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いつもと違う幸せ

ただいま。


誰もいない部屋につぶやく。


しかしいつもと違う。



部屋に美味しそうな匂いが残っている。




侵入者か?



一人で探偵ごっこをしてみる。



鍵かしっかりかかっていた。



部屋を荒らされた形跡もない。



迷宮入りだ…



そう思い、ふとテーブルに目をやる。



作ったはずのない料理が皿に盛られ、

らっぷをしてある。


皿の横にはノートの切り端が置かれてあった。



"帰ってくるの遅すぎ、また明日くる。"


なんだ、彼女か。


最近、合鍵を渡したことを忘れていた。



いただきます。


そうLINEし、部屋で小さく呟いた。



悪くない、小さな幸せだった。






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みやけ たくや【Takuya's Writing Space】
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