小田桐あさぎの魅力覚醒講座が宗教と言われる理由を『完全教祖マニュアル』を読んで考察したらやっぱり完全に宗教だった
最近読んだ『完全教祖マニュアル』って本がとても面白かった。宗教の歴史に詳しい著者が「キミも教祖になろう!」という書き出しから始まり、誰でも簡単に教祖になれる実践マニュアルが超詳しく書いてあるという本。え、ふざけてる!?と言いたくなるようなテーマなのだが、意外にも書いてある内容は超本格的でかなり勉強になる。
私が1年前に入った小田桐あさぎさんの魅力覚醒講座というコミュニティって、外から見ればかなり怪しいのだけれども。よく宗教ってよく言われるし、私も入る前はそう思っていた。
でも今回『完全教祖マニュアル』を読んで確信した。
魅力覚醒講座は間違いなく宗教で、小田桐あさぎは間違いなく教祖であると。
今から詳しく解説するけど、完全教祖マニュアルをほぼ完璧に踏襲している。お見事すぎる。
ちなみにこの記事は「小田桐あさぎは宗教だから講座に入るな!」と言っているワケでも、私が信仰者だから「小田桐あさぎ様は素晴らしい」と言っているワケでもない。
でも個人的には入信してよかったと思っている。
この本によると「教祖は人をハッピーにするお仕事である」なんだそう。
教祖というと、人を洗脳し、お金を巻き上げ、思うようにこき使う。宗教なんかにハマってしまうと不幸になってしまう。どうしてもうさんくさいイメージが付きまとうけど、そもそも教祖のお仕事は人をハッピーにすることなんだ。
ならば「仕事」ってどんな仕事も誰かをハッピーにすることだよな。ということは、仕事は全部宗教、仕事をする人は皆んな教祖ってことなのでは?
何かによってハッピーになったらもうその宗教に入ってることになるのでは?
そもそも、人は社会的に生きる以上、必ず何らかの権威に従って生きていくしかない。無宗教だって、国や社会の常識という権威に従って生きている。だから全員何かしらの宗教に属してるんだから、何も怖がる必要なんてない。
というわけで、今回は『完全教祖マニュアル』を参考にし、「小田桐あさぎの魅力覚醒講座が宗教である理由」と「今後の宗教の繁栄のためにやると良いこと」を書いていく。
小田桐あさぎの魅力覚醒講座が宗教である理由
①反社会的な教えがある
まず宗教の本質、特に新興宗教の本質は、反社会性にあるらしい。イスラム教も儒教も仏教も、どれも最初はやばいカルト宗教だったみたい。
そもそも新興宗教とはその社会が抱える問題点に根ざして発生するもの。つまり社会で生きづらい人たちをハッピーにするのが新興宗教の意義。だからまず新興宗教を作りたかったら、社会の基準で幸せになれない人を見つけて、反社会的な基準を与えてその人を幸せにするんだって。
私はまずこの「社会で生きづらい人たちをハッピーにする」まさに魅力覚醒講座がやっていることと一致していると思う。小田桐あさぎさんは、魅力タイプ診断というものを発明し、特に今の社会の仕組みの中ではいきいきと生きていけないことが多い「王様タイプ」「子供タイプ」もが輝ける世界通称「アサギストワールド」を創造した。(アサギストワールドが王様タイプ・子供タイプだけのために作られたという意味ではなく。「誰もが生きやすい社会」ってこと。)
他にも、世間では白い目で見られてしまう、欲深い人間、社会不適合者、倫理観のない人間などを「全部いいんだよ」と受け入れ、「短所こそがあなたの魅力」という基準を与えて、罪悪感を脱ぎ捨てさせ好き勝手に息させて幸せな気持ちを与えてる。
「仕事をサボれ」「会社員は不労所得」「複数恋愛OK」「お風呂は月1」「家事も育児も好きな時だけ」「強欲は善」などなどあさぎ語録がこの反社会性の全てを物語っている。まさに宗教の本質を捉えていると言えるでしょう。
②現世利益を謳っている
小田桐あさぎさん本人や魅力覚醒講座のカリキュラムは、外からの見え方と中からの見え方がかなり違う。
外から見ると「金!金!金!」とにかく金、豪遊、成金、、、、みたいなイメージだろうか。
でも魅力覚醒講座は金持ちになるための講座でもビジネス講座でもない。
魅力覚醒講座のビジョンは「自分らしく生きる」、ただそれだけ。
お金やキラキラは全く関係ないただ「自分らしく生きる」そんな実はめっちゃハートフルなビジョンを掲げている。
でも「自分らしく生きる」ってあまりにも高度な概念だなって思う。人間力が高い人格者にしか本当の意味がわからないし、欲しがりもしないというか。私も1年間あさぎさんに触れ続けてようやくちょっとだけあさぎさんの本当にやりたいことが分かった気がした、くらい。
宗教というのは、よりたくさんの人に信仰してもらわないといけないので、「大衆に迎合する」というのが必須になってくるらしい。たとえその宗教の本質が高度な哲学だったとしても、大衆が理解できて信仰したいと思えるようになるための極限まで簡略化された教えと、お手軽な現世利益が必要。
だからあさぎさんは、どんなに高度な哲学であっても一般ピープルの前では
「ちゃん卒」という4文字で伝えるのみだし
※ちゃん卒=ちゃんとしなきゃを卒業する。2冊目の著書のタイトルにもなっており、世間の常識にとらわれず自分にとって重要ではないことは辞めようの意
「お金稼げるよ」って全身全霊で豪遊し表現する。
「どのようなプロパガンダも大衆にあわさねばならず、その知的水準が獲得すべき大衆の最低水準の人々が受け入れられるようにあわさなければならない。」とヒトラーも言っている。
③その人が良いと思うことを実行させる
一般人は難しい哲学なんかに興味はなく、簡略化した教えと分かりやすい利益が欲しい。理屈ではなく、ハッピーになったという実感が欲しいのだ。
分かりやすい利益というのは、「稼げるようになる」もそうだけど、「パートナーと仲良しになる」「仕事が楽しくなる」「親との関係性が改善された」「毎日楽しくなった」とかとか。魅力覚醒講座で起こる変化も大体こんな感じ。
ここから少し本を引用すると、
これがまさに魅力覚醒講座。
あさぎさんは魅力覚醒講座で常々「すべきか?ではなく、やりたいか?で決めて」「やりたいならやって、やりたくないならやらない」と言う。
魅力覚醒講座は決して「教える」というスタンスではなく、「自分で考えて、やりたいことをやる。やりくないことはやらない。自分はどうか?が全て」なのである。
だから講座生達はどんどんハッピーになっているのか。
④信者たちに一般社会と異なる習慣を与える
獲得した信者を逃さないための教義作りとして、信者の思想や生活の基盤を自分の教義で変えてしまうことそして教団内に特殊なルールを採用し、教団の内側と外側に温度差を作ることがあるみたい。
そうすると信者たちは教祖の教えを捨てられなくなり、教団に繋ぎ止めることが可能なんだとか。
魅力覚醒講座でも思い当たる節がある。
まず「思想や生活の基盤を教義で変えてしまうこと」として「手放し」が挙げられる。
小田桐あさぎさんは著書「嫌なこと全部辞めたらすごかった」「私、ちゃんとしなきゃから卒業する本」でもとにかく「嫌なことを辞めましょう」「自分がやらなくてもいい家事、育児、仕事を手放しましょう」と言いまくり(もはや本のタイトル)、「今月辞めること」を毎月毎週書かされる「欲望全開手帳」もリリースされていて、もうここまでされたらこれまでの生活を変えざるおえない。
そしてセミナーの中でも、「あなた達は1%の人間」「もう普通の人生は歩めないんだ」と熱心に語ってる。
それから、魅力覚醒講座の中には特殊なルールがある。それは「タメ語で話すこと」と「本音で話すこと」。
見ず知らずの講座生はもちろん、あさぎさんに対しても最初からタメ語で話しましょう!本音で話しましょう!というのがこの講座内でのルールなのね。最初は皆慣れないものの、おそるおそるタメ語を使い始めると、その使い勝手の良さ、距離の縮まり方がとても心地良いものになってくる。
そして皆本音で話すので、遠慮、建前、お世辞、裏を読む、みたいな普段社会で当たり前に使われているものが全くないので本当にラク。
このタメ語文化にどっぷりと浸かってしまうと、これまでいた社会や他のコミュニティの方達との距離感を感じてしまうように。
そしてやっぱり「アサギストワールドってなんて居心地がいいんだろう!他の場所は気を使うし堅苦しくて嫌」となってアサギストワールドから離れられなくなる。
今後の宗教の繁栄のためにやると良いこと
本を読む限り、教祖になるための実践マニュアルはもうほとんど全てあさぎさんはやっていて、というかもはやこの本を読みながらアサギストワールドを作ったのかもしれないので、何も追加することはないレベルなのだが、「強いていうならこの施策はまだないな〜」ということと「こういうのあったら超楽しそうだな」というものを2つ挙げておく。
①記念日を作ろう
宗教には独自の暦や祝祭日がある。そしてその日を皆で祝ったり断食したり。アサギストワールドにはまだ独自の記念日的なものはなかったはずなので創立記念日を作って皆で何かパーティーやイベントをすると宗教っぽさが増す。
②宗教建築を作ろう
多くの宗教団体はデカくてきらびやかな本部を持っているので、同じようにアサギストワールドでも異彩を放つバカデカ巨大建造物を建築するのはいかがだろうか。ポイントは「日常からの飛躍」で、「ここは浮世とは違う別世界だ!」という感覚を与えるようにしたいもの。オフィスにもなるしイベント会場にもなるし、観光スポットにもなるかも。
以上。
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