地域のごみから「鎌倉市役所」で使うモノをつくろう
こんにちは、プレシャスプラスチック鎌倉の狩野です。
鎌倉で始まった、プレシャスマシンを使用したプロダクトづくり。
「鎌倉の事業者、クリエイターと共に、地域のごみから地域で使うプロダクトをつくる!」というコンセプトで、モニター協力いただけることになった事業者や団体にヒアリングを始めています。
まず最初に訪れたのは、鎌倉市役所。実は、プレシャスプラスチック鎌倉は鎌倉市が2018年に日本で初めて宣言したファブシティ※の一環で、活動しています。
※ファブシティとは、地域資源を活用し、持続可能な都市のあり方を試行錯誤するためのグローバルプロジェクト
「市役所で使うとしたら、どんなモノがつくれたらよいのだろう?」そんな視点でヒアリングをすべく、市役所庁舎を訪れました。
ファブシティの担当をしている政策創造課の本多さんにコーディネートいただき、まずは地域共生課の窓口へ。様々なくらしと福祉の相談を受け付けています。
実際に窓口でよく使う備品を見せていただくと、ペン立てや収納ボックスなど、職員の手づくりが多いという発見が。
いろいろなところに職員の方の工夫が見られます。
次に向かったのは、ごみの減量や資源化施策の推進などを行っている課の窓口です。
2015年より、鎌倉市では家庭ごみの回収が一部有料になっており、窓口では指定収集袋の展示も行っています。資源物の排出の際に使用することを目的として、不用になったビニール袋の回収ボックスも試験的に設置されていました。
ごみを減らすべく、生ごみを自宅で処理するコンポストの助成を行っているのも特徴。窓口には生ごみ処理機の情報がたくさん!実際に使っている人も多いです。
この窓口も、カウンター上のPOPをひっくり返すと、、、
経費削減だけでなく、資源の再活用という意味でも、個人的に手づくりはとてもいいなと思う反面、職員の方も忙しい中大変ですよね、、「市民の方が来る場所なので、もう少し見栄えよくできたらなぁ」という声もいただいたので、そういった視点もプロダクトづくりに生かせそうです。
見学のあとは、職員のみなさんにヒアリングをさせていただきました。
話をしながら、プレシャスプラスチックの活動とリンクしたのが、すでに鎌倉市が行っているいくつかのリサイクル事業。
個人的にも恩恵に授かっているのは植木剪定材から作られた土壌改良材です。都市部で暮らしていると植木剪定材自体あまり身近なものではないかもしれませんが、我が家は裏が竹林ということもあり、笹の葉や雑草、竹など、けっこう大量に植木剪定材がでます。回収された植木剪定材は、土壌改良材に資源化され、市役所本庁舎等で市民に配布されているので、時々取りに行って庭で使っています。
他にも、地域で回収した古紙や牛乳パックは「鎌倉ロール」というトイレットペーパーに生まれ変わっているとか!(これは知りませんでした)市役所庁舎内で使用されている他、民間事業者が一般にも販売しているそうなので、気になる方はチェックしてみてください。
まさにゴミとして排出されたものが地域の中で再生され、資源として循環する仕組み!プラスチックも地域の中で循環し、使われ続ける日を夢見つつ、、今回のヒアリングからどんなものが生まれるのか?
ヒアリングはまだ続きます、お楽しみに!