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既得権益を手放す勇気はあるか?
実は密かにずーーーっとずっと待っていたレイコちゃんの記事。
彼女はわたしより遥かに頭が良くて、文章が読みやすくて、考えさせられる記事を書きます。
「特権性」という言葉が出てきた。
わたしたちは、生まれてきた環境や、選んだ道で、思いがけず他者より優位な、特権的なポジションを得ていることがある。
あるものにとって優位なものは、実は別のものにとっては劣位なこともあったり、
過去、現在、未来と時間軸が変化するにつれて、優位性が変化することもあって、絶対的な尺度が必ずしもあるとはいえないけれど、
私が身近なことで特権性を感じた出来事を2つ挙げると
・自分がたまたま大卒の親のもとに生まれ、たまたま上の兄姉が大学進学をしていたこと。
→大学進学をしてよかったと感じている私にとって、親の理解があること、兄と姉の成功or失敗要因が見えていたこと。これほどアドバンテージなことはないと思う。
・東大女子お断りのサークル
→東大男子にとっても、他の女子大生にとっても、既にWinWinなコミュニティができていた。東大女子を迎えるという発想をもつインセンティブが多くの場合ない。
・(もっと社会的なイベントに目を向けられたらと思ったけど思い浮かばなかった😭笑)
こういった特権性は手に入れるのに苦労することはあまりなく、大抵いつの間にか手にしているものだから、それが当たり前で、
手にすることができなかった側から声があがって初めて気づくことが多い。
でも、それを手放すことってどれだけ難しいんだろう。
自分が苦労して努力して手に入れた特権性を無償で「はいどうぞ」ってわけあたえることができる人は神レベルだと思うけど、
そもそも人に言われるまで気づかない特権性は、自分にとって当たり前の環境で、それがスタンダードな訳で、
持たない側から求められたとしても、それをどうにか譲り渡すことができる人ってどれくらいいるんだろう?
本当に社会全体のことまで考えられる人は少なくて、みんな自分の人生が大事。
会社もそう、日本には明治から昭和にかけて得た既得権益で生きている会社がまだまだある。
法や規制が巧みに働いて、その既得権益が奪われることはなかなかない。
そもそも、既得権益をもつ者たちは声が大きいことが太宗だから、
制度は既得権益を守る方向に作られることが多いのではないか。
社会の全体最適のため、市場の健全な発展のためには
既得権益を破壊するイベントがあってもいいのに、なかなか難しい。
私の話をすると、
昔ながらの日本企業に入ってしまった私は、会社や社員のひとつひとつの価値観や意思決定にそういったものをひしひしと感じる。
それでも私は声をあげたい。
私の大学が、東大のように排他的なコミュニティをもっていることに声をあげたときのように、
声をあげれば、わかってくれる人がいて、何かが動き始めるから。
同じように、自分が特権性を持っていることに気付かないでいるときに、声をあげた人には誠実に向き合いたい。
そういった意味で、私は欅坂46のサイレントマジョリティは本当に神曲だと思う。
「どこかの国の大統領が言っていた
声をあげないものたちは賛成していると
選べることが大事なんだ 人に任せるな
行動しなければ NOと伝わらない」
自分の既得権益を守り続けることが、世の中を幸せにするのか、少しでも立ち止まって考えられる人が増えたらいいな。