「今夜、きみの声が聴こえる~あの夏を忘れない~」を読んだ話
みなさま~。日曜日はオススメラノベ紹介ですが、それ以外の日で投稿するときは何かしらの感想を書いていきますよ~。
というわけで今回読んだお本は「今夜、きみの声が聴こえる~あの夏を忘れない~」です。ラノベではありません、小説です。私は物語を読むのが好きなので、ラノベ、小説、ノベルゲーム全部好きですよ。
ただ私自身久々に小説を読んだし…ちなみに読もうと思った動機は「感動して泣きたかったから」です。だからちょっとしんみりしたやつを選んでみました。
…最初に言っておきますが、私…この作品の前作を読んでいません!本当になんとなく、「これ読も~」と思って買ったので…。まぁあとがきにも前作を知っている必要はない的なことは書いてあったので…大丈夫だとは思いますが…。
たぶん短くなるので、流し見で何となく見てくれた嬉しいです。
※個人の感想です※
※ネタバレ注意※
【完走した感想】
ごまかしても仕方ないので、正直に言います。私的には「うーん…」って感じでした!申し訳ない!
本の帯に「なぜこんなに切なくて、涙が溢れるんだろう」とか「予想外のラストに感動、再び!」とか書いてあったから、妙に期待してたのかな…。
ではなぜそんな評価になったのか…内容に踏み込みつつ確認してみようと思います。
まずこの作品…所謂タイムリープものです。ざっくりと内容をいうなら「好きな人が死ぬ未来を阻止するために奮闘する少女の物語」です。基本的に”時間”と”死”を扱う作品は非常に数が多く、且つ感動的になるのが常ですが…こちらの作品もその例にもれず、タイムリープもの特有のパラドクス的なものもうまく適用しつつ感動的な形に落とし込んでいます。普通に良かった。
でも、私的には普通過ぎた…。普通過ぎて、特に感動とかもしなかった…というのが正直な感想なんです…。私がタイムリープものに慣れすぎてしまっただけなんですかね…。
普通だと思ってしまった理由はもう一つ考えられて、それはズバリオチです。オチでしっかり感動的なシーンに持っていくわけですが、私自身があまりそれに共感できなかった…だから素直に楽しめなかったのかも。
じゃあ具体的にどの部分が共感できなかったのか。ここからは猶更ネタバレ注意です。今更か。
主人公はおばあちゃんのラジオの力を使ってタイムリープして、好きな人の死を回避しようと奮闘します。ただ時間モノの定番として、一度決まったことは過去を変えても変わらない…無理に変えようとすれば別の何かが起きる、バタフライエフェクトってやつですね。まぁそういう定番の設定があるわけです。
つまり、好きな人の死を回避した場合、代わりに自分が死んでしまう…そういうジレンマ的なものに囚われてしまうんですね。そこを序盤に亡くなってしまったおばあちゃんが実は肩代わりしてくれていて、主人公たちは無事に死のループから脱出できた…という感じです。簡単に書いてるのでなんじゃそりゃって感じですが、実際に読めば「なるほど」って感じになります。
ただ私としては、序盤に亡くなったおばあちゃんが肩代わり、というのは都合が良すぎるように感じてしまったのです。お話としては綺麗な伏線回収のはずなのに、私としてはイマイチな感じになっちゃいました。
じゃあどうすればよかったんだという話ですよね。私的には、登場キャラの一人である”先生と奥さん”の考え方を少し変えればよかったんじゃないかなと考えています。…つまり、おばあちゃんじゃなくて先生が死を肩代わりする展開ですね。私が感じた違和感はあくまで”都合が良すぎること”なので、先生の設定を上手く変えれば、納得の死に落とし込めたのではないかと考えるわけです。
もう一つ、全体として私が違和感を感じた設定があります。ちょろっと書きましたが、主人公はラジオの力を使ってタイムリープします。ただこのラジオ…最初は「死者の声が聴こえる」としか言われてなかったんですね。でもなんと、「過去に戻れる」ことまでできてしまうと。そして主人公はその力をたくさん使って死の運命に立ち向かう。…正直、主人公の時間遡行によるパラドクスへの考え方が浅すぎる気もして、そこもあんまり…という気持ちはあるのですが。
まぁぶっちゃけここまではいいんです。ただ終盤では「未来にもいける」ことが判明するんです。ただこの判明の仕方というか…主人公が「未来にいったんだ!」と暗黙的にわかったというのがめっちゃ腑に落ちない。そこも合わせて都合が良すぎるって思うわけです。
時間遡行ものにおいて、”過去に戻る事”と”未来に行くこと”を一くくりに”時間遡行””タイムスリップ”としてはいけないと思っています。そもそも現在の時間軸からみて、未来と過去両方に行けるという作品は結構レアじゃないでしょうか。そういうこともあって、なんだかなぁ…という形になっちゃいました。
【まとめ】
いつも通り、上手に書けませんでしたね。本当に申し訳ない。まぁ私の中の勝手なノルマということで許してください。
私的の評価はイマイチだった作品ですが、話題だったり推されていたりしているので、読んでみるのも良いと思います。
そして…冒頭にお話した通り、私は今とても感動できる小説、ラノベを探しております。涙腺にくるような素敵な作品をご存じの方は…わたしのTwitterまでご連絡ください!!!!!!以上!