母をなんとなく見限った日◆母は毒親だったのかな
目と耳と口をふさいで、思考を停止させて、長い年月を過ごしました。
私の自信もプライドも根こそぎ朽ちて、社会性は限りなく落ちました。
夫と結婚する時も別居する時も、母と紆余曲折があったのですが、それでもなお、私は母の愛を乞うていました。
でも、ある日、母をなんとなく見限ってしまいました。
その日から、母に何を言われようと、心が動かなくなってしまったのです。
不思議なもので、そうなると母も焦ったのか、頼んだものを忘れずに買ってきたり、これ苦手な食べものだったよね、好きだったよね、と私に気を使う、孫を気にかける、という
簡単なことですが、私の機嫌を取るような言動をするようになりました。
「あの母が頼んだのもを買ってきた」
「あの母が私の食の好みに言及してきた」
「あの母が誰もいないのに孫のことを気にかけてきた」
という驚きと、そういう細かなことまで三猿+一猿してきた自分に気づかされ、更に驚きが隠せませんでした。
以前の私なら、それだけで優しくされたと浮かれていましたが、
でも、そんなことをされても、もう、私の心は動かなくなってしまいました。
暗い部屋で訴えていた小学生の私の時の事が思い出されます。今度は、私の心が母にだけ鉄になりました。