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BLUETTI X20レビュー:リン酸鉄のモバイルバッテリー

ここ最近、モバイルバッテリーの発火事故や膨張問題のニュースが気になっていませんか?私も外出時の電源選びに、少なからず不安を感じている一人。特にパワーを必要とするノートPCを使うようになってからは、「安全な電源」と「必要な出力」の両立に頭を悩ませていました。

そんな中で出会った『BLUETTI X20 ポータブルパワーバンク』は、その悩みを一気に解決してくれる存在。リン酸鉄リチウムバッテリー採用で安全面をしっかり固めながら、最大160Wという力強い出力を実現しているんです。

さらに12種類の接続アダプターが付属し、市場の90%のラップトップに対応できるという徹底ぶり。これまでモバイルバッテリーに求められてきた「安全性」「出力」「互換性」という3つの課題に、一つの製品で応えてくれる。そんなX20の魅力をお伝えしていきたいと思います。

新しい選択、リン酸鉄リチウムバッテリーの実力

普段何気なく使っているリチウムイオン電池。スマートフォンやノートPCの普及とともに、私たちの生活に欠かせない存在になりました。でも実は、使用環境や経年劣化による膨張、最悪の場合は発火のリスクも。航空機での持ち込み制限が設けられるなど、安全面での懸念が指摘され続けているんです。

そんな中でX20が採用したのが、リン酸鉄リチウムバッテリー(LiFePO4)。化学的に安定した構造を持つこのバッテリーは、高温にも物理的な衝撃にも強く、従来型で心配だった発火や膨張のリスクを大きく減らしてくれます。一般的なリチウムイオン電池が500〜800回の充放電で寿命を迎えるのに対し、リン酸鉄のモバイルバッテリーであるX20は2,500回以上という驚きの耐久性も。

環境への配慮も、このバッテリーの魅力的なポイント。従来型に比べて希少金属の使用量を抑えながら、より長く使えるんです。バッテリーの交換頻度が下がることで、電子廃棄物の削減にも一役買う。そう考えると、X20の選択は個人の安全性向上だけでなく、環境にも優しい一歩と言えそうです。

パワフルな160W出力で、どんな機器でも安心

「外で作業したいけど、電源が...」
そんな悩み、一度は経験したことがあるのではないでしょうか。動画編集やデザイン作業、プログラミング、オンラインミーティング。ノートPCの性能が上がるにつれて、求められる電力も大きくなってきています。

そんな悩みを解消してくれるのが、X20の160Wという強力な出力能力です。一般的なモバイルバッテリーが65W〜100W程度に留まる中、X20は大幅に上回る出力を実現。ゲーミングノートPCなら2〜3回、標準的なノートPCなら4〜5回のフル充電が可能です。クリエイティブ作業でも、ビジネスでも、趣味でも、12〜20時間という余裕の使用時間を確保できるんです。

付属の12種類のアダプターも、使い勝手の良さを感じるポイント。HP、Lenovo、ASUS、DELLといった主要ブランドはもちろん、MacBookなどのUSB-C搭載モデル、ThinkPadのようなビジネスノートPCまで幅広く対応。さらにユニバーサルタイプのアダプターも付属していて、「このパソコンは使えるかな?」という不安から解放されます。

高出力・高容量だけでなく、賢い電力管理も魅力です。最新のBMS(バッテリーマネジメントシステム)を搭載し、接続したデバイスに最適な電力を供給してくれます。特に気に入っているのが、わずか1Wという低消費電力。競合製品の約3分の1という効率の良さで、持っている電力を無駄なく使えるんです。カフェやコワーキングスペースでの作業中でも、本体の充電をしながら機器に給電できるパススルー充電対応も、仕事の継続性を考えた便利な機能ですね。

4つの出力ポートを備えているので、ノートPCを充電しながら、スマートフォンやタブレット、カメラなどの周辺機器も同時に充電できます。まさに、モバイルワークステーションとしての実力を感じさせてくれる設計です。

安心して使える、スマートな機能たち

高出力なパワーバンクで気になるのが発熱問題。多くの製品が軽量化のためにファンレス設計を採用する中、X20は革新的な冷却システムを搭載しているんです。内蔵の温度センサーが常にバッテリーの状態を監視し、必要に応じて自動的にファンをコントロール。競合製品が発熱で出力を制限される場面でも、X20は安定した性能を維持してくれます。

心臓部とも言えるBMSは、バッテリーの長寿命化に重要な役割を果たしています。各セルの電圧を最適に保ち、無駄な電力消費を防止。バッテリーの温度を常時モニタリングしながら、過充電や過放電も防いでくれる。こういった細やかな気配りが、2,500回以上という長期の充放電サイクルを実現しているんですね。

安全性への配慮は認証面でも徹底されていて、UL規格やFCC、PSEなど、国際的な安全規格をクリア。実は容量も、航空機内への持ち込み制限の対象外となる160Wh未満(153.6Wh)に設計されているんです。出張や旅行での使用も考慮された、細かな配慮が嬉しいところ。

【COLUMN】知っておきたい!航空機での持ち込みルール

モバイルバッテリーを選ぶ際、意外と見落としがちなのが航空機での持ち込み制限。実は160Whを超えるものは機内持ち込み不可なんです。X20は153.6Whに抑えられているので、国内外の航空会社の基準をクリアできます。

ちなみに、カタログなどで見かける容量表示には要注意。多くの製品では「mAh(ミリアンペアアワー)」で表記されていて、航空会社が基準とする「Wh(ワットアワー)」が分かりにくいことも。

▼ 簡単な計算式
Wh = 3.7 × mAh ÷ 1000
例えば48,000mAhのモバイルバッテリーなら、
3.7 × 48,000 ÷ 1000 = 177.6Wh
という具合に計算できます。

X20は、リン酸鉄リチウムイオン電池なので3.2Vです。

また、航空会社によっては個数制限も設けられているので、フライト前には利用する航空会社のルールを確認しておくと安心です。

こんな場面で活躍してくれそう!

カフェでのPC作業が、きっと快適になるはず。これまでは「バッテリー残量20%」の警告に怯えながらの作業でしたが、X20があれば6〜9時間の追加稼働時間を確保できます。160W出力でフルパワーの作業も可能だし、本体の充電中でも使えるので、電源を気にせず集中できる環境が作れそうです。

リモートワークでの活用も楽しみです。「重要なオンライン会議中の電源切れ」という悪夢とはおさらばできそう。ThinkPadなら12〜20時間の追加稼働時間を確保できるはず。12種類のアダプター付属で、急な機材変更にも対応できる安心感があります。リン酸鉄バッテリーの安定性は、大事な業務の場面でも心強い味方になってくれそうですね。

アウトドアでの使用も期待できます。リン酸鉄バッテリーは極端な温度変化に強いので、屋外での使用も安心。4つの出力ポートで複数機器の同時充電も可能なので、キャンプでの動画編集や屋外での機材充電など、クリエイティブな活動の幅も広がりそう。これまで電源の心配で諦めていた場所でも、思う存分活動できる可能性が広がります。

SPEC CHECK - 気になる性能をチェック!

■ バッテリー性能
容量:153.6Wh(48,000mAh)
*航空機内持ち込み制限(160Wh)をクリア

バッテリー種類:LiFePO4(リン酸鉄リチウム)
充放電サイクル:2,500回以上
*一般的なリチウムイオン電池の3〜5倍の長寿命

充電時間
・100W USB-C充電器使用時:約2時間
・65W充電器使用時:約3時間
USB-C充電器は別売りなので、購入された製品に充電速度は依存します。

■ 出力スペック
DC出力:最大160W(20V/8A)
USB-C:最大100W(PD3.0対応)
USB-A:18W(QC3.0+)&10.5W

■ サイズ・重量
サイズ:205×205×77mm
重量:約2.3kg

■ 使用環境
動作温度:-20℃〜40℃
ノイズレベル:45dB(図書館程度の静かさ)

■ 付属品
・DC電源ケーブル
・USB-Cケーブル
・12種類のラップトップ用アダプター

新しい"電源との付き合い方"を見つけて

X20はモバイルバッテリーと考えると少し高額。なかなか比較対象がないので、価格感が掴みにくい製品です。今だと「UGREEN Nexode PB770」が近いでしょうか。

安全性という基本を押さえながら、必要な機能はしっかり備えている。2,500回以上の充放電サイクル、高い温度耐性、優れた安全性は、単なる製品仕様以上の価値があるんです。

153.6Whという大容量でありながら、205×205×77mmというコンパクトなサイズ感。約2.3kgという重さも、提供してくれる価値を考えれば十分納得できます。-20℃〜40℃という幅広い動作温度にも対応し、図書館程度の静かさ(45dB)で動作するファンなど、使う人のことを考えた設計が随所に感じられます。

これまでモバイルバッテリーは「必要だけど、なんとなく不安」な存在でした。でもX20は、その不安を解消してくれる新しい選択肢。ゲーミング、ビジネス、クリエイティブ活動。どんなシーンでも、頼れるパートナーとして、私たちの可能性を広げてくれる存在になってくれそうです。

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パワーバンクス@ポータブル電源ブログ
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