葛城リーリヤの「本当の能力」とは(追記あり)
はじめましての方ははじめまして、既にご存知の方はこんばんは。ぽよと申します(プププランドとの関連はありません)。
突然ですが、みなさんは異能力妄想をしたことがありますか？
私は暇さえあればアイドルが使う異能力について考えています。といっても、私は学マス初心者なので「このアイドルにはまだそこまで詳しくないな…」ということも多々あります。中途半端で浅い解釈のまま能力について考えることは私の仁義に反しますし、オタクに解釈違いでぶっ殺されるのが正直めちゃくちゃ怖いです。
そこで、今回はひとりのアイドルをピックアップして、掘り下げていきたいと思います。
今回ピックアップするのはこちら。
葛城リーリヤさんです。
1.リーリヤの能力「回復」
みなさんもご存知の通り、葛城リーリヤの能力は「回復」であるとされています。あらゆる創作において必須ともいえるこの能力。RPGでは「ヒーラー」と呼ばれ、もっぱら後衛を担当して味方を支えるキャラクターというイメージですよね。
しかしリーリヤはそうではありません。
いや、そうではなくなったのです。
1話でリーリヤはプロデューサーにこう語ります。
「わたしの能力、知ってます、よね」
「はい、あなたの能力は『回復』でしたね。高火力アタッカーである紫雲さんとコンビを組んでいる」
「はい。……清夏ちゃんは、わたしがアイドルを目指したきっかけなんです。昔、一緒に戦おうって言ってくれて。でも、最近、今のわたしは本当に、『一緒に』戦えてるのかなって、思うようになって……」
「『回復』は貴重な能力ですし、戦闘において立派な役割を果たしていると思いますが」
「そう……ですね。わたしなんかには勿体ない能力、だと思います。それでも、わたしは、」
「『自分で戦えるようになりたい』……と？」
「……！そう、なんです」
いやー、何度見てもいいですね。この願いが幼馴染の清夏を守れない自分への怒り、悔しさ、歯がゆさから来ているのが本当に葛城リーリヤという感じがします。リーリヤは自分のためじゃなく人のために強くなれる子なんだ……！！っていう、もうジャンプ主人公と言っても過言ではないですね。ほとんど僕のヒーローアカデミアです。
かくして、リーリヤの戦い方は①味方のサポート②自己を回復しながらのステゴロの二刀流スタイルになったわけです。
月村さんも来てくれたところで、本題に入っていきたいと思います。
2.リーリヤの能力は本当に「回復」なのか
さて、このようにリーリヤの能力は「回復」とされていますが、本当にそうなのでしょうか？
本人がそう言ってるんだからそうだろ！と思う方もいらっしゃるかと思いますが、必ずしもそうとは限りません。自分のことだからといって、全てを把握しているわけではないのです。その証拠に、あなたは自分の体の黒子の数を言えますか？言えませんよね。(言える方へ マジでごめんなさい)
というわけで、今回はリーリヤの本当の能力について考察していきたいと思います。
まずは3話のおさらいをしていきましょう。
「ッ、リーリヤ！！！」
「うっ、ぐぅ……っ！」
「リーリヤ、リーリヤぁ、ゆび、指が……っ！」
「ごめん、ね、油断しちゃった……清夏ちゃんは、大丈夫……？」
「あたしのことはいいから！早く、回復、」
「よかった……そんな顔しなくても大丈夫だよ、清夏ちゃん。……ッ、ほら」
「わ、すっご……元に、戻っちゃった……」
リーリヤの「回復」への違和感のひとつめは、尋常ではない回復力にあります。回復じゃないかも！と言っているのに回復力という言葉を使うべきではないかもしれませんが、そうとしか言いようがありません。
3話では敵の攻撃によりリーリヤの指が欠損してしまうという痛ましいワンシーンがありました。焦って駆け寄る清夏に対し、リーリヤは自分の指を完全に元通りにして見せます。一般に回復能力とは傷を治すものですが、欠損や過去のケガを治すことは難しいケースがほとんどです。
それなのに、リーリヤは欠損した指を再生して見せた。これは本当にただの「回復」なのでしょうか。
疑問が残ります。
続いて、7話のおさらいをしていきましょう。
「リーリヤ、大丈夫だった！？」
「うん……髪はちょっとだけ、持っていかれちゃったけど」
「なっ、ほ、ホントじゃん！！！嘘、ありえない、リーリヤの髪、切るとか……」
「す、すみかちゃん……そんなに怒らなくても……」
「だって、毎晩お手入れして、綺麗でサラサラの大切な髪なんだよ？リーリヤが許しても、あたしが絶ッ対許さないから！！」
戦闘中、敵の攻撃をギリギリ躱すも髪が切れてしまったリーリヤと、それを見てリーリヤ以上に激怒する清夏のワンシーンです。清夏からリーリヤへの愛を感じられる、リー清ファンにはたまらないまさに神回ですね。髪だけに。おっと、しょうもないことを言ってしまいました。投稿するまでにはカットすることにします。髪だけに。
しかし、このシーンはただの微笑ましい掛け合いにとどまりません。私はこのシーンを伏線だと捉えています。今お手元に円盤がある方は7話の終盤シーンをもう一度見直してみてください。
あの後、いつもに増して血気迫る勢いの清夏とリーリヤは無事敵を制圧し勝利を収めます。いつも通りリーリヤは自分と清夏に回復能力を使って、ふたりは時間が余ったのでカフェにでも行こうと話しながら、その場を後にします。
最後のシーン、手前に転がる敵に背を向けふたりが歩き出すところをよく見てください。
リーリヤの切られたはずの髪が、傷と一緒に、元に戻っているんです。
ギャグ漫画では前の話で爆破したはずの家が元通りということも「そういうもの」として受け入れられますし、もちろん作画ミスの可能性もあります。
しかし、これがリーリヤの本当の能力を匂わせるために、意図的に描かれたものだとしたら……？
もしそうだとしたら、私はリーリヤの本当の能力は「回復」ではなく、「巻き戻し」なのではないかと考えます。
3.リーリヤの能力は「巻き戻し」？
リーリヤは初めて能力を使ったときのことを、このように語りました。
「わたしの能力について、ですか？」
「はい、プロデュースのために必要ですので。例えば初めて能力を使ったときの話など、ぜひ聞かせてください」
「そういうことなら、頑張って思い出します……！えっと……たしか7歳の頃、だったかな。清夏ちゃんのケガを治したのが最初だったと思います」
「やっぱり清夏さんなんですね」
「えへへ……一緒に遊んでるときに清夏ちゃんが転んじゃって、大切な脚なのに、どうしよう…！！って思って……気づいたら、使っていました」
「なるほど。ご家族や親族に同じような能力を持っている方は？」
「うーん、調べてみないとわからないんですけど、わたしの知ってる限りではいない、と思います」
「わかりました。ありがとうございます」
リーリヤは、初めて能力を使ったときの目的が「清夏のケガを治すこと」だったために、自分の能力を「回復」だと勘違いしてしまったのではないでしょうか。そしてそう思い込んだまま、回復の用途のみで能力を使い続けたのです。だからリーリヤの能力は「回復」であると本人も周囲の人も信じて疑わなかった。人はどうしても最初に見たものが強く印象に残ってしまうものですから、仕方のないこととも言えるでしょう。
では、リーリヤの能力が「巻き戻し」だった場合、どのようなことが起こるのでしょうか？
まず言えることは、非常に強い攻撃として敵に向けることが出来るようになります。今までのリーリヤは、「回復」は自分や味方に使うものであり、攻撃手段は素手や武器を使っての格闘でした。しかし、リーリヤの攻撃手段に「相手の肉体を巻き戻すこと」が加わってしまうのです。
相手の肉体を巻き戻し続けたら、どうなってしまうのでしょうか。中学生、小学生、幼児と時間が巻き戻っていき、最後には赤ん坊の姿に…………
そして、その後は？
相手の存在そのものをなかったことにしてしまうことも、もしかしたら出来てしまうのかもしれません。そんな恐ろしい能力を持っているとわかったリーリヤは、今までと同じように戦えるのでしょうか。そもそも、リーリヤは明確な敵意を持って人に能力を向けることができるのでしょうか。自分のためでなく、清夏や大切な人を助けるためなら、あるいは……？
リーリヤがその強大すぎる力とどう向き合っていくのか、これからの展開から目が離せませんね。
4.おわりに
本稿では、リーリヤの能力は「回復」ではなく「巻き戻し」なのではないかという考察を行ってきました。本編でリーリヤの本当の能力が明かされる日が楽しみですね。
考察を受けての感想や、リーリヤのこのシーンが好き！など、コメントお待ちしております。(ちなみに私は、自分を再生しながら戦うボロボロのリーリヤが、心配の声に「これは、わたしにとっての成長痛ですから！」と答えるシーンがめちゃくちゃ好きです。この痛みは戦えるようになった、成長した自分の証だから「成長痛」なんだって……強がりとも取れるこのシーン、マジでいいですよね)
それでは、長文にお付き合いいただきありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。
【1月5日追記】
NIA編が始まってしばらく経ちましたね。リーリヤの親愛度コミュを読む中でどうしても言いたいことがあったので一言だけ追記させていただきます。
以下、親愛度コミュ14話のネタバレを含みます。
ここ、まんま「自己を回復しながらのステゴロ」で無茶をするリーリヤじゃないですか？
以上です。