キャリア支援と認知行動療法【研究要旨まとめ】
【精神疾患】
1．Kukla, M., Salyers, M. P., Strasburger, A. M., Johnson-Kwochka, A., Amador, E., & Lysaker, P. H. (2019). Work-focused cognitive behavioral therapy to complement vocational services for people with mental illness: Pilot study outcomes across a 6-month posttreatment follow-up. Psychiatric rehabilitation journal, 42(4), 366.
目的 精神疾患を持つ人は、競争力のある雇用を得たり維持したりすることが困難であり、職場でのパフォーマンスに悩むことが多い。これらの問題に対処するために、マニュアル化されたグループベースの12セッションのCognitive Behavioral Therapy for Work Success（CBTw）介入が開発され、オープントライアルで検証された。治療後の仕事の成果は有望であったが、介入に関連する持続的な効果は不明である。方法について 本論文は、VAの職業サービスを同時に受けていた52名の成人精神疾患患者を対象としたCBTwの公開試験の治療後6ヵ月間の仕事の成果を示す。仕事の成果には，仕事の状態，働いた時間と得た賃金，安定した仕事の状態，仕事の成果と効果が含まれた。データは、反復測定分散分析（ANOVA）およびグループ内t検定を用いて分析した。結果 ベースライン時に失業していた参加者の75％が、研究期間中に競争的な仕事に就いたことが明らかになった。6カ月間の追跡調査では、73％の人が安定した仕事に就くことができました（すなわち、追跡調査期間中に少なくとも50％の仕事をすることができました）。さらに、6カ月間の追跡調査期間中、ベースライン期間と介入後12週間の期間と比較して、働く参加者の週あたりの平均労働時間は有意に長く、1時間あたりの獲得賃金は高くなりました。最後に、労働者の間では、6カ月後も仕事の有効性に関する報告が高く、仕事の生産性の乱れも低いままでした。結論と実践への示唆 これらの知見は、CBTwが職業訓練プログラムの効果を高めるための有用なツールとなる可能性を示唆している。今後は、CBTwを無作為化比較試験で検証し、実際の職業サービスの場で実施するための戦略を検討する必要がある。
2．Kukla, M., Strasburger, A. M., Salyers, M. P., Rollins, A. L., & Lysaker, P. H. (2018). A pilot test of group based cognitive behavioral therapy to augment vocational services for persons with serious mental illness: Feasibility and competitive work outcomes. The Journal of nervous and mental disease, 206(5), 310-315.
重度の精神疾患を持つ人は、職業サービスの支援を受けても仕事の機能に苦労している。本研究では，この問題を解決するために，職業サービスを補強する認知行動療法を検討した。職業サービスを受けている52人の成人SMI患者が、「仕事成功のための認知行動療法（CBTw）」の介入の事前-事後の実行可能性試験に参加した。CBTwは12週間のマニュアル化された介入で、仕事の機能に影響を与える認知的および行動的な要因に対処するものである。CBTwは、仕事に影響を与える認知的および行動的な要因に対処するための12週間のマニュアル化された介入で、ベースライン前の12週間と介入後の12週間に仕事の成果を評価しました。その結果、セッションへの出席率が高く、離脱率も低いことが示されました。また、仕事上の成果にも大きな改善が見られました。具体的には、ベースライン時に失業していた参加者のうち、50.0％がフォローアップ期間中に仕事に就いた。これらの知見は、CBTwが職業サービスを補強するための実行可能な介入である可能性を示す予備的な証拠を提供するものであり、さらなる対照研究では、SMI患者の労働成果に対するCBTwの有益性を検討する必要がある。
【大学生】
1．Mohaiyuddin, N., Kardi, N., & Arip, M. A. S. M. (2019). Validity Analysis of Graduate Entrepreneurship Career Determination Module (ECDM) Based on Cognitive Behavioral Therapy Approach (CBT). International Journal of Academic Research in Accounting, Finance and Management Sciences, 9(3), 318-328.
本研究の目的は、認知行動療法（Cognitive Behavioral Therapy: CBT）アプローチに基づく起業家キャリア決定モジュール（Entrepreneurship Career Determination Module: ECDM）の内容的妥当性を得ることである。認知行動療法は、認知、信頼、より積極的な行動の再構築に向けた治療アプローチを提供する。第一段階の研究では、図書館での調査を通じて、モジュールのドラフトを構築しました。第2段階の研究では、モジュールの内容の面的妥当性と妥当性を得る。第3段階では、ECDM-CBTのモジュール内容、セッション、アクティビティの側面から、専門家パネルの意見やコメントを得ることを目的としています。本研究のサンプルは、心理学とカウンセリングの分野の専門家18名で構成されています。第一段階の調査結果では、ECDM- CBTの中の8つのセッションと20のアクティビティが得られました。第2段階の調査結果では、Russel (1974)によるモジュール内容の妥当性の値を示し、ECDM-CBTのセッションとアクティビティモジュールの妥当性の値は86.8であることを示した。第3段階の調査結果では、専門家パネルによるフィードバックとモジュールの内容、セッション、活動の改善が示されました。本研究の終了時には、パイロット研究を実施する前に、改善が必要な点を知ることができるでしょう。
2. Xu, S. (2017, May). Exploration of Practical Skills of College Students' Career from the Perspective of Psychology. In 2017 3rd International Conference on Humanities and Social Science Research (ICHSSR 2017) (pp. 442-447). Atlantis Press.
PDF:
ヒューマニズム理論、ゲシュタルト理論、実存主義理論、認知行動理論、ポストモダニズム理論の理論的意味合いと相談技術をさらに分析し、心理学の観点から大学生のキャリアの実践的スキルを探求し、科学的な理論応用システムを構築した。このシステムは、学生のキャリアカウンセリングに従事する大学カウンセラーに大きな影響を与えるだけでなく、重要な理論的研究価値と実践的意義を持つ。
普通の大学のカウンセラーの建設に関する規定」の指導に従って、カウンセラーは「学生の人生の指導者と健全な成長の健全な友人になるように努力して」、学生の助けになるように努力して、ヒューマニズムの理論、実存主義の理論、認知の理論 社会科学、教育と人文科学研究の進歩、第121巻 452行動、ポストモダニズムと他の理論的な意味合いの機能、一般的に使用される技術的な方法 。問題解決のアイデアなど、大学生の「キャリア問題」の実践の技術的方法を探り、科学的な理論的枠組みを構築しようとすると、大学生のカウンセリング効果の効果的なプロモーションを促進するために、第一線の大学生の思想的、政治的教育のために、カウンセラーは、学生のキャリアカウンセリングカウンセリングに従事する大学のカウンセラーのための理論的支援と技術的支援を提供することです遠大な影響を与えるだけでなく、重要な理論的研究価値と実用的な意義を持っています。
3．Gottschalk, L. L. L., Monteiro, J. K., & Andretta, I. (2019). Cognitive-behavioural coaching: report of a brief career intervention in university-work transition. Psicologia em estudo, 24.
大学を卒業すると，大学生は自分の進むべき道について迷うことが多い。この時期は、大学から仕事への移行期であり、意思決定を促進するためのキャリアカウンセリングプログラムが必要とされます。認知行動コーチング（CBC）は、信念の修正、資源のマッピング、可能性の評価、意思決定の促進、行動計画の設計を目的としている。大学生のキャリアプランニングを促進するために、リオグランデ・ド・スル州の私立大学の61人の大学生に介入が行われた。本研究の目的は、このような状況のために開発された6つのセッションのプロトコルを、介入報告書を通じて詳細に説明することである。この体験レポートは、他の大学生を対象としたこのプログラムの再現を促進するものである。
【意思決定】
1．Zahrakar, K., & Kasaee, A. (2019). The Effectiveness of Training Based on Rational-Emotional-Behavioral Therapy on Career Decision-Making Self-Efficacy. International Clinical Neuroscience Journal, 6(2), 69.
概要 背景 キャリアの意思決定は複雑なプロセスであり、心理的な幸福感、身体的な健康、経済的な状態など、人生に長期的な影響を与える個人の最も重要な意思決定の一つである。本研究では、合理的認知行動療法に基づいたトレーニングが、石油会社の社員のキャリア意思決定の自己効力感に及ぼす効果を検討することを目的とした。方法は以下の通りです。本研究は、準実験的手法で実施し、対照群を用いたpretest-posttest-follow upデザインを用いた。本研究の統計的母集団は、2017年下半期の北地域のパイプライン・通信会社の組織人員全員を含んだ。本研究のサンプルは、この集団の中から、質問票で得られたスコアと本研究の除外基準に基づいて、利用可能なサンプリング方法で選ばれた30人で、無作為割当法により実験群と対照群（各群15人）に割り当てられた。調査ツールは、Betz, Klein, and Taylorのキャリア意思決定自己効力尺度で、事前テスト、事後テスト、1ヵ月後のフォローアップの各段階で参加者全員が記入しました。実験群の被験者には、90分×8回のセッションでREBTをベースとしたトレーニングを実施し、対照群の被験者にはフォローアップ段階が終了するまで介入を行わなかった。研究データは、SPSSバージョン20を用いて、反復測定を伴う共分散分析とBonferroniの事後検定によって分析されました。結果 REBTに基づくトレーニングは、テスト後およびフォローアップ段階において、キャリア決定の自己効力感とそのすべての構成要素（自己評価、キャリア情報、目標選択、計画、問題解決）に正の有意な効果があることが示されました（P<0.001）。結論 本研究の結果によると、REBTをベースとしたトレーニングパッケージは、組織や機関の職員のキャリア意思決定自己効力感を向上させるために提供されることが推奨される。
【教育】
1．Rismawan, K. S. G., & Gading, I. K. (2021, April). The Effectiveness of Cognitive Behavior Group Counseling to Improve Career Decision Making Self-Efficacy of Senior High School Students. In 2nd International Conference on Technology and Educational Science (ICTES 2020) (pp. 142-149). Atlantis Press.
本研究は、高校生の進路決定自己効力感を向上させる認知行動グループカウンセリングの効果を明らかにすることを目的としています。本研究は、準実験的デザインによる量的研究である。研究デザインは、事前テストと事後テストの対照群デザインである。本研究の母集団は、進路決定における自己効力感が非常に低いXIIクラスのSMA Negeri in Singaraja地区の学生144名である。研究サンプルは、意図的なサンプリング手法により得られた12名の学生で構成されています。このサンプルは、6人の生徒を実験群、6人の生徒を対照群としています。データ収集には、キャリア決定の自己効力感の測定尺度を用いた。その結果、認知行動グループカウンセリングは、高校生のキャリア決定自己効力感を向上させるのに有効であることが示されました。本研究は、生徒の認知的再構築プロセスに関連する学校でのカウンセリングの実施に示唆を与えるものである。
【全般】
1．Schreiber, M., & Reumiller, D. (2020). Vocational, college and career counseling in Switzerland: blended information and e-counseling in a digitized world. In 43rd IAEVG International Conference, Bratislava, Slovakia, 9-13 September 2019 (pp. 410-414). Združenie pre kariérové poradenstvo a rozvoj kariéry.
スイスの職業教育訓練（VET）の2030年アジェンダの過程では、デジタル化された労働世界におけるキャリア開発とキャリア管理スキルが重要な役割を果たします（SERI, 2017）。そのため、スイスの教育・研究・イノベーション国家事務局（SERI）は、スイスの職業教育訓練のミッションステートメントの一部として、スイスにおけるキャリアカウンセリングの将来に関する科学的報告書（Hirschi, 2018）を委託しました。本稿では、自動化とデジタル化の要素を取り入れることで、スイスにおける職業・大学・キャリアカウンセリングの育成を目指した2つの独立した取り組みを紹介する。1つ目は、ベルン州／スイスの公共キャリアガイダンスセンターのメディアライブラリのためのブレンドされた情報コンセプト、2つ目は、チューリッヒ応用科学大学（ZHAW）のIAP応用心理学研究所における職業・大学・キャリアカウンセリングのためのecounselingコンセプトです。
iCBTの文脈
書籍
下記の文献の目次の和訳を次の note にまとめてあります。
いいなと思ったら応援しよう！
