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Richbit es1 proがパンクしたので自分で修理してみた
パンクした
筆者は今年の1月にRichbit es1 pro(以下、Richbit)を購入したのだが、買ってから1ヶ月で後輪がパンクしてしまった。
まあこれに関しては1ヶ月空気を入れていなかった(し、荒い運転も何度かしてしまった)筆者が悪いのだが、パンクを直そうとRichbitの修理を取り扱っている業者に対応をお願いしたところ、以下のようなやり取りがあった。
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いや、高くね?
いや電動キックボードだから自転車よりは高いとは思っていたよでも5000円くらいだと思うじゃんなんで8500円もかかってんのしかも送料入れたら17000円じゃん流石に払えないから直接持ち込むか車は持っていないから電車になるなそういえば電車に持ち込む時には袋で包む必要があるんだっけそもそも専用の袋が公式通販にないじゃあやっぱり運んでもらうしかないかというかなんでこんなに高いんすかどれもこれもインフレのせいってことか岸田さんなんとかしてください
値段の提示を受けた時に上記の感想が頭を駆け巡り、どうしようと途方に暮れていたところ、Youtubeで下記の動画を見つけた。
なるほど、パンク修理はこういうふうにやるのか。しかも使ってる工具に特別なもの一個もないじゃん。
なら自分でやってやろうじゃねえか。
というわけで自分でパンク修理をやってみたので、今回は全国100万人の「Richbitがパンクしちゃったけど修理代金が高すぎる」と思っている人向けに、備忘録も兼ねて手順を記載することにする。
正直手順自体は上の動画を見ればわかるので「人様の動画にただ乗りしてんじゃねーよタコ」と思われる方もいらっしゃるとは思うが、自分が動画を見ながら修理をするのがなかなか難しいと感じ、また動画ではよくわからない点、タイヤというものを知っていないとそもそも理解が難しい点があったので、今回のはそこを重点的に記載しているということでご容赦いただきたい。(お金も取ってないし許して)
(※引用元のナイトブルーさんの動画は電動キックボードを乗る上でかなり役立つ情報が載っているので、ぜひ見てほしい。個人的に役立ったのはこちら)
注意点
※1 今回の記事は筆者が独学で電動キックボードのタイヤのチューブを交換したという記事であり、自力での作業を推奨するものではありません。金があるなら業者に頼め。
※2筆者は修理するためタイヤやキックボードの構造を何も知りませんでしたし、今も専門家ではありません。記述が間違っていたとしても許してください。
※3今回交換したのは後輪になります。前輪はエンジンがある関係上また構造が異なってくるので、参考程度にどうぞ。
※4説明のため写真の時系列が前後している場合があるので注意してください。
修理手順
必要なもの
1,六角レンチ(5mm)
六角ネジはこれ一本でなんとかなる。家にすでにあるならそれを使えばいいと思う。筆者が購入したのは下記。
2,タイヤチューブ(とパンク修理キット)
これがないと始まらない。
筆者はチューブごと交換したが、穴が小さい場合は100均で売ってる自転車用のパンク修理キットがあれば直せると思う。
修理キットは100円なので一応買っといた方がいい。(筆者は買った。ヘラみたいなやつが後で役立つ)
※後輪と前輪でチューブが違うので購入時は間違えないこと!(0敗)
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3,空気入れ(米式)
Richbitのチューブは米式と呼ばれる空気入れの形にしか対応していないので、それ用の空気入れが必要。(そもそもキックボード購入時に買っとくべき)
米式ならなんでもいいけど、空気圧がわかるやつがいいかも。筆者が購入したのは下記。
4,プラスドライバー
#1のドライバーが必要。100均のやつでいいが、太すぎると入らないので注意。(後述)
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あると便利なもの
1,軍手
タイヤをよく触るので。
2,安全ピン
反射シールを剥がす時に役立つ。(後述)
3,両面テープ
反射シールを付け直す際に必要。(後述)
手順1,反射シールを剥がす
後輪の横についている反射シールを剥がす。剥がし方はなんでもいいが、安全ピンのような前端が針状のものを使ってシールの端を持ち上げるとやりやすい。
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手順2,カバーのネジを外す
写真の黒い部分はカバーで、本体にねじ止めされているので#1のドライバーで外す。ドライバーの直径が太すぎたり長さが短すぎたりすると入らないので注意(1敗)
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手順3,ディスクブレーキとの接続ネジを外す
本体乗車時の左側にある、画面赤枠のネジを六角レンチで外す。
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手順4,本体とタイヤを結んでいるネジを外す
写真中央の黒いネジを外す。
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手順5,手順1,2,4を反対側でも実施する
同じ手順で逆側のネジも外していく。
手順3は左側にだけついているので実施しなくても大丈夫。
手順6,後輪タイヤを外す
後輪タイヤを車体の後ろから平行に引き抜く。
車輪の軸が特殊で、円の上と下が切り取られて平行になっているような形で溝にハマっているので、溝に平行に引き抜く必要がある。
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手順7,タイヤをリムから外す
空気を入れる部分についているバルブキャップとナットを外し、タイヤ部分をリムから外していく。
いきなり専門用語が出てきて意味不明だと思うが、ここが一番苦労した部分なのでしっかりと解説していく。
まずタイヤの構造だが、図1のようになっている。タイヤが外れない理由は、タイヤの端に銅線が入っており、その部分が自転車のリムにしっかりはまっているためである。
そのためタイヤのチューブを交換するためにはこのリムにハマっているタイヤをリムから外していく必要がある。
そこでテコの原理が使えるような棒(今回は100均の修理セットにあったタイヤレバー)を用いて図2のようにタイヤを外していく。
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動画では半分だけ外してチューブを取り出していたが、僕の力ではチューブが取り出せそうになかったので反対側のタイヤも外した。
この部分はお好きにどうぞ。
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手順8,新しいチューブ(もしくは修理したチューブ)を取り付ける
パンクしていないチューブをつける。チューブの空気入れの位置とホイール側の位置を合わせ、タイヤを取り付けていく。
タイヤを取り付ける際には手順7の逆でタイヤの端をリムに入れていくようにタイヤレバーを動かす。
※注意:タイヤに入れるときにタイヤレバーでチューブに穴を開けないように気をつけること!
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しかもディスクブレーキも効かない
手順9,チューブに空気を入れる
手順7の最初に外したナットを取り付け、チューブに空気を入れてバルブをしめる。
動画でも言っていたように300Kpaで良いと思う。
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手順10,手順6,5,4,3,2,1を逆に実施する
後は逆に組み立てていくだけ。反射シールは粘着力が落ちているので両面テープで付け直すと良い。
修理完了
ここまで実施すれば修理は完了。車の通りの少ない場所で遅めの速度で少し走ってみて、問題ないかを確かめた方がいいだろう。
所要時間は3時間程度(タイヤの付け直しもあった)。初回のため時間がかかったが、次実施するときは1時間くらいあればできると思う。
かかった費用は下記の通り。
チューブ: 2000円
レンチ:700円
パンク修理キット:100円
合計:2800円
空気入れを入れても6000円程度で済んだので、当初の17000円と比較するとかなりお得に済んだのではないだろうか。
筆者はこれまでこういった修理というものは全くしてこなかったが、今回自力で自力で直すことができた。(時間はかかったが)
これを読んでいる皆さんも機会があればぜひパンク修理は自力でやってみてほしい。副次的な効果として作業後達成感が感じられ自己肯定感が爆上がりした。
パンク修理を自力で直せないやつ、ガチで危機感持った方がいい。
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※ 今回の記事は筆者が独学で電動キックボードのタイヤのチューブを交換したという記事であり、自力での作業を推奨するものではありません。
金があるなら業者に頼め。