【MTG:パイオニア】2022年末のMOトーナメント結果

12/05-12/20まででデータを取った。
以下サマリ
・ラクドスが相変わらず多数
 パワーワード・キルの増加でグルール機体に有利になった?
・イゼット、バントスピリットが勝率が高い
 前者ははじけるドレイク、後者はカイラの再建が貢献?
・ラクドスはリストがほぼ固定化。誰かそれをもとに弱点見つけてくれ。

Challengeの結果

イゼフェニ強ない?

デッキの割合・勝率

今回は数がかなり少ない。毎度のことだが平均スコアは3.5になる。
母数のトップは相変わらずラクドスだが、2位にグルールミッドレンジが位置付けた。緑単信心はここだけ見ると使用率が激減。
勝率としてはラクドスは相変わらずスコアが4.3なので平均以上は間違いなく勝っている。今節はイゼフェニが圧倒的に勝ち組。海外勢はイゼフェニが好き?次点ではニクソスランプもスコアがよいが、一人が優勝したため、これに引っ張られている形に見えるので、全体とした平均の結果はあまり成績はよくないと判断。

https://www.mtgo.com/en/mtgo/decklist/pioneer-challenge-2022-12-1012501262

フェニックス抜きイゼットも入賞しているのでイゼット系が躍進した。

バントスピリットも成績はよい。2位と4位のリストがほぼ同じなので地位が上がっている可能性がある。
勝率が悪いのはグルールミッドレンジ、アゾコン、白単人間。前回もこれらの勝率はイマイチなので傾向としては似ている。


ラクドスが多い環境でラクドス苦手と言われていたバントスピリットが好調、得意とされていたグルールミッドレンジや緑信心が不調なのが興味深い。バントスピリットは2枚カイラの再建を採用していることが要因かもしれない。

採用枚数

前回の兄弟戦争参入後のデータと比べて以下の増減があった
・ラクドス増加した平均採用枚数
 Power Word Kill: 0.92
 Pithing Needle: 0.72
 Reckoner Bankbuster: 0.39
・ラクドス減少した平均採用枚数
  Invoke Despair: -0.11
 Graveyard Trespasser: -0.12
 Skysovereign, Consul Flagship: -0.16
 Hidetsugu Consumes All: -0.17
 Extinction Event: -0.18
 Rending Volley: -0.29

パワーワード・キルが増えている。機体なども対象にとれるように、だろう。これがグルールの勝率の低さに直結しているとは考えにくいが、可能性としてはあるかもしれない。削剥だと落とせないカードもあるが、パワーワード・キルは天使以外には大体刺さるはずなので汎用性が高い。

・イゼフェニ増加した平均採用枚数
 Narset's Reversal: 0.4
 Crackling Drake: 0.37
 Treasure Cruise: 0.32
 Rending Volley: 0.28
・イゼフェニ減少した平均採用枚数
 Disdainful Stroke: -0.25
 Pieces of the Puzzle: -0.25
 Brotherhood's End: -0.55
 
ナーセットの逆転は何に使うのだろうという感じはするが、多く増加している。はじけるドレイクはフェニックス抜きイゼットでも機軸の生物であるので総合的にこれを増やしたことが躍進につながった可能性がある?
逆に兄弟仲の終焉は大きく減らした。白単人間などに使えそうだが、除去マシマシなこのデッキには不要だったのではということだろうか。

・バントスピリット増加した平均採用枚数
   Kayla's Reconstruction: 1.36
" Katilda, Dawnhart Martyr": 0.61
" Guardian of Faith": 0.56
" Rest in Peace": 0.45
  Brushland: 0.42
" Spectral Sailor": 0.33
・バントスピリット減少した平均採用枚数
" Lofty Denial": -0.25
" Shapers' Sanctuary": -0.34
" Branchloft Pathway": -0.56
" Extraction Specialist": -2.53

カイラの再建を軸に大きく変更していることがうかがえる。これが躍進のキーカードになっている可能性高い。Guardian of Faith、Katilda, Dawnhart Martyrは2位、4位の構成にも取り入れられていた。逆に救出専門家は数を減らしている。苦手なラクドスには墓所の侵入者があり、イゼフェニの躍進で数が多いため、採用を減らした方がいいと踏んでいるのかなと推測。また、大量にアドがとれる可能性があるので、1対1交換を得意とするラクドスには向かないと判断されたのではないか。

Preliminalyの結果


ラクドス→ロータスコンボ→グルール or イゼットの順。
ロータスコンボが少し意外な位置か。勝率はほぼ横並びなので割愛。

今後の展開の想定

まだまだラクドスの中心の展開になりそうだ。緑信心が減速気味なのがその一つの要因になりそう。

表はこの下にも続くが割愛

少し小さいが表はラクドスのデッキ全体の採用枚数のデータ(緑)、メインで採用している枚数のデータ(赤)である。
苦難の影はメインから2-3枚採用し、サイドも合わせると採用していないデッキは存在しない。絶滅の契機もサイドに3枚とられており、かなり緑単信心をマークされている。
3マナばかりだった構成も苦難の影によりシェイプアップした結果、緑単信心対策という意味以外でも大いにパワーアップしている。面白いのは単体では最強とはいえ伝説であるシェオルドレッドが3枚採用も定着している一方未認可霊柩車などは8割が不採用となっていることで注目ポイントに見える。

こう見るとデッキはかなり決まってきている。平均を見るとだいたい以下の構成だ。

・4枚
Bloodtithe Harvester
Thoughtseize
Bonecrusher Giant
Haunted Ridge
Fable of the Mirror-Breaker
Blood Crypt
Fatal Push
Blightstep Pathway
・3枚
Sheoldred, the Apocalypse
Graveyard Trespasser
Swamp
・2枚
Misery's Shadow
Power Word Kill
Hive of the Eye Tyrant
Den of the Bugbear
Castle Locthwain
Dreadbore
Kroxa, Titan of Death's Hunger
・1枚
Sulfurous Springs
Sokenzan, Crucible of Defiance
Urborg, Tomb of Yawgmoth
Takenuma, Abandoned Mire
Mountain

この構成でほぼ統一されているので、ここに強い何かを考えていくしかない。まあそれが何か、というのはわからんのですが…
・妨害(ハンデス、除去)
・シェオルドレッド、クロクサの1点突破
・ロークスワイン、寓話によるアド
・寓話+収穫者による盤面殲滅
・ミシュラランドによるダメ押し

とにかく軸が多く、乗り手の実力がいかんなく発揮できるなと改めて思う。
パワーワード・キルの搭載でグルールに相性改善できたようなので、別のソシューションを誰か考えてほしい。




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