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『パーマカルチャーとアート』

🐰アート好きで観てまわったり出会ったりした私が、パーマカルチャーを通して学ばせてもらったりや感じたこと(印象に残った部分とアートを繋げてみて)、そして自然と人が交わる庭(百庭メンバーとして)に携わることになった今の私の目線でまとめてみました🌱⋆。


まず初めに…
パーマカルチャーPermacultureとは…

“permanent(永続性)+agriculture(農業)+culture(文化)”

1970 年代オーストラリアで提唱されたもので、
日本の里山や文化にも通じるものでもあり、
パーマネントアグリカルチャー(永続可能な農業)とパーマネントカルチャー(永続可能な文化)
を掛け合わせた言葉で、人と自然が共に豊かになるような良い関係性を築いて、自然と人の暮らしが循環するデザイン手法。
自然と調和した持続可能なライフスタイルを総合的につくりあげていくことを目指したもの。
持続的・循環的な地球と人、動植物たちの共生。


【3 つの倫理】

  1. 地球への配慮

  2. 人への配慮

  3. 余剰物の共有


【ビル・モリソンの 10 の原則】
※タスマニアに生まれ、狩猟採集や猟等をして暮らしている中で自然界の変化を感じ取り、そこから至った考え

  1. 多様性

  2. エッジ効果(接縁効果)

  3. 多機能性

  4. 重要機能のバックアップ

  5. 小規模集約システム

  6. 効果的なエネルギープランニング

  7. 生物資源の活用

  8. 繋がりの良い配置

  9. エネルギー循環

  10. 自然遷移の加速

【デビッド・ホルムグレンの 12 の原則】
※ビルモリソンの教え子として共に考えを深め広げていった

  1. 観察と相互作用

  2. エネルギーの獲得と貯蓄

  3. 収穫

  4. 自律とフィードバックの活用

  5. 再生可能な資源やサービスの活用・尊重

  6. ゴミ・無駄を出さない

  7. 全体から詳細までデザイン

  8. 分離より統合

  9. ゆっくり小さな解決の活用

  10. 多様性の活用と尊重

  11. 接点の活用と辺境の尊重

  12. 変化に対して創造的な活用と対応


【キーワード】
「世界を森に」

  1. 多様性

  2. 多重性

  3. 循環性

  4. 合理性

【3 つの行動指針】

  1. 自然システムの観察

  2. 伝統的な知恵や文化の活用

  3. 科学的に有効な適正技術の導入

〈パーマカルチャーセンタージャパンPCCJ〉
1996年、神奈川県藤野にて設楽清和氏によって設立。日本国内で唯一のパーマカルチャーデザイナーの資格を取得することの出来る施設。パーマカルチャー塾卒業生2,200名(2022年現在)2022年度デザインコース参加
https://pccj.jp/
藤野(神奈川県相模原市)…藤田嗣治や猪熊弦一郎が戦時中疎開していた、1986年~藤野ふるさと芸術村構想や藤野芸術の道(野外展示)、アーティストが創作の場を求めて移住、シュタイナー学園、2008年~トランジションタウン藤野(https://ttfujino.net/

〈パーマカルチャー関西PCK〉
2009年設立。関西各地でパーマカルチャー講座開催。2023年度の丹波シェアビレッジでのデザインワーク講座に参加
https://percul-k.jimdofree.com/




つぎに
パーマカルチャーとアートのつながる部分…

☆自然界の植物や動物、自然環境や関係性の中には、美しく合理的で普遍的な様々なパターン、デザインがある。それらが、循環的で、多様的・多機能的、多重的な形で存在し繋がっている。
それは、自然と美しく(面白く興味深く)も感じられるもの。
この仕組みをパーマカルチャーでは基本(自然界にお手本がある)として捉えて、活かしたもの。

☆パーマカルチャーを実践したり活かしたりする事は、自然を知って、観察した上で、組み合わせたり活かしたりすること、それは、デザインするという言葉を使っている。それをすることは、デザイナーであり、自然やその場の環境を観察し読み解いたり、その場の特性や活かすこと、表現すること、形にしていくデザインやアート的な感性が必要。
活かし合う関係
破壊や消費ではなく、持続や再生創造へ
自然界の一部として人間がいることでより良い変化へ

☆パーマカルチャーの中には、デザインとブリコラージュの融合がある。
「設計・デザイン(エンジニアリング)」…理論や設計図に基づいて物を作るシステムやデザイン⇆
「ブリコラージュ」…その場で手に入るものを寄せ集め、それらを部品として何が作れるか試行錯誤しながら、最終的に新しい物を作ること

☆人間が昔から作ってきたものの中にもパーマカルチャー的でアート的なものが沢山ある。
ガーデンや建築物、自身が生活する住居や農園、菜園、民芸品などの日用品、衣食住の知恵、それらを活かして取り込みながらデザインすること、身近なアートともいえる。使いこなしたり、直したりできる能力やセンスを持っていたかつての百一姓。





☆パーマカルチャーデザインアイテムの中の一つである、スパイラルガーデンは、省スペースで合理的で循環的、多様・多機能的、多重的が組み合わさったもの。
そして、ただ石を積み上げるだけではなく、石同士がぴたっと組み合わさっることは、強い構造となる形でもあり、また美しいという感覚、象徴的なアート的な要素も含まれている

☆農作業も身体表現、自身の体の動きの仕組みを知って、それを活かして、土や作物との関係
体を動かすことは自然と繋がること、お互いにいかに負担の無く、強くしなやかな動きは、美しく身体表現でパフォーマンスとなる。
自然やパーマカルチャーを伝えることが出来る表現力、一人一人が表現者であれ!

☆アートに接する時も、パーマカルチャーとして自然や社会に接する時も五感フルに使って感じ、そして、表現する。


☆パーマカルチャーは、自然や他者との繋がり、つまり外的な繋がりであると同時に、自身を知ったり感じたりする事つまり内的な繋がり。
外的と内的の繋がりあいがそれぞれ関連してる。
目に見えないそういうものもデザインしたり、アートとして表現したり、感じたりする部分とも繋がる。
パーマカルチャーは、学問や知識や経験の蓄積や実践、それらを活かしたりベースに自身の感性をフルに働かせて自然や人間との関係を含めたあらゆる場の観察そして読み解くチカラ、そうすることで繋がる、パーマカルチャーを学び活かすことは、世界の見方とも言える。
それは、アートと接したときに感じたり、表現したり、その後の世界の見方への影響ともかさなる部分。
自然や社会においても、感じることや表現することは大事であり、それぞれか欲するところ、アーティストとしての存在(各個人や作品、それにまつわる関係)
アートがまた人の心を惹き付けたり、動きに変えていくチカラもあるのではないか。
自然もアートも、心地よいものや楽しめるものもあれば、快不快どちらも合わさり、それぞれの価値がある。



☆パーマカルチャーには、正解も不正解も、答えは無い!それぞれがそれぞれの環境で観察したことから学んで感じて体現していくこと。ひとりひとりのパーマカルチャーがある。
アートも様々な形や感じかた、表現の仕方。
森のように多様で柔軟で変化していける、その繋がり、それが強みや個性にもなる。


🌿.∘OACや百庭の存在は…
山(自然や野生界)と人との境
パーマカルチャー的な要素が詰まったかつての里山、そして、そこは色んなパワーが集まるエッジでもあり、人と自然が繋がりナニカが生まれる可能性を秘めた場所
アートが交わることで更に活性化される可能性
それを試したり繋げていける
大事な存在ともいえるのではないか🍀

2024.4.9
『庭とアートのギャザリングvol.1』
自然とアートのめぐり逢いで出会った、OAC自然農法庭部と百庭が、庭とアートで何ができるか創作的な展開に繋げていくギャザリングを開催。

内容…百庭からは、OACの庭を散策しながら、周辺も含んだ野草を一緒に探して、その楽しみ方を初心者向に(担当:代表研究者 おのはらのりこ)、また、パーマカルチャーとは何か、アートとの関係を今回は導入編として(担当:パーマカルチャー・デザイナー 安川エリナ)、それぞれお話します。自然農法庭部の副部長である稲垣智子(美術家)は、2019年に制作したコラボレーションであるインスタレーション作品「発酵をよむ」を中心にアートについてお話します。


🍀OAC自然農法庭部…神戸市岡本のアートスペースであるOAGアートセンター神戸の敷地内。副部長が美術家の自然とアートに触れられる場所。
副部長・稲垣智子 https://tomokoinagaki.com/

🍀百庭…神戸北野にある実験花壇(3年から市民花壇制度登録)六甲山系の麓で和ハーブや洋ハーブを中心に植栽し、食べたり飲んだり染めたり、種から種への過程を観察。種や苗は全国からの寄付交換(種のクラウドファンディング)
https://www.instagram.com/hundred_garden10028?igsh=MWZhOXIwNXR4ZTB3dQ==

百庭代表おのはらのりこ
https://www.instagram.com/hundredswing?igsh=aTk0dHFpZnEwMzg2

百庭メンバー安川エリナhttps://www.instagram.com/ppp518erina?igsh=MXM5YW5jY24wcXRrbQ==


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