「POWERS#6」振り返り記事
こんにちは。ポケモンカード自主大会「POWERS」運営です。
本記事では2月11日に開催された「POWERS#6」について、ベスト8以上の構築を掲載しつつ環境考察も交えた振り返りを行っていきます。
また、本題に入る前にまずは「POWERS」のポイント制度について更新します。
1位:SKさん:63pt
2位:楓さん:58.3pt
3位:アンさん:49.2pt
4位:りんたろーさん:44.5pt
5位:ねりあめさん:35pt
6位:なべさん:33.9pt
7位:ともぽんさん:32.4pt
8位タイ:ふりーじあさん:30pt
8位タイ:graffさん:30pt
8位タイ:イノショ。さん:30pt
8位タイ:ごぼさん:30pt
12位:せとさん:27.4pt
13位:マリオさん:26.5pt
14位:ハセガワさん:22.5pt
15位タイ:なつみさん:21pt
16位:おーごさん:20.9pt
17位タイ:ツラさん:17.25pt
17位タイ:しまもんろーるさん:17.25pt
19位タイ:かわぴさん:16.35pt
19位タイ:あいろにさん:16.35pt
21位タイ:しんさん:15pt
21位タイ:イヤッフーさん:15pt
21位タイ:しーさぎさん:15pt
24位パッパさん:11pt
25位タイ:ハチさん:10pt
25位タイ:てんさん:10pt
25位タイ:たぴおかさん:10pt
25位タイ:ひじりさわさん:10pt
(当日の参加人数に応じて傾斜を掛けているので、大会別で比べたときに同じ順位でも異なるポイントになる場合があります)
遂に6回分、第1期の結果が確定しました。
第1期ポイントレーストップは2回の優勝で63ptを獲得したSKさんです!おめでとうございます!
POWERS#5、POWERS#6と2連覇でランキング1位を奪取していく様は圧巻の一言でした。
ここで一旦ポイントレースは一区切り。
この結果を元に「Hi-POWERS」への招待選手を確定させ、次回「POWERS#7」からは新たにリセットされた状態で第2期のポイントレースが始まる形となります。
なお、「Hi-POWERS」の詳細におよび招待選手の紹介ついては別途記事を出していますので、気になる方はそちらもご一読ください。
では、以下にて環境考察を記していきたいと思います。
・メタゲームの山々
今大会のカードプールに関しては前大会のものと同一だったため、正直なところあまり環境的な変化は無いだろうと当初は考えていました。
しかし、実際はそうではありませんでした。
「ロストが強い」という前提は勿論ありますが、それでも着実に環境は回っていたのです。
まず新弾発売直後に比べて【ギラティナVSTAR】が着実に数を増やし始め、【ロストバレット】を上回る勢いにすらなりました。
これは〈クレッフィ〉に対してアビスシークでゲームを組み立てられる点を評価したものである、というのは前大会でも同様でしたが、各シティリーグを見る限り開催場所によっては【ギラティナVSTAR】の方が多くなっているような地域も見受けられました。
さて、こうなると相対的に評価が上がるのが【ミュウVMAX】です。
世間の【ロスト軸】が【ロストバレット】から【ギラティナVSTAR】になってくれるのであればサイドも2枚取りやすく、〈やまびこホーン〉で〈ギラティナV〉を再度倒すか〈ツツジ〉+〈頂への雪道〉でターンを稼ぐことができれば十分に勝機はあります。
特に〈頂への雪道〉の枚数に重きを置き、自分は〈ロストスイーパー〉で自由に特性を使用していく所謂【ダブルターボ型ミュウVMAX】が〈ドラピオンV〉に抗いやすいことも含めて人気だったように思います。
と、そんな中で突如として環境入りを果たしたデッキが一つ。
![](https://assets.st-note.com/img/1677576067490-JN9MVxGnQW.jpg?width=1200)
そう、前環境の覇者、【ルギアVSTAR】です。
〈バンギラスV〉、〈イシヘンジン〉を擁した所謂「一撃型」にすることで【サーナイトex】や【ミライドン】、【ミュウVMAX】に弱点を突いていけます。
特に〈バンギラスV〉が優秀で、対【ロスト軸】における〈ウッウ〉のおとぼけスピット2回や〈ザマゼンタ〉のかたきうちを耐え、〈かがやくアマージョ〉の回復を挟むことで〈ヤミラミ〉のロストマインも2回耐えることができます。
加えて〈ギラティナVSTAR〉に対しても〈いちげきエネルギー〉を2枚付けることでいちげきクラッシュが280ダメージとなり、文字通り「一撃」の名に相応しい性能を持ったカードだと言えるでしょう。
【ロスト軸】に不利ではなく、かつ幅広いデッキを見ることができるというメリットに惹かれてこのタイプの【ルギアVSTAR】が激増したのが2月中旬で、CL愛知でも数を増やしたまま環境を荒らしたように見受けられます。
また、【ルギアVSTAR】ほどではないものの水面下で着々と数を増やしつつあったのが【連撃ウーラオスVMAX+インテレオンVMAX】でした。
こちらは【ルギアVSTAR】とは異なりメタ対象として【アルセウスVSTAR】の系統により重きを置いた形と言え、どこを注視するかでデッキ選択の結果が違ったものになる良い例だと思います。
【ルギアVSTAR】と比べて【ロスト軸】にもより厚く、〈インテレオンVMAX〉のダブルシューターで乗せたダメカンを〈かがやくフーディン〉で調整し、〈チャーレムV〉のヨガループに突入、そのままエクストラターンに〈連撃ウーラオス〉のキョダイレンゲキでゲームエンドと明確な勝ち筋があるのは評価ポイントです。
特にCL愛知のDay1を1位通過しているのがこのタイプのデッキなので、今後増えてもおかしくないことが想定されます。
・当日の環境について
さて、「POWERS#6」当日の環境は以下のようになりました。
【デッキ分布】:合計数42
ロストバレット:10
ギラティナVSTAR:6
ロストファイヤー:2
ロストカビゴン:1
ミライドンex:8
サーナイトex:4
ミュウVMAX:3
アルセウスVSTAR+ギラティナVSTAR:2
ヒスイゾロアークVSTAR:2
ミミッキュVMAX+ジュペッタex:1
連撃ウーラオスVMAX:1
ヘイラッシャ:1
インテレオンVMAX+かがやくムゲンダイナ:1
時系列としてまだ【ルギアVSTAR】が激増する前なのでこのような分布となっています。
【ロスト軸】が19/42と圧巻のシェアを見せつけており、人気の高さが窺える結果となりました。
ただし、母数が多い=ミラーが多いというわけで、特に【ロスト軸】のミラーについては「つつがなく回るなら」という条件付きで後攻側が有利なことも相俟って使用者目線では頭を抱えることも多かったのではないでしょうか。
また、このミラーに関しては「時間切れ」も大きな敵であり、ギリギリ「両者敗北」は避けられても終盤緻密なプレイングを検討する時間が持てなかった、というような後悔の念も度々目にするところです。
「環境トップを使う側に回るかメタる側に回るか」というのはカードゲームに限らず対戦ゲームにおける永遠の命題ではありますが、ミラーと如何に上手く折り合いを付けるか、というのもプレイヤーの技量の一つと言えるでしょう。
さて、そんな中で上位入賞したデッキが以下の8デッキとなります。
・上位構築雑感
【ロスト軸】:3
![](https://assets.st-note.com/img/1677576568192-HAR7dHlJr1.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677576577114-s9AO1oVqTx.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677576589864-tIarEmz2Xw.jpg?width=1200)
【ミライドンex】:2
![](https://assets.st-note.com/img/1677576608154-m75fW2NXvR.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677576623945-Q1KN13DpHU.jpg?width=1200)
【アルセウスVSTAR+ギラティナVSTAR】:1
![](https://assets.st-note.com/img/1677576641010-qf2EFcRTOm.jpg?width=1200)
【サーナイトex】:1
![](https://assets.st-note.com/img/1677576673454-9xNLJzufz1.jpg?width=1200)
【ミュウVMAX】:1
![](https://assets.st-note.com/img/1677576686340-4pJW2Ut4ZQ.jpg?width=1200)
今回は上位プレイヤーにおける【ロスト軸】への対策がきっちりとハマったように見受けられます。
【ロスト軸】への対策と聞くと〈クレッフィ〉などがパッと思いつきそうなのですが、今回特筆すべきは〈ジャッジマン〉ではないでしょうか。
今回、【ロスト軸】以外の上位5デッキ全てに〈ジャッジマン〉が採用されていました。
やはり【ロスト軸】は軌道に乗る前に止めてしまうのが正義というわけで、昨今の【ロスト軸】は〈ツツジ〉を回避するようなプレイングおよび構築も多いのでその点も含めて〈ジャッジマン〉に頼らざるを得ないゲームは今後も増えてきそうです。
(流行りの【ルギアVSTAR】の初動に対しても〈ジャッジマン〉は有効なので、その意味でも入れる理由付けは大きいですね)
・終わりに
今回は環境激変期を迎える前の開催だったので結果として【ロスト軸】が大半を占めましたが、次回のPOWERSでは群雄割拠の様相を呈してくれることかと思います。
「トリプレットビート」発売後でもあるのでそちらの影響も含めてこれから環境がどのように変遷していくのか。
そして、「POWERS第2期」初戦の勝利は誰が手にするのか。
それでは次回、「POWERS#7」の振り返り記事にてまたお会いしましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました。