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出来そうで出来ない『伝わる文章』を書く心得

伝わる文章、書きたいですか?

OKです。

話を進めやすくするために、初めに答えをお伝えしますね。伝わる文章にするためには

『抽象化→具体化』

に留意すればいいのです。

「ふーん。そうなんだ…具体的にすればいいのね!」

50%正解、50%不正解(不十分)です。

ぜひ最後まで面倒くさがらず読んでくださると「なるほど!」腑に落ちるはずです。

・・・

ところで、

リンゴ食べたいですか?

「ちょうど小腹が空いていたので食べたいです」

OKです。

では、あなたは『どんなリンゴ』をイメージしましたか?

「そりゃ赤いリンゴです」

そうですか…

どうやらあなたは『赤いリンゴ』を想像したようですね。

しかし、僕が今持っているのは『白いリンゴ』です…ミスコミュニケーションが発生しましたね。

では、先ほどの質問を変えて

くだもの食べたいですか?

と聞いたら、あなたは何をイメージしますか?

・ぶどう
・スイカ
・みかん

など、あなたが好きな果物をイメージしたのではないでしょうか。

では、また質問を変えて

食べ物、食べたいですか?

・・・

あなたがどう答えようと僕が持っているのはリンゴです。

リンゴ
 ↓
くだもの
 ↓
食べ物

これを抽象化と言います。

逆に、

食べ物
 ↓
くだもの
 ↓
リンゴ
 ↓
白いリンゴ

こちらを具体化と言います。

「なんだ、やっぱり具体的にすればいいだけでしょ?」

あなたはせっかちな人ですね。

まだ話の途中です。

そしたら『雪』と尋ねたらどんなイメージが湧きますか?

都内の人でしたら、ロマンチック…
東海の人なら、たまに降るけど別に…
沖縄の人は、食べたい…

※僕の勝手な想像です

一方で、日本海側の北陸や北海道の人なら

・危ない
・めんどくさい
・鬱陶しい

と感じると思います。

僕は長野県民ですが、毎年「東京で初積雪です!」と大々的に報道しますが、今でもあのニュースの意味が分かりません。

「は?だから何」みたいな感じです。

「雪かきだるいな」と思うんですね。

日本人でも、『雪』と聞いてイメージすることが違うんです。

子供、大人、男性、女性…

それぞれの現実が異なります。バックグラウンドが違うとも表現できると思います。

もしあなたが、楽しそうに雪遊びしている記事を書いたとして、東北の人がそれを読んだらどう感じると思いますか?

「なんだコイツ」

まあ、みんながみんなそう感じるわけではないでしょうが、『温度差』を理解して欲しいんです。

あなたの当たり前は僕の当たり前ではありません。

あなたの当たり前を前提で話すからミスコミュニケーションが生まれるのです。

あなたと僕がツーカーの仲ならいいです。

伝わるはずです。

しかし、文章となるとそれこそ初めましての人も当然、読むわけです。

僕たちは自分自身の

・現実
・バックグラウンド
・当たり前
・常識
・価値観

で話すから、正確に(意図した意味で)伝わらないんです。

ではどうすれば、相手に思いのままを伝えることができるのか?

一番の方法は『見せる』ことです。

実物(現実)を見せるのです。

例えば、僕が『白いリンゴ』を手に取りあなたに見せます。そして、受け取ってもらいます。

赤でも緑でもなく白ですが、リンゴ特有の甘い香りがするので、あなたはそれをリンゴだと認識します。

ミスコミュニケーションは生まれません。

一番の方法は見せることです。

『金髪の胸元がバッサリ空いた美女』

と聞いて、どう感じますか?

もし仮に、あなたの目の前で金髪の胸元がバッサリ空いた美女が“ウィンク”してきたらどうですか?

ネクタイ緩めると思います。

男性はね。

実物を見せれば全て解決します。しかし、文章では不可能です。

伝わる文章を書くには

・抽象化→具体化
・相手の現実に入る

必要があります。

このリンゴは白い色をしています。皮は柔らかくツルツルで甘い香りがしますね。重さは300グラム。シャキシャキと小気味いい音がする歯触りで果汁が口いっぱいに広がり、とてもみずみずしいです…

とにかく具体的にしてください。

くどいくらいに書いてください。

慣れないうちはそれでOKです。

この概念を把握していると普段の会話(コミュニケーション)から一変します。

「あ、いまのは抽象化だな」

と体感するはずです。

・部下に指示を出すとき
・子供に注意するとき
・お客さんとのやり取り

など、僕も普段から気を付けてます。

ただ想像以上に難しいんですよね。簡単ではないですが、意識することで口にする言葉が変わり、文章が変わり、ミスコミュニケーションがグッと減ります。

問題は、

『相手の現実に入る』

ですね。

読み手の現実に入る…これさえできれば全ての問題が解決できます。

ただ難題ですね。

この、相手の現実に入ることは文章を書くうえで、一番の壁です。

完璧にできたらあなたは天才コピーライターです。

超一流。

僕も四苦八苦しています。

「どうすれば読み手の現実に入ることができるのか?」常に考えています。

あなたも考えてみてください。

読み手になりきることができたらずば抜けた文章を書けます。

他を圧倒し凌駕するでしょう。

完全にシンクロできたら相手の考えている事も感情も丸裸だからです。それを言葉にすれば100%伝わりますもんね。

頭をパカっと開いて覗くことはできませんので、相手の気持ちを推し量るしかないのです。

難しい言葉で表現したら、

斟酌のある文章が理想。

高みを目指したい人は果敢に挑戦してみてはどうでしょうか。

まずは『抽象化→具体化』ができないと始まりません。

日常から意識していきましょう!

ライデン


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