大きそうな工夫です☺
原稿担当者に字数制限を守ってもらう工夫
複数の人に原稿執筆を分担すると、「○字でお願いします」とお伝えしていても「ついついこれだけは…」と字数オーバーする人が複数出てきてしまい、編集側も削るに削れずレイアウトに困る・・ということは、年次報告書などでも「あるある」な事象かと思います。
かといってそのままの文字数で詰め込んでしまうと、字数が多すぎて読者が「うへぇ」と読み飛ばしてしまう恐れもあります。
そうならないよう、各担当レベルで字数を守ってもらうことが大事です。
字数を守ってもらう工夫として、下記のような案が出ました。
フォームで受け付けし、字数オーバーするとエラーが出るようにする
紙で受付する場合は、枠ではなく「原稿用紙」のようなマス目のものにして 字数をしっかり意識してもらう
フォントサイズはどのくらいが良い?
想定読者にもよりますが、シニア層向けであればかなり大きめのフォントを使うのがよいのでは?という話になりました。
ミヤマ|営業部デザイナー さんがTwitterで紹介されていた「文字と年齢」についての投稿を見ると想像以上に大きい!
7ptとかはもう注釈レベルのようです(汗)
世話人の一人も冊子制作中だったのですが慌てて11ptに引き上げました。
というわけで、WAFCAさんはただいま絶賛年次報告制作中!
5月末には原稿FIXするようなので、興味のある方は下記URLより資料請求してみてくださいね。
https://wafca.jp/
今後の予定
2022年5月25日(水)お昼 ランチ会
2022年5月28日(土) 「シェアするBar」のテーマは社協に学ぶ!つながる方法(仮)
です。興味のある方は世話人までお問い合わせください。
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NPOの広報力を高めたい人・NPO広報に関わる人たちのサードプレイス。ゆるやかなつながりと切磋琢磨の場をつくり、ありたい未来に近づける力をチャージする集まりを目指しています。会のご紹介はこちら
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