シタタカな息子②
最近のシタタカ君。
相変わらず宿題をやらずに遊びに行って怒られ、習い事に身が入らずTVばっかり見て怒られ、友達とお菓子を買い食いして怒られ…典型的なダメっ子を地で行く毎日です。
つい先日のこと。
鏡を見ながら、目立つ白髪をより分けてカットしていた私。
その目元には、ずーっと取れないくま。
血色感のない白い顔。
おでこのシワと頬のシミ。
年季の入ったこの顔は嫌いじゃないけれど、この日は自分の目にもだいぶ草臥れて見えました。
「歳とったなぁ…」
すると息子が一言。
「まぁ、おばさんだから仕方ないよ」
私は「そうですな」と返したのですが、夫がキレ気味に突っ込みました。
「お前今何つった⁈」
え、いや別にいいよ事実だし、と咄嗟にフォローせねばと思った私。
口を開きかけたところで息子が夫に返しました。
「それだけ頑張って生きてきたってことだよね。僕のこと産んでくれて、毎日お仕事してご飯作って、お母さんほんとに偉いねぇ」
夫は絶句。私は苦笑い。
「あなたそんな返しどこで覚えたの?」
「だって僕毎日見てるから」
わかったような口振りにちょっと呆れながらも、父と母、両手をあげて降参です。
この人、誰に似たんだろう…。