あんたま日記『カノジョの妹とキスをした』
この間のにじさんじ秋のスマブラ大運動会を見て数カ月封印していたスマブラ熱が再燃してきている者です~、こんにちは~。最近面白そうなラノベがいっぱいで読む時間書く時間が全然とれなくて逆に困っています~。
はてさて、今回紹介するのは「カノジョの妹とキスをした」、通称「いもキス」です。こいつを読んだトキの衝撃はすごかった…。作品の内容と魅力を上手く紹介できるかな?
【はじめに】
まず最初に皆さんに聞きたいのですが…、皆さんは今まで出会ってきた作品(ラノベ、ゲーム、映画etc...)で「これは…すごい!」となった作品はありますか?まぁ結構あるとは思うんですけど、その中でも心を揺さぶられたと言える作品は何でしょうか?
私的には今までだと"リトルバスターズ!"や"やはり俺の青春ラブコメはまちがっている"辺りが入ってくるんですけど…私はこの"いもキス"を読んで同じくらいの衝撃を受けました。大袈裟かと思うかもしれませんが、それだけすごく、色々な意味でドキドキする作品でした。
ジャンルは『不純愛ラブコメ』。そう、とっても不純愛。だからこそ他の作品にはない衝撃が私を襲ったのです。いや、ほんとすごかったんだって、マジで。
ちなみに、これは私の性癖の問題ですが、妹ものはあまり好まない傾向にあります。それなのになぜ買ったのか…まぁTwitterで結構な皆さんが買って読んでいたので、乗るしかないこのビッグウェーブにと思って買いました。その結果この感想に至ったのだから幸せです。
【あらすじ】
まずは一巻の裏表紙のあらすじを
「俺が人生で初めての恋人・晴香と、交際一ヶ月にしてやっと手を繋げた日、親が再婚し晴香そっくりな義妹が出来た。名前は時雨。似てるのも当然。時雨は家庭事情で晴香と離ればなれになった双子の妹だったのだ。
淡い初恋に忍び込む甘い猛毒。奥手な恋人にはとても教えられない、小悪魔で甘えん坊な義妹との甘々"不"純愛ラブコメーー開幕」
はい、冒頭でも言った通り、あらすじにもある通り、不純愛ラブコメです。"淡い初恋に忍び込む甘い猛毒"、まさにこの作品の象徴ともいえる表現ですね。
では実際の内容はどういう感じなのか…それを説明するにはまずはキャラ紹介が欲しいですね。なので先にキャラ紹介にどぞ。
【キャラクター】
お話の中心となる3人をご紹介です。
①佐藤博道
主人公の男の子で、とっても純粋な恋愛観を持っています。あと冒頭の思考回路が完全に俺達。"俺を好きになってくれる子が好きだ"…某漫画の主人公の同じこと言っていましたが、結局これが心理ですよね。そんな彼ですが…無事にかわいい彼女ができました!おめでとう!お話はそこから始まります。
作中内では、彼の優しさが物語の肝となっています。実った初恋をとても大切にし、相手のことを思いやるり、相手に合わせられる…そういう主人公適性の高い性格をしています。
その反面、自分の思いを不器用に相手に伝えようとしたり、キスをしたがったりとしっかり性欲に沿った男の子らしい部分もあります。私的には、正に等身大の高校生という感じで非常に感情移入しやすかったです。
②才川晴香
ヒロインであり、主人公博道君のカノジョです。小学生の頃に両親が離婚し、妹と離れ離れになり憔悴していたところを博道君に助けられ、その時の恋を高校二年生にして実らせた女の子、彼女もまたとても純粋な心を持った少女です。
彼氏である博道君を信じ、自分の夢にも一生懸命…と、とても真っすぐなんですが、その"彼氏を信じる心"がこのお話を崩壊へと招く1つの要素となっています。
また、両親が離婚した理由がいわゆる"不倫"であり、彼女自身そういう汚れた行為・行動を嫌悪しています。そういうこともあり、博道君には大人になるまで純粋で潔白な関係を求めている…という感じですね。とても良い子なんですけど……って感じ。
③佐藤時雨
この物語のキーマンでありメインヒロインです。晴香の項に書かれている離れ離れになった妹とは彼女のこと。双子の妹なので容姿は晴香そっくり、だけど性格は全然違います。小悪魔的な俺得な性格をしてます。
お話冒頭で、色々あって主人公の義妹となります。主人公からしたら自分のカノジョと同じ顔の人間と同居することになるんですから、色々ヤバいですねぇ~。
彼女自身も生活を通していく中で博道君に惹かれ、彼にアプローチを仕掛けていくことになります。これが主人公にとっては"甘い猛毒"になるわけですね。ここで大事なのは"誘惑"ではなく"猛毒"ってところですね。
【内容】
はい、軽くキャラを紹介したので内容もちょこっと。
主人公の博道君は自身の初恋を大切にする純粋な男の子です。一方彼女の晴香も博道という王子様と幸せになりたい潔白な少女。その二人の綺麗で純粋な初恋の物語が展開…するはずなのですが、そこに現れたのは晴香と生き別れ?…ぽい事情を持っている双子の妹の時雨。彼女の小悪魔な部分と不純愛なアプローチが博道君を蝕んでいく…ここまではあらすじとキャラ紹介である程度見えてくる部分ですね。
じゃあなぜ、私がここまでべた褒めしているのか…、"キャラごとの恋愛への向き合い方""主人公の苦悩"の描かれ方がとても美しく儚く、私自身の経験もあいまって色々考えさせられました。
「強烈な執着が自分の生きている世界を、『たった一人』と『それ以外』とで、真っ二つにしてしまう。それが愛というものでしょう」
私みたいな人間からしたら、なるほどなぁ~と考えさせられる文言です。
博道と晴香の純粋な恋愛と、博道と時雨の不純愛な恋愛、その両面がどう交わっていくのかを楽しみ、その思いを考える…そういうラブコメでした。
【推しポイント】
もう散々語りつくしたけど
①等身大な主人公と、不釣り合いな物語
主人公の考え方、性格が正に中高生男子という感じなので、とても感情移入がしやすかったのは上述の通り。そんな普通の主人公に襲い掛かるアブノーマルな展開…そこで繰り広げられる物語がとても面白かったです。
②恋愛への向き合い方思考回路
決して浮気を肯定するわけではありませんが、人が浮気をする理由、仲良しの二人の恋仲が崩壊する理由…そういうのがわかった気がします。特に、恋愛において"純粋さ"というのは不釣り合いな要素なんじゃないかなと思いました…。
といった風に、主人公の苦悩によって読者自身の価値観も色々思うところが出てくるような、そういう心にくる物語でした。
【うーん…ポイント】
※個人の感想です
①ちょっぴり、特徴的な文構成
これはお話の内容と関係がなく、別にそこまで気にする要素でもないのですが…段落とか改行がめっちゃ多かったですね。逆にそれが味を出しているという側面もあるでしょうが、他のラノベよりもものすごく改行が多かったので、一応一言添えときます。
【まとめ】
今回は久々にガツーン!と来る作品に会えましたということで、特に読んで欲しい作品です。特にあの頃の恋愛を思い出す人はなおのこと。様々なラブコメ作品がある中でも、一際クるものがありますから。
そしてこのいもキス…なんと次巻(4巻)で最終巻らしいですよ!サクッと終わるというのは気軽に手に取りやすくなりますし、冗長にならないので良きです。これだけ短いなら、アニメか…なんなら映画でみてみたいですね!!
というわけで、今回の紹介回はこれぐらいです。私の中でオススメしたいラノベランキング一気に上位に食い込んだこの作品、ぜひご賞味あれ。
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