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手術終わったら安心した

甲状腺がんでした その7 起きたら声出しが重要でした

麻酔から目覚めたら、看護師さんが叫んでました。

「聞こえますかー?声、出せますかー?」

ガチャガチャ、ガヤガヤ、音がする。
声。
出せるのかよくわからないけどこれだけは言いたい。

”気持ち悪い”

「はい吐き気止め入れまーす!」

寝て起きただけなのに、気持ち悪くて吐きそう即吐きそう。
腕のあたりから何か注がれてる感じがして安心する。
声は掠れてたけど意思が伝わって良かったよ。
今この寝た状態で吐くと顔面に降りかかるなって思ったのよ。
首動かしていいのかわからなかったし。
あとだるい。
ずっと寝てたからか、薬剤の影響か、わからないけどだるい。

「移動しますねー」

寝たまま運ばれてICUに到着。

「今夜担当しますS木です。これから同居人の方、呼んできますねー」

入院した病院のICUでの面会時間は一般病棟とは別だったので、
19時でも面会は可能でした。

セルフレーム眼鏡男子看護師S木さんが、
ICUでの面会を希望していた同居人を呼んできてくれた。

「お疲れ…大丈夫?」

視界の端にいるのはわかるんだけど首が動かせません。
痛くはないんだけど首を動かしにくいというか。
どこまでどうして良いのかがさっぱりわからない。

「おーい。わかるー?」

目の前で手を振ってくれるのは良いのだが、首が動かせません。
あなたの顔見えてないよって言いたいけど疲れて言うの面倒くさ…

「なんかぼーっとしてますね」
「麻酔から起きたばかりですからね」
「わかるかなー?おーい」

甲状腺摘出後に面会希望のご家族の方、
視界には限りがあるので顔を近付けていただけると助かります…

声が出るか確認に来た先生と少し話し、
無事綺麗に摘出できたことを聞くと、
同居人がICUを去り、
あとは寝るだけになります。

が。
実はうちの同居人、この後、
「これから病理検査に出すんですよ~」
と摘出した甲状腺の現物を先生に見せられたそうで…
面会に来られる方は手術前にその点確認した方が良いと思います…
まぁ普通は見たくないよね…
見せられても困るよね…
事前に知ってたら私も同居人も断ってたと思う…


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