【MTG:パイオニア】MOトーナメント結果(6/21-8/5)

指輪物語が発売され、オールアクセスで遊んでしまった結果、少し間が空いてしまいました。パイオニアの現状を書き留めておきます。
今週はご存じの方も多いかもしれないが、前回の6/20までの解析と使用できるカードプールは変わっていないにも関わらず、トレンドに1つの大きな変化があったということを先に記しておきます。

また例によって集計誤りがある可能性についてはご了承ください。


全期間の戦績の統計

Challenge, Showcase Challenge, Showcase Qualifier, Super Qualifierなど


大きな変化が起きて感動

前回までは長きにわたり使用者が多かったのは緑信心とラクドスミッドレンジだったのですが、今回はこれが変わりました。多いのは緑信心ととラクドスサクリファイスです。ともに60超えており、3位のアゾリウススピリットの約1.5倍。ラクドスミッドレンジは16と緑信心の4分の1程度になっています。

今回飛躍的に伸びたラクドスサクリファイスに注目しましょう。
母数が伸びた要因でもあると思うのですが、勝率、Top8率が異常に高い、という点があります。今回4回も優勝している、というデータになっています。32位までのデータが掲載されているので、確率的にはTop8は25%、優勝は3.25%ですが。Top8は上回り、優勝の確率は期待値の倍以上あります。強い。

https://www.mtgo.com//en/mtgo/decklist/pioneer-challenge-2023-06-2412560121
https://www.mtgo.com//en/mtgo/decklist/pioneer-challenge-2023-07-1512566226
https://www.mtgo.com//en/mtgo/decklist/pioneer-challenge-2023-07-2312568080
https://www.mtgo.com//en/mtgo/decklist/pioneer-challenge-2023-07-3012570034

これらは別の人物が優勝しているため専用機、という話でもないため、かなり再現性のある結果と言えそうです。

https://twitter.com/WanderingOnes/status/1687749163457601539?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Etweet

サクリファイスはミッドレンジと青白コンに有利、ということなのでこれらが評価された理由でしょうか。実際ラクドスミッドレンジを使ってリーグでラクドスサクリファイスに当たりましたが、いいようにやられてしまいました。手札の除去がかまど一枚で紙屑に等しくなるのはよくないですね。

4位はボロスピラー(晴れる屋だとボロス追放)という新しいカテゴリのデッキ。《復興の領事、ピア・ナラー》を中心に果敢と衝撃的ドローを組み合わせて戦うデッキになります。対峙してその強さがわかりました。爆発力もあればしぶとくリソース勝負もできるむちゃくちゃよいデッキ。

https://mtg-jp.com/reading/iwashowdeck/0037069/

https://www.mtgo.com//en/mtgo/decklist/pioneer-showcase-challenge-2023-06-2512560083

こちらもラクドスサクリファイスに引けを取らないTop8進出率と優勝率。このシーズンの完全に目玉になりました。

その他のトピックでいくと、勝率やTOP8率が高いのはロータスコンボとアゾリウスコントロールですね。ロータスコンボはサクリファイスには勝てそうにみえるので、ここからの影響でしょうか?

また、新規デッキとしてはアゾリウスロータスがメタゲームに参入してきました。(表の中ではLoutus Teferiとしています。)ただ勝率は並み、といったところ。
https://note.com/yuyan_mtg/n/n5ade7d98a002
https://mtg-jp.com/reading/iwashowdeck/0037116/

もう一つの新規デッキはドロスコンボ(表ではDross Alteration)。こちらは数も少ないのでTierには入らないかもしれません。

Preliminary


こちらも使用率に関してはほぼ同じ傾向が出ています。緑単とサクリファイスの間がやや大きいくらいでしょうか。勝組だったボロス追放とラクドスサクリファイスは思ったより4-0する割合が低いのは原因は不明です。

League


5-0したものの数です。黒単というのはChallengeなども見かけなかったので注目かもしれません。ボロス追放も練習のために使われているのかと思いきや数は少なめ(16)です。

重要大会の結果

https://www.mtgo.com/en/mtgo/decklist/pioneer-showcase-challenge-2023-06-2512560083

6月のショーケースの結果は以下
1位:ボロス追放
2位:青白コントロール
3位4位:エニグマ、ラクドスサクリファイス
Top8:白単人間、緑信心×3
Top16:緑信心×3、赤単、白単人間、ドロスコンボ、イゼットフェニックス、青単スピリット

https://www.mtgo.com/en/mtgo/decklist/pioneer-showcase-qualifier-2023-07-0912564183

7月のPIONEER SHOWCASE QUALIFIERの結果は以下
1位:ロータスコンボ
2位:ラクドスサクリファイス
3位4位:緑信心、ラクドスサクリファイス
Top8:ボロス追放、緑信心、独創力(ワンショット)、アゾリウスロータス
Top16: アゾリウスロータス×2、緑信心、ラクドスミッドレンジ、ラクドスサクリファイス×2、ボロス追放

見事にラクドスミッドレンジが駆逐されています。ラクドスサクリファイスと緑信心にとにかくあたる、みたいなイメージですかね。
上位層でも。アゾリウスロータスは
全期間で見るとイマイチでしたが、7月の結果はかなり上位にいるので今は強いよりなのかもしれません

採用カードの変化

Challengeなどで掲載されたリストの平均採用枚数を計算し、6/20までの平均採用枚数との差分をとってみました。

緑信心

" Oath of Nissa": 0.45
" Woodcaller Automaton": 0.14
" The Mightstone and Weakstone": 0.13
" Blast Zone": 0.08
”The Filigree Sylex: 0.07

《ニッサの誓い》は前回の記録に比べて平均0.45枚増えています。およそ75%が4積みになっていました。

" Lair of the Hydra": -0.14
" God-Pharaoh's Statue": -0.14
Forest: -0.14
" Invasion of Ixalan": -0.16
" Polukranos Reborn": -0.55

《ポルクラノス再誕》は少し外されている模様。2枚採用が8割、というところでしょうか。まあ伝説なので3枚は多いですよね

ラクドスサクリファイス

" Furnace Reins": 0.56
" Rending Volley": 0.46
" Fatal Push": 0.4
" The Meathook Massacre": 0.39
" Kroxa, Titan of Death's Hunger": 0.35
" Damping Sphere": 0.35

大きいクリーチャーを対処するべく《焼炉の手綱》が1位に。ちなみに《焼炉の手綱》は平均1.73枚が採用されています。半数は2枚採用。対戦する場合は覚えておいたほうがよいでしょう。

なお、ボロス追放に関してはデッキの解説などがノートにないように見え、またgoldfishもカテゴリとして独立していないのでどんなカードがどのくらいの割合で採用されているか見えていない気がします。これらはまとめしだい載せようと思います。


今後の展開

まずはラクドスサクリファイスはかなり意識され、これに強いデッキが台頭する可能性は出てくると思います。ラクドスミッドレンジに比べるとサクリファイスは得手不得手がはっきりしているデッキだと思いますので、どう対応していくかが見ものです。またラクドスミッドレンジもこのまま黙っていることはないかと思います。《碑出告が全てを貪る》は効果が高いはずなのでこれを採用するなどは考えられるのかなと思います。ただ、このカード、ほかに効く相手が少ないので、採用するかどうかは未知数かもしれません。

ボロス追放のほうは少し対策が難しそうに見えます。単純に除去を当て続けてもリソース勝負ができるので、この辺り乗り手や受け手のプレイング次第なのかもしれませんが、単純にカード1枚で対策できるような感じには見受けられませんでした。

エルドレイン再訪の前に、どのような環境に落ち着くのか、見ものです。

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