てつぷらマガジンのはじまり〜わたしたちのこと〜
現在、日本では色々なところで多様な哲学プラクティス(哲学カフェ、子どもの哲学、哲学カウンセリングなど)が行われています。
たとえば、哲学カフェは1992年にフランスで生まれ、2000年ごろから日本でもはじめられました。
いまや全国のカフェや喫茶店のみならず、様々な場所で様々な人たちによって実践され、その正確な数は誰にも把握しきれないほどに広がっています。
東日本大震災や新型コロナウイルスの感染拡大によるオンラインイベントの増加など、社会的出来事がその増加の契機としてあげられることもありますが、実際のところは、誰かの活動の影響を受けて新しい活動が生まれることも、少なくなさそう。(わたしも、たまたま出会った方の影響を受けてはじめたひとりです。)
同じことは、子どもの哲学など他の実践にもいえそうです。
なぜ、哲学プラクティスは日本でここまで広がったの?
それぞれの実践者は、どのようなきっかけで哲学プラクティスに出会い、どのような想いで哲学プラクティスを実践しているのだろう?
それを知るには、ひとりひとりの実践者の声を聴くしかない。
実践者たちの声から、日本における哲学プラクティスの実態と意味や可能性を紐解くことができるんじゃないか。
そんな想いから、2021年3月、(カフェフィロ15周年記念に便乗して)試験的に「私たちはなぜ哲学カフェを実践するのか?」というイベントを開催したところ‥‥‥
「もっといろんな実践者の声をききたい!」
「日本の哲学カフェの実践者だけでなく、子どもの哲学や海外の実践者の話もきいてみたい」
といった声をいただきました。
また同時に、
「わたしも哲学プラクティショナーがどんな人か関心あるんです」
「こういう実践者の声を届けるメディアをつくってみたい」
という仲間たちも見つかりました。
わたしひとりじゃできることも限られているし、話を聞ける人もその声を届けられる人も限られているけれど、この仲間と一緒ならもっといろんな人の声をおもしろい仕方で届けられるかもしれない。
だったら、哲学プラクティス(てつぷら)の情報をお届けするためのメディアをつくってしまおう!
と、てつぷらマガジン編集部を立ち上げました。
「紙媒体もおもしろそう」「ラジオもやってみたい」など夢は広がりますが、ひとまず、このnoteで、哲学プラクティショナー(てつぷら人物)たちのアンケートやインタビューから哲学プラクティスの実態や意味を探る「てつぷら人物図鑑」をはじめたいと思います。
このメディアが、みなさんが哲学プラクティスに参加・実践する際の参考やきっかけになれば幸いです。
てつぷらマガジン編集部代表 松川えり