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あんたま日記『男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!)』

 日曜日なので作品感想回です。第四回もラノベです。紹介するのは「男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!)」、通称「だんじょる」です。今までのどの作品よりも知名度は低いと思う。

 前回の最後に映画かラノベについて書きたいとか言っておいてまたラノベ。ゴメンて。だって、面白かったから皆に知ってもらいたくて…。

【はじめに】

一巻

 まずは軽い情報から。
 だんじょるは…なんと!今年の1月に第一巻が出たばっかのめっちゃ新しいラノベです。現在(5/23時点)で全2巻。

 個人的に、これから伸びて欲しいと思っているラノベなので、今のうちに買って欲しい…!!

 著者は「七菜なな」さん。正直に言うと、僕はあまり知らない人です。まぁそもそも作家については詳しくないんですが。

【あらすじ】

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 まずは書いてあったあらすじを。
「とある田舎の中学校で、ある男女が永遠の友情を誓い合った。1つの夢に向かい運命共同体(親友)となった二人の仲は…特に進展しないまま2年の歳月が過ぎる…。未だに初恋がこない陽キャ女子「犬塚日葵」と。花が大好きな植物男子「夏目悠宇」は、高校2年生になっても変わらず、平和に親友をやっていた。ところが、悠宇が過去の初恋相手と再会したことをきっかけに、二人の歯車が狂いだす…!?果たして、恋を知った日葵は「理想の友達」脱却なるか?」

 はい。皆さんの予想通り、学園ラブコメものです。めっちゃ王道なジャンルですね。ラブコメ物は腐る程あるので、その中で目立つのはまぁ難しい。

 実際、ボクもちょくちょくとラブコメラノベを買って読んでいますが…ここ最近読んだ中では一番面白かったです。発売即大重版と帯に書いてあったのですが、その理由も納得。

 お話の展開は、主人公の「夏目悠宇」と「犬塚日葵」、の二人の関係に重点を置いたものとなっています。テーマとしても読みやすいです。
 この犬塚日葵ちゃんがヒロインですが、個人的にはダブル主人公と言った方が近いかなと思います。二人それぞれの視点で描かれているしね。

 もう少し内容に踏み込んでみましょう。
「夏目悠宇君は、フラワーアクセサリーのクリエイターとして、自分の店を持つことを夢としていた。その夢の第一歩?として、中学の文化祭で商品販売するシーンから物語は始まり、そこで日葵と出会う。日葵は彼の作品とその情熱に惚れこんで、彼をアシスト始める…。」
 という感じです。たぶんこんな感じです。恐らくこんな感じです。

 恋愛を感じない男女関係と言えば幼馴染ですが、だんじょるは幼馴染ではないんですね。

 一巻では人間関係をメインに描いていますが、二巻は悠宇君の仕事をメインに描いています。より細かい感想は後述する【ポイント】の項目で書きますね。

【キャラクター】

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 まだ巻数も少ないので、メインの2人だけ紹介しちゃおう。

夏目悠宇

ゆう

 主人公の男の子。コミュ障。花が大好きで、作品作りに対して深い情熱を持っています。日葵はその情熱に惚れこんで、彼をアシストする感じです。これは上述しましたね。
 作中では割と、彼からの日葵に対する恋愛描写は少ないように思えます。正確に言えば恋愛描写かもしれませんが、なんというか…恋愛を超えた感情を抱いている印象です。
 高校生の時点で、将来の夢が明確になっているというのは少し珍しい印象。一方、彼の身の回りは普通で、一般家庭で育っています。花への情熱以外には突出した特徴はないかもです。

犬塚日葵

ひまり

 もう一人の主人公の女の子。悠宇くんとは違ってコミュ強。人を動かす能力に長けていて、学校でも優等生なお嬢様で通っています。ただ悠宇の前ではクソガキになります。
 悠宇視点と日葵視点でお話が展開する都合上、あまり優等生なお嬢様という感じはしないですね。結構ガキ大将で、自由な性格をしてるし。変な言い方をするとメスガキ。悠宇君がわからせる展開があったら俺得です。
 中学の頃に悠宇と出会い、彼の情熱に惚れこんで親友として彼をサポートします。「30になっても独身だったらアタシにしときなよ」や「悠宇が結婚できなかったら、アタシが責任とんなきゃね(笑)」のように、結構男女という関係を使って悠宇君をからかっています。

 …と、まぁあらすじに書いた通り、悠宇君の初恋相手が登場してから彼女の心境が変化するんですけどね。心境の変化というよりは、心の奥底の真実に気づくというか…。ベールが剥がれると可愛い普通の女の子なんよなぁ…。

【推しポイント】

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 いきましょう推しポイント。

①読みやすい

 王道な設定ということもあり、とっても読みやすい。どれくらい読みやすいかと言うと、1巻で作品として完成されているといっても過言ではないです。ぶっちゃけ、1巻完結だよと言われても違和感がないレベル。だからといって、2巻が蛇足かと言われると決してそういうわけではない。2巻もしっかり面白いです。ただ懸念があるとすれば…3巻以降で低迷しないかな…?ってことぐらい。

②不純物が少ない

 何言ってたこいつとか思うかもしれませんが、俺の語彙力ではこう書くしかなかった。作品の重点が「悠宇と日葵の関係性」にあり、その内容のまま展開していくので、とってもスッキリしたものとなっています。また、設定としても余計な要素はないように思う。どの年代の人でも普通に楽しめると思います。

【うーん…ポイント】

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※個人の感想です

①今後が心配

 推しポイントの①でも書きましたが、1,2巻でまとまっている分、3巻以降が蛇足にならないか?という心配です。王道だから読みやすいと言いましたが、王道ゆえに埋もれやすいとも言えますから。「ハードルが上がっている」とも言えますね。

②メイン二人の関係性

 ボクはこのメイン二人の関係ゆえに他よりも際立っていて面白いと書きました。しかし、逆に言うとこの二人の関係に嫌悪感ができると一気に読めなくなるということでもあります。二人の関係は「完全な共依存」なので、苦手な人は少なからずいるはず。こればかりは相性の問題なので仕方ないのですが…。
 正直に言うと、ボクも読んでいて「日葵⇒悠宇」の依存は2828しながら読めたのですが、「悠宇⇒日葵」の依存はちょっと怖かったです。

【まとめ】

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 まとめです。今回は今まで以上にマイナーよりな作品を紹介してみました。少しでも気になったらぜひ読んで欲しい。上述した通り、1巻の完成度は滅茶苦茶高いですから。
 また、比較的新しい作品でもあるので、そういう面でもとっつきやすいと思います。うーん…ポイントで3巻以降が心配とは書きましたが、1,2巻の出来的にそんなに心配する必要もないでしょう。コミカライズがどうのって話も見たトキあったので、再来年ぐらいにアニメ化してたりしてね。

 これは完全に個人的な話ですが、ボクはあざとい女の子が大好物です。そしてこのだんじょる…あざといんすわ。これは読んでから知った事ですけどね。だから幸せな気分で読めました。好きなタイプのキャラがいるかも、作品を読むにあたって重要な要素ですからね。


今回はこれぐらいにしますね。次回のテーマは…未定です。

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