5.CTスキャンを使いたい :メッシュ徒然
メッシュの話と言いながら、なかなかメッシュにたどり着きませんねえ。
「不規則な形状の充填物をCTスキャンで撮って流体解析に使いたい!」という要求が。
が、そもそもCTスキャンのデータってどうなってるの?今の環境で使えるの?
ということまで、人は調べてくれません。ということで、いろいろ調べましたよ。
で、CTスキャンデータはSTLファイルで出てくる!なんという巡り合わせ。
が、CADデータとは違って計測データなので、計測データのSTLファイルって、そもそも解析に使えるんだろうか?
実際に見てみると、孔が開いてるし、細かすぎる。このまま解析メッシュにするわけには・・・
で、CCMのメッシャーには便利な機能があるんですよ。Surface Wrapperという。
普段は全然使わない機能だったのですが、さすがにCTスキャンの場合は便利に使えました。他にメッシャーつかったことないのですが、CCMのメッシャー機能というのはすごく優秀だと思います。
が、それはあくまで充填物1個の形状がCTスキャンで出来たので、ということ。
実は「不規則な形状の鉄系の充填物を詰めた直径約30mmカラムをCTスキャンで撮って、それをそのまま解析したい」というのがそもそもの希望。
いや、径30mmって、CTスキャン楽勝でしょ、というあなた。「鉄系」という文字を見落としてますね。
CTスキャンの画像でよく出ているもの、樹脂とかアルミなんですよ。CTスキャンの透過能力は密度に反比例するので、アルミの透過長さが100mmでも、鉄だったら25mmしか透過しないんです。最近は、ちゃんと材質別の透過長さを書いてくれていますが、同時はたぶんアルミベースでしか書いてなかったので、計測するときに所員の方に指摘してもらってわかる・・・ということがよくありました。
で、結局、希望のものはそっくりそのままCTスキャンできないので、充填物を外に出して単品でいくつかスキャン、そのデータを、なんと「テトリス」のように手積み充填してモデルにする・・・といった、なんだか楽しいモデル作成作業になりました。
そんな風に作ったモデルでも、圧損は実験値とよく合ったんですね~
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