【MTG:パイオニア】MOトーナメント結果(8/6-9/4)
さてエルドレインの森が発売されました。
9/4までの成績を見て、「機械兵団の進軍:決戦の後に」までのパイオニアの環境がどのようなものだったかを振り返りましょう。
前回はこちら
https://note.com/ppoottaa/n/nf3f2ef967562
全期間の戦績の統計
Challenge, Showcase Challenge, Showcase Qualifier, Super Qualifierなど
今週も使用数は緑単(46個)が1位でした。2位は同着でラクドスミッドレンジ、ラクドスサクリファイス、そしてロータスコンボ(28個)です。なんとラクドスミッドレンジ復権です。しかもそのうち優勝は3でトップ。巻き返してきました。4位以降はアゾリウススピリット、イゼットフェニックスと続き、ここが第3集団。アゾリウスコントロール、アブザンパルヘリオン以降はかなり母数が小さい、という状況です。優勝率やトップ8率を見ると、優勝率はさきほどのラクドスミッドレンジがダントツですが、TOP8率はそこまで大きな差はないようです。しいて言うならアゾコンが少し低く、アブザンパルヘリオンとアトラクサ異形化がやや高い、という程度でしょうか。
変わり種としてはローナコンボがかなり順位を上げています。
ここの動画にもありますが、今はアトラクサを出す、という別軸を持っているデッキで対峙するといろいろ対応しなければならないものが多くて苦慮します。とてもいいデッキだと感じます。
発案者はこっちの記事かな。
https://onogames.hatenablog.com/entry/2023/08/11/120511
もう一つ気になることが。それは白単人間が全然いない、という点です。なんと使用数は驚きの2。ラクドスサクリファイスがこれだけいるとかなり厳しいというところでしょうか。早いデッキはグルール機体の6、ボロス召集の5くらいなのでかなりパイオニアは今は生物で押していく早いデッキは少ないように見えます。ロータスコンボも緑信心もいるので決して遅い環境とは思っていませんがいわゆるアグロはかなりMOのChallenge上では少ないと思われます。
Preliminary
PreliminaryはChallengeと大きく変化はないように見えます。数は緑信心が少しだけ抜けてて残りはほぼ横ばい、勝率はややラクドスミッドレンジが悪い、いったところでしょうか。なお、ここにも白単人間はいないように見えます。
League
2回連続アゾリウスコントロールが1位。ここには白単人間はいます。逆にラクドス系はそこまで多くないということが示されました。
重要大会の結果
統計機関のかなり前半にあたりますが、8/13にshowcase challengeがありました。優勝はラクドスサクリファイス、準優勝も同じ。8月時点ではかなりいい立ち位置ですね。思考囲い3で焼炉の手綱1、致命的一押し3でサイドも1指しが多いなどかなり綿密に調整されているようにうかがえます。
https://www.mtgo.com//en/mtgo/decklist/pioneer-showcase-challenge-2023-08-1312572907
採用カードの変化
各デッキの平均採用枚数を調査しました。
ラクドスミッドレンジ
" Noxious Grasp": 0.7
" Go for the Throat": 0.68
Mountain: 0.46
" Misery's Shadow": 0.46
" Kroxa, Titan of Death's Hunger": 0.45
" Blightstep Pathway": 0.33
Swamp: 0.3
" Extinction Event": 0.3
緑信心に対するガードが上がっているように見えます。
ラクドスサクリファイスにガードを上げたのかと思いきや、《碑出告が全てを貪る》は微増でした(+0.24)。変にいじらず従来通り数の多い緑信心にガードを上げる、というのが勝率を最も伸ばす方法なのかもしれません。
" Dreadbore": -0.28
" Heartless Act": -0.29
" Urborg, Tomb of Yawgmoth": -0.37
" Mutavault": -0.38
Blackcleave Cliffs: -0.41
" The Meathook Massacre": -0.61
" Invoke Despair": -0.66
《絶望招来》は数を減らしたようですが、ここは重いデッキなどには対応しない感じでしょうか。《食肉鉤虐殺事件》はラクドスサクリファイス狙いだったと思うのですが、ここも減らしたようです。
https://www.mtgo.com//en/mtgo/decklist/pioneer-challenge-2023-08-2612575804
https://www.mtgo.com//en/mtgo/decklist/pioneer-challenge-2023-08-2012574124
https://www.mtgo.com//en/mtgo/decklist/pioneer-challenge-2023-08-1212572938
1位になった3つですが、どれも少しずつ違うので1つの傾向を示すのは難しいです。ただ、墓地対策、ロータス対策は薄目、緑信心対策(《害悪な掌握》、《絶滅の契機》)とラクドスサクリファイス(《碑出告が全てを貪る》)対策はかなり厚くされているように見えます。(それぞれ3-5枚、1-2枚)
今後の展開
さて、すでにエルドレインの森の1週目のChallengeの結果が出てきています。前回暴れ散らかした出来事や達成すれば大きなメリットになる協約など面白そうなメカニズムが多くぜひとも早く遊びたいところ。緑信心やラクドス同盟の風穴を開けることができるデッキが現れるのか楽しみです。