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電脳化と人間の本質。香水専門店が「ゴースト イン ザ シェル」を試します

導入

こんにちは。初夏の候お元気ですか。ネット香水専門店CelesでSNS運用を担当している立井といいます。
「運用チームって言ってるくせにお前しかいないのかよ」と思われていそうですね。まあ"立井"というペルソナをまとっているスタッフは数名いますので、つまりそういうことです。
(今回の立井は導入部が苦手すぎてサブタイトルを「導入」にしてしまいました)


さて、今回は趣向を変えて、最近Celesでリリースした香水のレビューをしていこうと思います。7月ですしね、何か始めるにはいい季節ですよね。

新しいものって何かと気になりがちですが、手を伸ばすのって少し勇気が必要です。香水も同じだと思います、特にいきなりフルボトルを買うのはなかなかハードルが高い。そんなあなたのためにCelesはあります。
Celesなら少量から香水をお試しできるので、香水との出会いのハードルを下げられるのではないでしょうか。

(見え透いた宣伝)


とはいえ、少量であっても失敗したくないのが人間の心理。
誰だって単発で☆5を引き当てたいでしょう。

というわけで、Celesの中の人・立井とプロの香水スタイリストが、新しくリリースした香水のレビューをすることにしました!
プロと初心者、両方の率直な感想を読むことで見えてくる何かがあると思います。視界にただよう塵のようなものとか、シンクを拭きあげたあとに残った食べかすとか、右肩に乗せられた手とか。

Celesのメールをご覧になっている方は、Celesでは毎週日曜に新着香水をリリースしていることをご存知かと思います。(「読みたい!」という方はCelesにその旨お問い合わせくださいね)
記念すべき初回は、7/10(日)にリリースしたエタリーブルドオランジェの「ゴーストインザシェル」です。

Etat Libre d’Orange – The Ghost in the Shell
(エタ リーブル ド オランジェ – ゴースト イン ザ シェル)

ボトルがかっこいいですね。
さて、これはいったいどんな香りなのでしょうか。


ブランド説明

まずはブランドの紹介からまいりましょう。
今回ご紹介する香水のブランドはEtat Libre d'Orange(エタ リーブル ド オランジェ)。その名も"オレンジ自由国"。

ブランド創設者であるエチエンヌ・ドゥ・スワール氏は南アフリカやニューカレドニアで幼少期を過ごし、ラグジュアリーブランドに携わっていました。 そこでマーケティング手法を体現していた彼は、近年のほとんどの香水業界の仕事が単純で、独創性のない香りの表現によって多数の人々を満足させることを目的にしていることに心底飽き飽きしていました。

「商業主義のパレードに一石を投じたい!」

彼はその想いから、パリの69番地で自らの香水ブランドを立ち上げました。 それは自身の絶望への解毒剤であり、香水業界の悪しき固定概念から香水を解放するための独立宣言でもありました。
このブランドの香水はどれも予想外の香りが隠されている、奇抜すぎないけれどユニークであることが特徴的。
サプライズに満ちたオレンジ自由国の世界観をどうぞご堪能ください。

ちなみに、オレンジ自由国とは1854年に南アフリカに建国され、1902年に英国に敗れ植民地となった実在の国です。世界史選択の方は覚えていらっしゃるかもしれません。その名を冠するところに強い決意を感じますね。


レビュー

閑話休題。さっそく香りのレビューをしていきます。


コンセプト

そもそも香水名が「ゴースト イン ザ シェル」。攻殻機動隊!
皆さんも一度は名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。履修されている方も多いことでしょう。
(ちなみに、私は実写版しか履修していないレアな人です)https://www.youtube.com/watch?v=tRkb1X9ovI4

ずばり、香水のコンセプトも「電脳化と人間の本質に迫るSF作品『攻殻機動隊』へのオマージュ」。エチエンヌ・ドゥ・スワール氏が同作の大ファンだったことから作られた香水だそうです。私も早く履修しなければ……

脱線します。私は関東の大学生だったので授業をサボることを「切る」と称していたのですが、関西の子は「飛ぶ」と言うそうで、とてもびっくりした覚えがあります。どちらも首に関連するワードで物騒ですね。さらに脱線しますが、"履修"ってオタク・ワードらしいので、イッパン・ピープルとカイ・ワするときはお気を付けください。


香りについて

前置きが長すぎましたね。
それではついに香りのレビューをしていきます。

今回レビューするのはこちらの2人。

チーフスタイリストの阿部さんです(香水強者)
ペルソナの立井です(香水初心者)

香水のプロがいるのに初心者の感想は必要なんか? とも思いますが、まあ感想に優劣はないので。
さっそく香りを試していきます。


意外に柔らかい香りですね!
「〇〇の匂い」と言えないのがモヤモヤしますが、牛乳で作った飴の表面をつるつるにしたみたいな感じがします。男女問わずつけられそうな甘さもありますね。
何が入ってるんでしょうか?


人間と機械の対比的な存在が融合する世界観を意識し創作された香りのため、バイオテクノロジーによって生み出された香料が使われています。
アクエルやビニルグアイアコールなど、聞き慣れない香料が並びますが、香り自体はとても柔らかく、人肌のようにさりげないです。


確かに、重くないし少し生温かい感じもしますね!
SF系の作品だと、アンドロイドやアバターはビニール製の柔らかそうなものがよくありますよね。そういった、人体ではない柔らかさが人工的な香料によってつくられているのでしょうか。
ちなみに、私が感じた牛乳っぽさはちゃんとありますか?


確かに、ピーチや梨の甘さとミルキースキンというノートが目立ちますよね!
でも、そんなクリーミーなあたたかさの中にメタリックな「なにか」が確実に存在しており、ここが自分のゴースト(自我)の正体ではという思いに駆られます。
天気のいい日、目に映るものが鮮明すぎて、ここが現実なのか仮想空間なのかわからなくなる感覚が湧き起こる、自分の肌が人工物のように錯覚する不思議な香りです。


表現が詩的すぎる!
詩的すぎて同意しかねる自分がいますが、景色が鮮明すぎて実存への不安を抱く気持ち、めちゃくちゃわかります。
私も『ゴースト・オブ・ツシマ』をプレイしていた時期、ツシマの空が綺麗すぎて現実の空がかすんで見えて、「自分が本当に存在しているのはあの対馬なのでは?」と一週間くらい考えていました。未だにちょっと思っています。
多くの方が経験しているだろうこの感覚を呼び起こせる香り……詩的ですね。さすがにダリ。(?)


ダリではないと思います。


マジレスされることもあるんですね。


ダリ『記憶の固執』


おすすめのシーンや使い方はありますか?


香り自体はさりげないので、意外とオフィスシーンでも大丈夫そうです!
むしろ、無敵モードになりたいときにまといたいかも。


スター取ったあとか……)


誰かのためではなく自分が楽しむための香りなので、周りに拡散されやすい手首よりは、(プラグにコードを差し込むように) うなじにワンプッシュでゴーストを目覚めさせましょう。 ←正気の遊びです。


^^
あとで阿部さんのうなじにプラグを差し込んでおきます!



終章

というわけで、「ゴースト イン ザ シェル」をレビューしてきました。
いや、この香り難しいです。ここまで読んで「立井のレビュー下手だな~」と思われるかもしれませんが、いや本当に難しいんです。この香りを言語に表すのは、私には早すぎました。
(早すぎるくらいまとめを書くのが苦手なので、サブタイトルは終章にしました)

でも、だからこそ皆さんがこの香りをどう感じるのかがすごく気になります。ぜひ皆さんも試してみて、この香りの言語化に挑戦してください


初回でレビューするにはなかなかヘビーな香りでしたが、少しでも参考になっていれば幸いです。
また、Twitterではエタ リーブル ド オランジェの量り売りのお買い物に使える12%オフクーポンを配布中です!
今回の香水を試すもよし、気になっていた他の香水を試すもよし……ぜひご活用くださいね。そしてTwitterもフォローしてください

それでは、これからもnote更新頑張っていきますので、次回の記事でお会いしましょう。というか会えるようにお祈りしてください。
やってほしいこととか気になることとかあればお気軽にお申し付けくださいね! Twitterのリプライでいただけるとうれしいです。

皆さんもよき香水ライフを!



※このnoteは、Celes公式の見解ではありません。



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