BLUETTI SwapSolar プラグイン式バッテリーパック型のポータブル冷蔵庫とポータブル電源
世界初のエコシステム・コンボとして、2024年のCESで発表された「BLUETTI SwapSolar」。
BLUETTI SwapSolarは、ポータブル電源「AC180T」とポータブル冷蔵庫「MultiCooler」を組み合わせた製品です。
BLUETTIでは、ホームバックアップなど大容量バッテリー製品がCESでは発表されてきました。2023年はBLUETTI EP900だったかな。
CES2024 BLUETTI
BLUETTIはCES 2024で、新しいラインナップを発表しました。
主要な製品には、「Solar Swap」コンボパック(マルチクーラーと拡張可能なパワーステーションが含まれる)、耐候性のある「BLUETTI AC240」(拡張可能なバッテリー付き)、テキサス州限定の新しい「ソーラールーフトップパイロット」プログラムがあります。
2024年は、「Go Wild with BLUETTI」となっているので、アウトドア寄りなのでしょう。エコフロー、アンカー、Jackeryと方向性が似てきたような。
そこで発表された「BLUETTI SwapSolar」。これは、市場には存在しないオリジナリティあふれる製品ですね。
BLUETTI SwapSolarとは?
マルチクーラーと呼ばれるポータブル冷蔵庫とAC180Tというポータブル電源のセットを「BLUETTI SwapSolar」としています。
リン酸鉄バッテリー搭載のポータブル冷蔵庫
このバッテリーがポータブル電源の入れ替え式バッテリーも兼ねる
製氷機能付き
マルチクーラーは冷蔵機能を備え、氷の追加が不要で、40リットルの容量を持ちます。
これは冷蔵庫、冷凍庫、製氷機の機能を一体化した製品で、バッテリー駆動のため、電源コードの煩わしさがありません。
BLUETTI AC 180Tの特徴
新製品AC 180Tは、既存のAC 180とは異なり、「Solar Swap」コンボパックの一部で、取り外し可能なバッテリーが特徴です。これらのバッテリーは、ポータブル電源として使用でき、ユニット内またはマルチクーラーで充電可能です。
AC180Tには、2本のバッテリーパックが内蔵(1本:716.8Wh)。そのうちの1本をポータブル冷蔵庫の内蔵バッテリーとして使用するみたい。
BLUETTI AC180Tのレビュー動画が出ていたので掲載します。
2本あるので、冷蔵庫に使っていないバッテリーパックをポータブル電源で充電できる。継ぎ目なく冷蔵庫を稼働できる仕組みなのでしょう。
このポータブル電源「BUETTI AC180T」は、バッテリー容量1433.6Wh、定格出力1,800W、電力シフトで最大2700W。
ポータブル電源単品で見ても、申し分ない性能。
ソーラーパネル入力が最大500Wなので、夏のキャンプでは、ソーラーパネルだけで、ポータブル電源とポータブル冷蔵庫を運用できますね。
バッテリー入れ替え式のポータブル電源は、Zendureなどから過去にも発売されていますが、いまいち評価されていません。バッテリーとインバーターを分けるのは製品寿命を伸ばすのに貢献するとは思いますが、管理が面倒なんですよね。
他社のポータブル冷蔵庫との違いは?エコフロー、アンカー、BougeRVなど
2023年のCESで発表され、夏頃にエコフロー、アンカーからポータブル冷蔵庫が発売されました。
エコフロー グレイシャーとアンカー エバーフロスト。どちらもバッテリー入れ替え式のポータブル冷蔵庫です。しかし、ここで問題が。
夏に使う用途で販売されているのに、内蔵バッテリーがリチウムイオンバッテリー。暑い場面にはあまり向いていないような。
リチウムイオンバッテリーの特色である、エネルギー密度が濃いため、小さく、軽く作ることができる点を活かしたのでしょう。
同じ大きさのバッテリーをリン酸鉄で作ると、容量が少なくなってしまいます。
私は、BougeRVのポータブル冷蔵庫を使っています。内臓のリチウムイオンバッテリーは使わずに、外付けでリン酸鉄のポータブル電源から給電しています。
やはり夏場にリチウムイオンバッテリーを車の中や野外で使うのは怖いので。
BLUETTIは、後追いなのでリン酸鉄で入れ替えバッテリーパックを出してきました。
しかも、バッテリー容量は716.8Wh。
エコフロー グレイシャーは298Wh、アンカー エバーフロストは299Wh。
桁違いのバッテリー容量。その分、バッテリーサイズが大きくなっています。
その他の新製品紹介
耐候性に優れた「BLUETTI AC 240」
AC240はIP65の耐候性評価を持ち、屋外での使用に適しています。
雨が降っても内部のバッテリーやシステムへの水の侵入を心配する必要がなく、屋外生活のアクセサリーとしての使用に適しています。
AC60のバッテリー容量が多いバージョンでしょうかね。
ソーラー・プラスプログラムと社会貢献
BLUETTIはテキサス州で「ソーラー・プラス」プログラムを開始し、将来的には全国展開を計画しています。このプログラムは、信頼性の高いローカルインストーラーと協力して、品質保証チェックを含む一貫したサービスを提供します。
また、アフリカの家族向けに電力を提供する「Lighting an African Family」プログラムを通じて、社会貢献も行っています。
まとめ
売れるか売れないかは価格次第。しかし、市場になく、かつ求めている方は少なからずいる製品。海外だと停電が多いので、こういったポータブル冷蔵庫は一定の需要があると聞きました。
また、新しい情報が入りましたら追記いたします。
2024/01/13追記:CES2024のレビューが出ていました
最後まで読んでいただきありがとうございます♪ポータブル電源やソーラーパネルの質問やアイデアがありましたらコメント欄で教えてください!