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【 エッセイ 】

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頭の中のふわふわしたものたち。
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2022年5月の記事一覧

痩せたいのは自分の体が嫌いだからじゃない

お風呂で自分の体をマジマジと見る。 うーむ、いい肉付き。(主にお腹) 誰がどう見ても柔らかそうなお肉である。 適応障害になって半年くらいまでは 運動しなくても痩せ型だったわたし。 とある薬を飲み始めたのをきっかけに 1年で10kg増えたのでした。 何が困ったって、 お気に入りの服がはいらない、はいらない。 お気に入りのスキニーのジーンズを さらっと履きこなす自分の姿が好きだったのに。 でもね、わたし、別にこの体嫌いじゃない。 ボディポジティブという言葉があるように、 あ

雪見だいふくに住みたい

引っかかりのない、まぁるい美しい輪郭。 ぷにぷに、もちもち、それでいて冷んやり。 そして降りたての雪のような、純白のその姿。 「優しさ」をおやつにしたら きっとこんな姿になるのだろう。 あぁ魅惑の雪見だいふく。 普段甘いものを食べる時は 同居人と半分こなのだけれど、 今日はこっそりひとりで食べちゃう。 冷凍庫から出して、8分待つ。 ( ……と良いとHPに書いてあった) そろそろ食べ頃でしょう、えーい! やわすぎず、かたすぎず、 ピックがむにゅっと刺さる頃が最高。

を。 の ちょっとだけ過去に思いを馳せた話

ちいさなわたしの好きなもの ビー玉、鉱石、お星さま。 金色と銀色のおりがみは 夜空に輝く小さな光の色のようで いつも使えずにビニールの中へ入ったままだった。 ◇ 「本日は初めに、今晩のこの街の空を観ていきましょう」 定刻になるとアナウンスと共に、 部屋の中心にある大きな機械が音を立てた。 辺り一面が青空でいっぱいのこの街になり、 次第にオレンジ色に包まれ、 そして吸い込まれるような夜の姿になった。 「皆さまの視界、左前方。北に見える七つの明るい星々。繋げるとひしゃく