【MTG:パイオニア】MOトーナメント結果(9/5-10/8)
最近いろいろあって全然MOはできていません。対戦動画とかは見ているのですが、離れていると記事の内容と実際の結果があっているか確認しづらいのが難点です。
さてエルドレインの森リリース後のパイオニアの結果をまとめました。
前回はこちら
https://note.com/ppoottaa/n/n238284ccfc83
全期間の戦績の統計
Challenge, Showcase Challenge, Showcase Qualifier, Super Qualifierなど
今回イゼットフェニックスが使用率1位に躍り出ました。
デッキ数47と使用数では大躍進し、4位のロータスコンボの2倍近い数値です。
TOP8、優勝率も期待値を超えた値になっており、このデッキは人気のみならず成績も1か月通してよかったことがうかがえます。
緑信心、ラクドスミッドレンジは使用数こそ2位、3位ですがTOP8率も優勝率も芳しくない状況。昔からある使用数が多いデッキなのに負け組、という謎の状況をここでも再現してしまっています。この辺りのデッキは今回強化がもらえなかったが要因かもしれません。
使用率4-7位はTOP8、優勝率も成績がよかった組。順にロータスコンボ、ラクドスサクリファイス、アゾリウススピリット、ボロスアグロ(含むボロスヒロイック)。8位の白日の下にデッキも母数はすくないですが、成績としては悪くなさそうです。ロータスはイゼフェニに強く出られるはずなので立ち位置はよさそうですね。ボロスヒロイックは今回多く強化をもらえたので大躍進。配信を見ていると結構な数見かけるように見えます。一時期はTier1だったアブザンパルヘリオンや少し前に好調だった異形化アトラクサやローナコンボはかなり減りました。これらはイゼフェニに立ち位置悪そうですから当然にも見えます。ちなみにアゾリウスコントロールは合計2。かなりメタ外の立ち位置です。メタの周りかたが早い…
Preliminary
数はラクドスミッドレンジが多いのですが、全く勝てていません。やはりここでも一番強いのはイゼットフェニックスが圧倒的です。上位ではそれ以外に勝てているデッキはありません。
League
5-0したリストを掲載。
上ではあまり活躍しなかったアゾリウスコントロールが1位。これまでの傾向と一転してイゼットフェニックスは意外といないようです。。
続いて初めての試みでNo category/Dual categoryつまり、既存のアーキタイプ以外のもの、または既存のをミックスしたものを見つけて未来のトレンドを探っていきます。
https://www.mtgo.com//en/mtgo/decklist/pioneer-league-2023-09-18
スゥルタイコントロール。デイミーアコンに《豆の木をのぼれ》を足しただけともいいます。
《豆の木をのぼれ》で恩恵を受けるのは《宝船の巡航》、《嵐翼の精体》《トレイリアの恐怖》といったカード。計8枚とやや少なめ。カウンターを構えるタイプではないので豆の木を序盤に積極的に展開してもいい、ということでしょうか。
https://www.mtgo.com//en/mtgo/decklist/pioneer-league-2023-09-25
《鏡に願いを》 in ラクドスミッドレンジ。
《砕骨の巨人》などが抜かれている代わりに《鏡に願いを》が3枚入っている。協約元が10枚、《鏡割りの寓話》は同時に2枚出せるのでそれなりに協約コストは支払えそう。 ピン刺しは全体除去か《一巻の終わり》といったカードでしょうか。なので《鏡に願いを》はボードにあった除去を持ってくる、というのがメイン戦での使い方に見えます。難点は《砕骨の巨人》がないのでどちらかといえば早く攻めて倒す、という展開は苦手に見えます。4マナのカードが5枚ありますしね。この辺りは環境に応じてなのかもしれません。遅い展開でいいならば黒単にしてもいいのではと思いますが、そうなると《鏡割りの寓話》も《税血の収穫者》も取れないので協約できなさそうなので悩みますね。
https://www.mtgo.com//en/mtgo/decklist/pioneer-league-2023-10-05
バントコントロール。こちらは《豆の木をのぼれ》を採用しつつ、打ち消しも採用型。有識者これは強いのでしょうか?土地が多く必要だったり序盤打ち消しを構えられなかったりしそうなので個人的には未知数に見えました。
《悪魔の契約》による契約死を目指すデッキ。《鏡に願いを》から、もしくは直接《無害な申し出》を唱えることで《悪魔の契約》を押し付けることで勝利します。やはりピン刺しカードは全体除去系。また《願い》も3積みしており、サイドボードは15枚すべて1枚刺しという気合の入った構成。個人的には無茶苦茶面白そうなのですが、この構成だと《魅力的な悪漢》と《がめつい巨人》が無茶苦茶弱そうに見えますがもしかしたら明確な意図があるのかもしれません。ただマナ加速をしたいなら宝物じゃ意味なさそうだし、協約先として見るならほかにいいのありそう。《鏡に願い》が5tixくらいになったら試してみたいです。
《覆いを割く者、ナーセット》と《一日のやり直し》コンボ、
《変態変異》と《ドロスの魔神》コンボ
2つのコンボを入れてそれを合体。潤滑油は《鏡に願いを》。
《変態変異》も《一日のやり直し》も単体ではあまり役にたたないので、という理由か80枚のうち2,3枚しか入れていないのでしょう。もちろん持ってくる手段は《鏡に願いを》。それ以外のピン刺しは安定の全除去のほかにPWや《漂流自我》などでコンボにもけん制する、という形になっています。《覆いを割く者、ナーセット》も範囲は狭いとはいえ必要なカードを持ってくる力がありそうです。こちらも面白そうに見えます。
重要大会の結果
PIONEER QUALIFIERがありました。
https://www.mtgo.com//en/mtgo/decklist/pioneer-qualifier-2023-10-0612584813
優勝はイゼットフェニックス。
《錠前破りのいたずら屋》《デミリッチ》を搭載したトレンドに沿ったデッキになります。
採用カードの変化
今回新規採用されている数や種類が多いため、簡単にまとめていきます。
結構いろいろなデッキに変化が訪れており、パイオニアではかなり影響が大きかったと思います。今回も各デッキの平均採用枚数を計算し、前回の期間の平均との差分を確認することでどのカードの採用が減ったか増えたかを見ていきます。
イゼットフェニックス
新規
" Sleight of Hand": 3.94
" Picklock Prankster": 0.99
" Demilich": 0.33
《手練》はもちろんのこと、《錠前破りのいたずら屋》《デミリッチ》も増えています。全体の平均ですので、直近の成績のみでみればより採用率は高いはずです。
増加
" Ledger Shredder": 0.63
" Narset's Reversal": 0.32
" Otherworldly Gaze": 0.31
" Saheeli, Sublime Artificer": 0.25
今まで採用されていたが今回の期間で増えたのは上記。《帳簿割き》などは1マナのアクションが増えていいように見えます。
" Alpine Moon": -0.32
" Temporal Trespass": -0.34
" Treasure Cruise": -0.37
" Galvanic Iteration": -0.43
" Young Pyromancer": -0.44
" Pieces of the Puzzle": -0.99
" Thing in the Ice": -1.02
" Spikefield Hazard": -1.15
" Stormcarved Coast": -1.16
" Chart a Course": -1.29
減った種類も量もすごい!土地を2枚は2枚近く削れているように見えます。《航路の作成》や《パズルの欠片》といったドロー呪文も大幅に減っているのが見て取れます。
緑信心
新規
" Blossoming Tortoise": 0.54
1枚刺しのリストが見受けられます。ただ回っているところを見ていないのでいいのかはわからず。
ラクドスミッドレンジ
" The End": 0.34
xx Archfiend of the Dross: 0.28
苦手なアトラクサデッキにお守りで《一巻の終わり》が採用されています。また《ドロスの魔神》も苦手なラクドスサクリファイスを意識して入れられている、と聞きました。これらが今までになかったトレンドです。
ボロスヒロイック
" Monstrous Rage": 3.88
ボロスヒロイックを急にTier1近くに押し上げたカード、《巨怪の怒り》
急に打点あがるしトランプルはつくしで相当強くなりました。
白日の下に
" Up the Beanstalk": 3.49
ここでも《豆の木をのぼれ》がリストに入ってます。《白日の下に》経由だと2回誘発する、というのが相性よすぎます。
グルール機体
" The Huntsman's Redemption": 3.0
《狩人の贖罪》がランクイン。そのときに応じたカードをリクルートすることで攻め一直線だったデッキに変化を与えてくれるカードになりました。
ボロス召集
" Imodane's Recruiter": 2.76
" Regal Bunnicorn": 2.19
《イモデーンの徴募兵》、《威厳あるバニコーン》が入っていました。
おわりに
今回は採用カードが大きく変化するとともにイゼットフェニックスが復権とメタが大きく変わりました。次回の期間もこの勢いが続いていくのかを要チェックしていきたいと思います。やっぱりエルドレインはすごいんや!