見出し画像

京大学生意見箱に寄せられた熊野寮の入退寮選考・LGBTQの扱いーに関する質問について

無料カンパ制にしています。


京大学生意見箱に、2019 年6 月22 日に寄せられた熊野寮に対する質問がとても良かったので、在寮生として個人的に回答したいと思います(以下全文引用)。熊野寮の公式見解とかではないので、あしからず。

なお、学生担当理事・副学長 川添の回答はリンク先を参照ください。

熊野寮の入寮者選別(留学生と LGBTQ 排除)について
熊野寮は日本語が話せない留学生の入寮を拒否しており、また、部屋は男女別で、入居出願の際にも二択で性別を記入させるなどLGBTQ に対する配慮がなされていない。その点は京都大学として指導すべきではないですか。


① 日本語が話せない留学生の入寮に関して

→たしかに、熊野寮は日本語が話せない留学生の入寮を大幅に制限しています。これは、熊野寮が徹底討論を前提として自治運営されているという点が大きな理由となっています。

熊野寮では大小の問題が頻発し、それに対処するために徹底的に内部で議論し、その議論結果に基づいて自主運営が行われてるという前提があるのですが、日本人同士ですら難しいこの問題に、さらに言語的な障壁が加わる事で自治運営が非常に難しくなります。

そのほかにも日本語で簡単な会話もできないような状態だと、熊野寮のなかの簡単な当番であったり、他人との共同生活に支障を来たすことがあり、保守的になってしまっている面はあると思います。

僕を含め、多くの有志が日本語のできない京大生にも入寮資格を与えようと努力しているのですが、現状、日本語で簡単なやりとりすらもできない人はあまり受け入れられていません。


② LGBTQに対する配慮に関して

→どのレベルの配慮が必要だと考えているのか不明ですが、入居時に男女別と書かせる欄に関しては、面接時に個別で説明できますし、実際に熊野寮にはLGBTQの人が若干名居住しています。また、部屋の男女別に関しては、同じ部屋に住む人が許可すれば、元々の生物的な性別が男性でも女部屋に居住することは可能ですし、実際にそういうケースはありました。

③ 川添副学長の回答に対して

→熊野寮への入寮または退寮の基準(入退寮選考権といいます)は熊野寮にあるので、川添副学長は回答する権利がありません。

ここから先は

0字

¥ 120