透明じゃなくて無敵
神を見た。
あやしい話ではない。鋼鉄神を見たのである。
「メタル・ゴッド」の異名を持つロブ・ハルフォード擁するUKのヘヴィメタル・レジェンド、Judas Priest の来日公演に行ってきた。祝、初参戦!
最新アルバム『Invincible Shield』を引っさげてのツアー。なのだが、不勉強ながら私はこのアルバムを全く聴かずに当日を迎えてしまった。なんならアルバムタイトルも Invisible Shield だと思っていた。
そう、そこまで熱狂的なファンというわけではないのである。一介のメタラーとして、『Painkiller』に衝撃を受け、『Screaming for Vengeance』に感動し、『British Steel』や『Staind Class』を愛聴し…という感じで、最近の彼らについてはあまり知らなかった。
そんな私を叩きのめしたのが、2011年にK・K・ダウニングの後任として加入したギタリスト、リッチー・フォークナーだ。
パワフルで華があってカッコいい。とにかくギターヒーローすぎる。
彼のエナジーがバンド全体にも巡っている感じがして、ロブもバリバリに歌えてるし、これは往年のレジェンドなどではなく、まだまだ現役のすげえメタルバンドだ!と喫驚した。
新アルバムの曲もこれまたカッコいいんだ。表題の「Invincible Shield」がゴリゴリでアツくて最高だし、聴かせる「Crown of Horns」もたまらぬ。
そういう新風に感じ入りながらも、初めて生で聴く名曲たちにはさすがにテンション爆上がった。「The Hellion」からの「Electric Eye」は至高。
「Living After Midnight」大合唱して幕を閉じるのも良い。最後までホッカホカな気持ちで楽しめた。いいライブだったな〜〜。
ロブたちの長きにわたるヘヴィメタル・ヒストリーが、まだまだ続いていってくれることを願う。