ベトナム ハノイ記【マッサージ店】
蒸し暑いハノイの夜。
ターヒエン通りにあるマッサージ屋にて。
ハノイのマッサージ屋には、タイのマッサージ屋のようなぐいぐい感は無い。正直それが少し寂しかった。
俺たちは数ある中から積極性と元気さで店を選んだ。
入り口で全身のアロママッサージをお願いし2階へ上がった。
「汗でベタベタだけど大丈夫?」
って英語で聞いたけど全く通じてなかった。
てかハノイの人たち英語が全く通じないんだよ。
超基本的な単語も通じないのよ。
※だから現地でべト女(べとじょ)をナンパするっていう野望も失われた。
だからグーグル翻訳を使った。
「おケー!おけー!」
っとのことだった。
ステテコ一丁でベッドにうつぶせになった。
名前は忘れたけど、少し綺麗な顔をした姉ちゃん。
細いのに思った以上に力が強くてマッサージはかなり効いた。
肩甲骨のあたりをぐっと押されたときに、
「んうう」
って甲高い声が出ちゃって、そしたらウケてた。
スマホを俺の耳元に近づけてきた。
そしたらグーグル翻訳のばあさんが、
「あなたは韓国人ですか」
って言ってきた。
「違います。日本人です。」
俺も、ばあさんみたいな喋り方で言ってあげた。
「あー!ナッパンナッパン」
みたいなこと言って納得してた。
脚の施術を終えて上体を起こした態勢になると、ベト姉さんは俺の背後にまわって首や背骨に力技を食らわせてきた。
うん、良かったよ。
そしてまたしてもグーグル翻訳の登場。
「あなたはかっこいいです」
この後のチップの額を少しでも上げようってか。
そうわかっていても、えへへって思ってしまった。
「あなたも可愛いよ!」
ってベト女のスマホに吹き込んでやった。
キャッキャッしてた。
ははは、可愛いじゃん。
ったく男も女も単純なんだから。
女子って、可愛いって単純に言われた時に一番可愛くなる気がするんだよな。しかもこれは世界共通で。
でも日本の女子には中々面と向かって言ってあげられない。
はずかちいもん。
本当チキンですいません。
そして一通り終了。
軽いおしゃべりとチップタイムだ。
「Good?」
って聞かれたから
「あなたは最高です!」
ってベト女のスマホに吹き込んでやったさ。
キャッキャしてた。
「ティップティップー」
って言われなくてもあげるよ。
張りきっていくらか出してサッと渡したんだけど、なんかすげえ不服そうで連れの施術をしてくれたベト女も爆笑してた。
ん?おっと、数えてみたら日本円で20円ぐらいしか渡してなかった。
ワロチ!!!さーせん!!
なあに、ちゃんと1000円分ぐらいあげたさ。