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【結婚生活キホンのキ】よろしくヒロシ

久しぶりの更新だ。noteの存在をすっかり忘れていたが、思い出しちゃったので書くしかねぇ。ちっ、毎日がセクシーで仕方なくて、筆が進まない。プロフィールに「作家」って書くのも恥ずかしいが一応書いているから、こつこつ書くしかない。世の中、プロフィールに「作家」と書いてる人が多すぎる。一体どこまでが作家で作家じゃないんだろう。ああ、一度名乗ったなら、作家は死ぬまで作家なんだよ!と知らないおばさんに怒られたい。そしてなるべく知り合いには怒られたくない。

歳を重ねムカつくことがあっても、それなりに流せるようになって、湯船に浸かって泣いて終わりにしていたはずが、やはり無理があったのかこうやって書くことが1番のストレス発散になるってこと、思い出した次第だ。

新潟に来て一カ月経った。知らない土地で正直ストレスがすごい。曇りも多い。洗濯物の乾きがわるい。今まで住んでいた福岡とは違う。

新潟に来た訳はヒロシという男と、結婚したんだ。あらゆる候補の男から選んだと言いたいが、それは嘘になる。1番好きというか、心の中に数年間保存していた男だった。あの初恋の人がテンプレートで保存されて、ずーっとそれをなぞるような恋しちまうことないですか。あれに近い。そしてどれも違うじゃん、と妥協しそうなところにヒロシがまた現れくっついた。

友達がいない中、新潟へ嫁ぎに来た。すぐ新潟においでよ、とも言われてないが新潟へスーツケースをもって行った。

だって、結婚するなら一回同じ場所に集合したいだろ。別居婚?というスタイルは考えられなかった。結婚生活というレクリレーションをしたいじゃないか。

ヒロシとは数年間知り合いだったが、リアルでは数回しか会ったことがない状態で、スピード婚した。以前の私は結婚なんか何回でもやれよ、無理にしなくてもいいよ、でもしないって言い切るのもやだね、という気持ちだった。

そして結婚してるのに結婚してることを永遠に隠して、夜の街やSNSでナンパしまくる人にもなりたくなかった。私はそういう人が最終的に、キホンの女に帰っていくことを知っている。みんな、キホンに帰ってしまうのにそういうところに流されて悲しい思いをするのは時間の無駄であるように感じる。遊ばれているが遊ばれていないフリをする女の顔ほど、セクシーなものはないけれど、それはかなり体力がいる。生き方が顔に残るのが人間。ベットの上と、解散する時のうわの空みたいな顔、別人だと困るんです。1人で寝る時に、ふとその違いを思い出して泣く人が少しでも減ることをブチ切れながら祈る。

遊び人はどこかで線路を変えて、違う生き方をするのもいいだろう。わたしは、これまで上下左右に動かしすぎてゆるみきったレバーを一方向のみに動かして、ヒロシに集中していこうと誓った。

だからヒロシ、よろしく。
今回の人生では、結婚はなるべく1回にしてみたいと思う。新潟の米も美味いけど、米の美味さを忘れるくらい、これまでの感覚を変えていこう。

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稲田 万里
思いっきり次の執筆をたのしみます