ブラックアウト(大停電)に備えて 北海道流セコマ方式の記録
2019年9月6日発生。
北海道胆振東部地震から5年が経ちました。
北海道全域295万戸を襲った大停電「ブラックアウト」。最長で約2日間停電が続きました。
停電になると困るのが電気が使えないこと。当たり前なのですが、体感してみると「本当に電気に支えられた生活をしているんだな」と思います。最近は、我が家もそうですがオール電化のお宅も増えています。
停電で電気が使えず困ること。スマホの充電が出来ない。ガスは通っていても給湯器が動かないのでお湯が出ない。照明がないので夜真っ暗。
お店や会社だと電気が来ないと、冷蔵庫や照明、エアコン、レジが使えなくなりますね。東日本大震災の時も地震直後にスーパーへ行きましたが、レジが使えなくて電卓で計算していました。
北海道で発生したブラックアウトが話題になった際、セイコーマートが採用した「セコマ方式」は特に注目されました。
この方式はハイブリッド車から電源を供給し、店舗の営業を維持するというものです。
車のエンジンを起動し、ACコンセントから電源を供給することで、ガソリンがある限り店舗に電力を供給できました。
実際にこの方式の採用により、セイコーマートの約95%の店舗が営業を続けられました。非常用電源キットを使って自動車のシガーソケットから電気を供給し、飲み物や食料品、電池なども提供することができました。
セコマ方式は災害時に非常に有用であり、多くの店舗が営業を継続できたという事実からもその効果が明らかです。
「安心給電キット(21,780円)」という車を傷めないような安全装置がついた延長コード(10m)が便利です。「あかりみらい(北海道札幌市)」という会社が開発、販売しています。
ガソリンが満タンの状態で48時間電気が供給できます。「我が家の車は発電機」という時代になりましたね。
ここで問題なのはハイブリッド車でないとこのセコマ方式は使えないことです。ガソリン車のシガーソケットから電力をとっても120W程度しか出せません。
反面、ハイブリッド車は1500Wの電力を供給できます。使用できる家電の種類がまったく異なってきます。
いつ起こるかわからないブラックアウトに備える
ハイブリッド車の方は「安心コード」を購入して備える。ガソリン車、または車をお持ちでない方はポータブル電源を備える。
とにかくスマホを充電できる状態にすること、夜の灯りを確保することが大事だと思います。
ポータブル電源ならば、出力1,000W以上、容量1,000Wh以上のものを選びたいところです。価格的には10万円あればおつりがきますね。
そして、三元系リチウムイオンバッテリーではなく、安全性も高く寿命が長いリン酸鉄リチウムイオンバッテリーのポータブル電源を選んでください。
また充電方式も注目。コンセントから充電は当たり前。停電になって空っぽになったらポータブル電源はただの箱になってしまいます。
ソーラーパネルで充電できるものを選ぶのも災害対策で重要な点です。ソーラーパネルの発電量は100W以上、できれば200W以上のものが良いと思います。
そしてポータブル電源とソーラーパネルにも相性があるので同じメーカーから選ぶといいと思います。
とにかくスマホだけは72時間(3日間)使えるようにしておきたいですね。
「食料」「水」「火(熱源)」「電気」「情報」「薬」を備蓄しましょう。