“届けるではなく、届けきる” 1文字足すだけで覚悟が変わる。
昨日、今日はsioの定休日。定休日しかキッチンを使えないのであれば撮影が入ります。昨日は朝から撮影が3件。お疲れ様でした。5月には色々な企画が公開されます。お楽しみに。
さて、今日は僕らが大事にしている『届けきる』について書いていきます。去年のコロナでテイクアウトやデリバリーにがっつり舵を切りました。その時、僕らはたくさんのメディアに取り上げていただき、僕らの存在を知っていただくことができました。さらに、自分たちもSNSでの発信を一気に強化しました。それのきっかけになったのが、#おうちでsio と題したレシピ公開。
しかし、それだけでは広げる・届けるにすぎないと考えています。
届けるの先の先に、届けきるがあります。メディアに取り上げていただくだけではなく、Twitterで日々発信するだけでもない。全部やるという覚悟の表れが、届けきるなのです。
Twitterだけではなく、note、Instagramでの発信を行い、さらに料理家SHIORIさんとは #スキすぎてごめんなさい と題した料理に対する熱い気持ちをぶつけ合うclubhouse企画を行っています。
vol.2は本日4/21水曜日20:30からです。
ザ・ニューワールドではTikTokも始めました。
㐂つねはおすすめのすき焼きの食べ方を短い動画にまとめています。辻田さんの極上七味ですき焼きは化けます。
何もメディアでの発信だけではありません。僕たちが大事にしている美味しいの考え方を発信している以上、一番大事なのは日々の営業で提供している料理がその思想を体現するものになっているか、です。だから僕らは営業前にその日提供する料理を作り、写真を撮りグループメッセにアップして、互いに気になるところをチェックし合います。ナポリタンの野菜のカットは厚さがあって、炒めすぎずにシャキシャキ仕上げられているか、パスタの水分量は問題ないか。僕らのことを知って、店舗に味の答え合わせにいらっしゃるお客様をガッカリさせないようにできることをやる仕組みになっています。
全ての手法を使って、広げるだけではなく、届けるだけではなく、届けきる。広さも深さも両方仕掛けていく。自分たちで伝えたいことをコントロールしながら、僕たちの考えや思いを、美味しいを通して、たくさんの人に届けていくためです。
僕らのモットーである『幸せの分母を増やす』とは、まさにこのことで行動指針になっています。このモットーこそが、その終わりなき旅に向かうための方向を示してくれる僕らにとって尊い言葉なのです。
なぜ僕たちが届けきるために頑張り抜けるか、については、やはり一歩先に進むシェフがいるからです。
TikTokも、Instagramのリールもシェフが、スマホを見ている人たちすべてに届けきる覚悟があるから、勉強しているのだと思います。TikTokは今はもうすでに、ポケットからキュンです の時代ではなくなったそうです。
ブームは会議室やメディアから生まれるものではなく、現場から生まれます。もっと良いものを届けきるためには、現場に目を向ける覚悟があるかどうか、のようにも思います。
発信も、毎日のルーティーンワークも、作業になっていては意味がありません。ただやるだけになっていないか、と常に意識しながら。たった一文字の違いだけれど、重さが変わってくると思っています。見てもらうだけ、知ってもらうだけではダメで、理解してもらうまで僕らが作るすべての体験を細部にまでこだわっていく必要があります。届けきるためにやり抜いてはじめて、意味がある。
だから、これからも書いていきたいと思います。
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