初任給にだまされるな
こんにちは。来週人生3度目の初任給をもらうので初任給についての考察を書きたいと思います。
少し前ですが日本酒の獺祭で有名な山口県にある旭酒造が初任給を30万にするとか、バンナムとかいろいろな企業で初任給を上げて人材確保につなげる動きが活発になってきています。
・会社が初任給を上げる狙いとは
大卒の初任給の平均値は21万〜22万くらいですが、それが30万という会社があれば人材はそっちにいきたくなりますよね。なので良い人材を確保してそれが結果的に会社の発展につながることは間違いないでしょう。少子高齢化の時代なのでいろいろな会社が差別化を図ってきてこの動きに乗り遅れた会社は衰退していくと思われます。
ちなみに現在の初任給は院卒で公務員が約21万円、2社目は約22万円(約29万円)、3社目は約26万円(約42万)ほどです。( )は私がもらった転職後、初の基本給部分だけですが初任給です。
やはり製薬会社は高いですね。
・従業員目線で月給が上がるメリットとは
実際初任給を上げている企業の大半は、基本的には家族手当とか家賃手当などの手当を削って月給部分に充当する、またはボーナスを減らして月給部分に充てていると考えられます。会社全体としてみれば人件費は変わらず手当の比率が変わっているだけ、個人としてみれば年収は変わらず月給とボーナスの比率が変わっているだけです。
個人としてのメリットは毎月の給料が高い方がローンを組むことを含めボーナスに頼ることが少なくなり生活の設計は立てやすいです。一方でボーナスの振れ幅が小さいので業績が良くても悪くてもあまり変わらないので、ボーナス時の嬉しさは半減しますね。個人的には年収が変わらないのであまりメリットは感じません。
・初任給ではわからないこと
2回転職して思ったのですが、初任給以外の退職金や福利厚生(入社して初めて知るもの)の部分て表に出てこないんですよね。それも含めて入社から退職までのモデルケースの賃金カーブや生涯年収を各社提示してほしいって強く思いました。
2社目は食事補助とか薬剤師資格補助とか通信教育受け放題とか自社保養所とか入ってから知りました。ないものとして考えてたので良かったんですが。
もちろん外資で数年で辞める前提の人が多ければ説明する必要はないですが、多くは定年まで勤め上げよう入ってきていると思うんでしっかり説明してくれるとありがたいです。(大卒から定年までいたら当時の人事制度はだいぶ変わると思いますが。)
例えば退職金の部分は結構大きいと思いますが、公務員では退職時40ヶ月分とか数値で出ていましたが、2社目は何の説明もなくいくらになるのかわかりませんでした。年功序列の会社なのでいればいるほど上がっていくとのことで後から聞いたら高卒でも2,000万くらいもらえたと聞きました。関係会社も多いのでそこの社長とかになってまた退職金もらうとうまうまというお話も。
今の会社はあらかじめ毎年退職金でいくら積み立ててそのうちDCがいくらDBがいくらですよっていってくれているのでおよそ退職金の目安がわかりました。
年収で比較したら例えば外資系のように退職金を部分を前払いしている会社もありますし、同じ年収800万でも退職金を前払いしている会社と、積み立てている会社だったら年収換算したら違いますしね。
初任給高くても、後々の伸びが少ないと生涯年収は低いですし、すぐに見なし管理職にされて働かせ放題にさせられたりということもあるかもしれません。だから生涯年収とか賃金カーブとかは参考にしたいですね。
まとめ
就職する上で初任給だけで飛びつくのではなく、まずはネットレベルでも良いのでの口コミの情報を参考に福利厚生や退職金制度含めて総合的に判断をしたほうがいいと思います。ちなみに大企業は最低限以上には揃っていると思います。
今はいろいろな会社で人事制度を変えているとニュースになっていますが、どこまで本気で実力主義になっていくのか興味があります。