【100年ぶりの読書感想文】一瞬で心が整う「色」の心理学
ある出版社の選考課題で、南涼子さん著の「一瞬で心が整う「色」の心理学」について書かせていただきました。色の心と身体との関係について書かれた本書を通して変わった自分自身の日常について中心に書いた文なのですが、自分的に読者様の日常に少しでもプラスになるような良い内容になったかなと思ったので、張りきって共有しちゃいます!!
①本書に出会う前の僕ちん
この本に出合うまでは、常にベーシックで失敗しないような何の変哲もない色を選ぶ日々を送っていた。なんとなく代わり映えのない日々を送っているような気持ちになってさえいた。
服を選ぶ、購入するときは、トップスと靴は白か黒。ボトムスと冬のアウターは黒。といった具合になんとなくモノトーン。締まりがあって良い、失敗しないなどの考えから、デートや合コン、友人と遊ぶ時までいつもモノトーンだった。世の中にはたくさんの色が存在しているにも関わらず。更に、部屋の壁やインテリアまでも白か茶色、紺色が良いと思い込み、なんとも殺風景な部屋で暮らしていた。
このような日常の様々な要素が、「色の、心と身体との関係」について書かれたこの本を読むことで激変した。下記3つの点でまとめた。
②【衣類】の変化
1つ目は、服や靴など身に着ける衣類に対する意識だ。1日の中で最も自分に接する時間が長いであろう衣類の色。この本にはそれが自分自身の内面や心境に深く関わっているだけでなく、それを見る側の人の意識にも影響するということが書かれている。
これにより、服を着る際に1日の内容を考えて服を選ぶようになった。熱い気持ちが欲しい時には赤、良く晴れた日には水色、なんとなく癒しが必要な日には、自然に近い緑やビタミンカラーと言われる黄色やオレンジ、といったように何かしらのアイテムに意識的に色を入れてコーディネートを組むようになった。
すると、出かける時や家で作業をする時の気分が変わるだけでなく、出先で会う同僚や友人、恋人、コンパの相手などから、そのアイテムについて触れられる機会が増え、それに伴って会話の引き出しも増えるようになった。
③【食生活】の変化
2つ目は食生活の変化だ。健康的な人ほど食べ物の色に拘るということから、「何を食べるか」よりも「何色を摂るか」という内容を読んだ。
それによりスーパーでの買い物の内容や食事の際に使用する食器に対する意識が変わったのだ。夕飯の内容自体はシンプルで簡単な物だとしても、色のバランスを考えて材料を選ぶようになった。すると仕事帰りなどで料理が面倒だったのが、今度は何を使ってみようかと考える小さな楽しみにまで発展した。
使う食器に関しても、白皿ばかりだったのが、青や柄付きのもの、また敢えて真っ黒の皿を使う機会ができ、買い物やレストランに行った際に食器にまで興味を持つようになった。
④【趣味】の変化
3つ目は趣味の変化だ。以前から趣味の1つであった芸術鑑賞の際に、作品や空間の色使いへの意識が高まり、鑑賞を楽しむ範囲が広がった。
仕事の効率や創造力を上げるためにも色が大きく関わっているという研究結果の内容を読んだことで、部屋の中のデザインについても考えるようなった。その結果、植物や掲示物などが全く無かった白と茶色を基調とした殺風景な部屋に、気に入った色合いのポスターやポストカード、植物などが追加され、インテリアグッズ選びにまでも興味を持つようになった。
趣味である創作活動へのインスピレーションも大きく、オリジナルアパレルグッズの制作まで始めてしまった。
⑤まとめ
このように本書を通して色について知り、それらを少しずつ取り入れていくだけで、日常に彩りが芽生えて楽しく充実した日々へと変わった。ずっと身近に存在していた「色」というものを意識しただけでここまで多くの変化が起きたということは、まだ身近な要素の中にもたくさんの発見や刺激が隠されているはずだ。本書はそのような探求心さえも与えてくれた一冊だった。